母が亡くなって、
認知症の父はどこからどこまで理解できているのか怪しくて、
0歳8ヶ月の娘がいて。
夫や夫の家族がもしいなければどうなっていたか …
一人っ子の私には孤独しかなかっただろうなぁと思います。
この記事の続き
急な来客の正体は、、、
夫が礼服を来て出かけて数分後。
玄関がガチャっと開き、階段を大きな足音でのぼる音が聞こえてきた。
「え、やっぱり(結婚式行かずに夫が)戻ってきてくれた?」そう思い振り向くと「モモ~!」と言いながら現れたのは、、、
なんと義弟だった。
アキ「え?どしたの?!」(てか夫よ、玄関の鍵は閉めて出かけてくれるかな恐怖)
義母「あら、来たの」
義弟「いや、ユイチが出かけるって言うから。暇だったしさ」
義母「(真っ先にモモを抱っこしようとした義弟に)まず手洗っといで!」
義弟「おぉそうだった、汚ねぇ汚ねぇ、俺は汚ねぇ」
と言いながら洗面所に歩いていった
義実家のお寺をメインで手伝っている義弟。
夫よりも僧侶の知識がある義弟。
かなりマイペースというか、出会ったことないレベルの変わり者だが、根が優しくてとてもいいやつ。
何より、夫が誰よりも大切にしている存在。
なぜなら(?)、夫と義弟は双子だからだ(二卵性だからか、何も似てないけど)。
双子って兄弟でも友達でもなくそれを超越する存在なんだなぁ…と、友人関係でも双子に縁のなかった私は、数年前に初めて、夫を通して知った。
仲がよすぎるというか、その割に雑な扱いもするけど…なんだろう、一人っ子の私には表現できない。
私にも義姉でもなく友達のようでもなく普通にフラットに接してくる義弟。むしろ心の距離はすごく近いかも。
一人っ子には、そんな存在がありがたかったりする。
義弟「ユイチは?もう(結婚式)行ったの?」
義母「行ったよーちょうど入れ違いだったね」
アキ「てかさ、来るなら先に連絡してよ(笑)ユイチにも聞いてなかったし、びっくりするじゃん」(と言いながら心強くてとても嬉しかった)
義弟「いや、色々忙しいだろうと思ったから連絡しないで来ちゃった。今日俺ベビーシッターやるから」
アキ「え?!」
義母「何言ってんの。(子どものこと)何もできないんだから、あんたはアキちゃんのサポートするのよ」
義弟「はーい」
どうやら義家族LINEで、私の母が亡くなったことを朝イチ義父が知らせたらしく、それを見てかけつけてくれたようだ。
「お線香あげさせて」と立ち上がった義弟は、母のもとに行き、短めの読経をしてくれた。
義弟「きれいな顔してるなぁ。。。すげぇな、もう(弔問来ても大丈夫なように)調ってんじゃん」
アキ「さっき葬儀屋さん来てやってくれたの」
義弟「火葬場あいてた?」
アキ「(やっぱり義父と同じ心配するんだな)来週の土曜になった」
義弟「ちょうど一週間か…早い方じゃない?それまで置いておく場所と、、だな。見積りは?いくらだった?」
アキ「まだなの。ユイチ帰ってくる頃に、夕方もう一回打合せするんだって」
葬儀屋が持ってきたパンフレットを見せて、打合せの内容をざっと義弟に共有。
義弟「おっけ。夕方の打合せ、俺も出るわ」
アキ「え?予定ないの?」
義弟「今日は何もないし、終電で帰ればいいよ」
アキ「ありがとう…」
義弟「(打合せあると思って、僧侶の)衣持ってきたし。坊さん2人いればぼったくられないでしょ」
アキ・義母「たしかにぃー」
義弟「あれ、言ってなかったっけ。火葬場でバイトしてたことあんのよ」
アキ「え?!お寺だけじゃなくて?!てか何火葬場でバイト?!人生で身近に聞いたことも出会ったこともないんだけど」
義母・義弟「(爆笑)」
きっとこの会話を聞きながら、母も笑っていたに違いない
そのあとは火葬場あるある話(なのか真相はわかるはずないけど…)をおもしろおかしく話す義弟に呆れながら、そんなくだらない話に救われたりもした。
葬儀屋と打合せ(2回目)
夕方。葬儀屋との打合せは、お坊さんの格好をした夫と義弟が前に座り、私は1列後ろで待機。
2人は提示された見積りを前に、「待合室の時間」や「火葬場担当人数」、「祭壇などのサイズやランク」などなど適当なものはどれか、もっと省けるところはないのか…ぶつぶつ話す。
「こっちでいい?」と振り返る2人に、何も分かってないのに「うん」とひたすら答えていく、まるでただ決済印を押す上司、みたいな時間だった
受付は必要か?
参列者は何人か?
装飾の大きやレベルはどうするか?
待合室の人数は?
そんな話を聞きながら、私は「結婚式や披露宴と全く同じことをこの短時間で一気に決めるんだなぁ~。結婚式は半年かけて準備するのに」と思ったのを覚えている(不謹慎だったらすみません)
30代の訳わからない女性が葬儀屋と打合せしたら、相場も分からず言われるがままだっただろうと思う。
一般的な葬儀よりも安価に押さえてくれて、しかも営業さんのご厚意でサービスもたっぷりになった。
義弟や夫の存在が、心強いしありがたかった
打合せ中は、義母が娘と一緒に母の部屋に行ってくれていた。
女3人でどんな話してたのかな。
認知症父、大混乱!!!と私が追われたこと
何度も降りてきては、お腹がすいたのかお菓子の袋を開けばくばく食べる父。
義母も義弟もいて、私もどたばたしていて、時折娘も泣いていて。
いつもなら「ご飯どうする?」「なんか腹減らないか?」と言ったりするが、この状況を察したのかさすがに日中はそれはなかった。
ただ、カレンダーの前に座り、手帳を開いて何度も同じ質問を繰り返してた。
ゲン「で、葬式はいつになったんだっけ?」(私に聞いてるが…)
義母「来週金曜日がお通夜で、土曜日がお葬式ですね」←忙しすぎた私が答えず、義母が娘を抱いて父担当になっていた
ゲン「あ、そうだったそうだった。忘れちゃうんですよねぇ。で、えーっと、今日は何日だっけ…」
その他にも…
「お母さん、今どこにいるんだっけ?」という発言に、「生きてるのか、亡くなってるのかわかってる?」と居場所の前にそもそものフォローが必要だったり。
葬儀屋と打合せ中に「これから葬式だろ?」と喪服を着てリビングに慌てて現れたり。
「なぁ、キミエはいつから具合悪かったんだっけ?」と「えっと、どこから説明すれば…」と皆が答えに詰まったり。
「昔の会社の人呼ばないとだよな、電話してみるか」と電話番号を調べ出して「家族葬だから連絡しちゃだめだよ」と止めたり(この発言は事件発端の序章だった…後日記事に)。
夕方が近づくにつれ「晩ごはん買ってこようか(そろそろ酒の時間だ)」と言って、私をピキッとさせたり。。。
明らかに混乱している様子が見られたが、正直その父の質問(しかもこれらを何度も何度も…!!!)に対応している暇はなかった。
なぜなら、、、母のLINEを乗っ取ってメッセージを送った結果…
「私の仕事はテレアポだったのか?」と思うくらい、電話とLINEがひっきりなしだったからだ。。。!
葬儀屋との打合せ中も、授乳中も、ご飯の間も…
「アキちゃん?○○だけど!どういうこと?!なんで?!」
「ひっくひっく…あぁ、アキちゃん?!LINE見たけど…うわぁーーーーん!!」
電話の相手の9割は号泣。。。これが1番メンタルがやられた…
そしてみんながみんな、「明日までならキミエに会えるのね?○時に行ってもいい?」と続けた。
そう。
「(コロナだし)いまどきみんな家族葬だよ。弔問なんか来ないよ」という夫の言葉は、
大外れだったのだ
母の交友関係の広さも深さも…完全に見誤っていた
私の経験談が、プレジデントオンラインに掲載されました。
このもしゅだきではまだ更新されていない、母の亡くなったあとの父のことも触れています。
「もしゅだきの更新が遅すぎるから待てない」
「いままでの経緯をざっと知りたい」
そんな方におすすめです
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