「お願いだから。お母さんをそっとしておいてあげてよ」
泣きながら父に何度そう訴えても、
「お前に指図される覚えはない」などと怒鳴られました。
私のことを"お前"なんて呼ぶことはないのに。
いつもの酔っぱらっている様子だけではなく、目が据わっていて、普段の父とかけ離れすぎていて本当に怖かった。
ここまで長時間制御が効かないことはなかったのに。
この日のやり取りの録音、壮絶すぎて聞き返すことなく消しました。
(何かあったときに父に証拠として聞かせるために、録音してました。)
母の黄疸が出て2日後の日曜日。
以前から決まっていた、娘を連れて義理の両親とのディナーの日だった。
娘を連れて初めての夜の外出。
娘はまだミルクも飲み、でも離乳食もあり、夜泣きをする日もあり。
夜の外出はとてもハードルが高かったうえに、母が体調不良。
正直、私は気が進まなかったが、以前から決まっていたことなので行くしかなかった。
しかもキッズスペースつきの個室をわざわざ予約してくださっていて(笑)
義弟とその彼女も来る予定になっていたので、気軽にキャンセルはできない雰囲気だったのだ。
産後初めての夜ご飯だったが、義母が娘とめいっぱい遊んでくれて(今日の写真はこのときの風景📷️)、私もおいしいご飯を食べられて少しだけリフレッシュできた
義父には「なんだか、アキさんちょっとほっそりしたか?」と声をかけられた。
私は「えぇそうですか?(笑)」ととぼけたが、
かぶせ気味に義母がすかさず「お母さんが体調悪いんだもん!心配だもん、当然でしょ!」と代わりに怒り気味に答えてくれた(笑)
やはり(義母でも)母。
分かってくれる存在がいるってありがたいことだ。
21時過ぎに自宅に帰ると、母がリビングの布団(をかさまししたベッド)に横たわっていた。
そして、その横には父が立って、母を見下ろしている。
ユイチ「ただいま~」
アキ「ただいま。体調どう?」
キミエ「おかえりぃ」←超小声
アキ「どした?」
ゲン「おぉ遅かったな」←この時点で機嫌悪そうなのが伝わった。
キミエ「痛くて。つらい。早くお父さんどっか行かせて」←超小声なのに切実に訴えられた。
アキ「痛い?!いまから(病院)行く?」
ゲン「どこに行くんだ?」
アキ「病院だよ!決まってるでしょ」
ゲン「なんだよその言い方は!!」←始まった…!
アキ「どうしよっか?明日まで我慢できる?」←元々の通院日が、翌日の午後だった。
ゲン「(私に向かって)無視するなよ!どこに行くんだ?」
アキ「ちょっと静かにしてよ…」
キミエ「大丈夫。明日にする」
アキ「モモお風呂入れたらまた来るね、待っててね」
キミエ「うん」
ゲン「なんで俺に聞こえないように話すんだ!内緒話するな!!」←普段は俺ではなく、僕と呼ぶ父なのに。
キミエ「(父に向かって)もういいから。寝てよ」
ゲン「なんでもうちょっと優しく言ってくれないんだ?」
アキ「体調悪いから。そっとしておいてあげてよ」
ゲン「なんで夫婦なのに話したらいけないんだ?なぁ!二人で話すなよ!!無視するな!!」
ここから父はどんどんヒートアップ!!!!
私だけではなく、珍しく母にも怒鳴り散らした。
母曰く、私たちが夜ご飯に出かけてからこんな調子で、1分と間を置かずに枕もとに来てずーーーーーっと
「体調悪いのか?」
「起きないのか?」
「ご飯はどうする?」
「アキたちはどこいった?」
「アキたちはいつ帰ってくるんだ?」
と話しかけ続けていたようだ。
それって普通の人にとってでも、すごいストレス。
ましてや寝たきりの母にそれやる?!
どうやら、私と夫と娘が夜まで出かけて、妻は自分の相手をしないで横になったママで(体調悪いのを覚えていられないので)、それが気にくわなかったみたいだった。
しかも"父の"車で出かけたことも。
いや、父のって名義だけね。買うとき私と夫がきっちり半分、お金ちゃんと出してるし。
父がこするようになってきたから、2021年夏に安全性の高い小さい車にわざわざ買い替えた。
父はその過程を全部覚えてないから「こんな安っぽい車、僕の好みじゃない」と乗るたびに言って、毎回母と私をイラつかせてた。
(あ、話題が脱線しました戻ります。)
私が何度「寝てよ」と言っても、
「夫婦なのになんで!」「お前に指示される筋合いない!」といつもの穏やかな父とは違う口調で怒鳴っていた。
「モモが起きるからもう少し小さく」と言っても
「うるさい!ここは俺の家だ!だったら出ていけ!」と怒鳴る。
珍しく夫が助け舟を出しに来ても「キミは黙ってろ!」と言う。
夫に声を荒げることなんて過去にほとんどない。
体調悪い中、頭の横で永遠に話しかけられ続けるなんて、どんなに辛かっただろう。
「やっぱり出かけなければよかった…」
私は心の底からそう思っていた。
そして、
「このままでは頭がおかしくなって母が死んじゃう。いち早く父をどこかに移さないと」
過去にもそう思った日もあったが、この日を境に本気でそう考えるようになったのだ。
結局この晩は「このまま寝られるか!俺はここ(リビング)で寝る!!」と怒鳴り散らし、母のベッドの横の床で、父は朝まで雑魚寝した。
こんなに激しく言い争ったことも、母と一緒に父が寝たことも、今まで1度もなかった。
認知症の酔っぱらっていた父でも、母の普通ではない異変を何か感じ取っていたのかもしれない…。
というのも翌日早朝。
母は緊急入院することになるのだった。
もちろん「退院したらゲンにデイサービスのこと言うからアキは待ってて」というあの母の約束も、実現できなくなった。
いいねで応援していただけると励みになりますフォローもぜひ
初めましての方、ご訪問ありがとうございます
ぜひこちらの記事で、ご挨拶させてください!