前回の読書記事から2か月以上たちましたが…
娘が保育園に行きはじめ、私も職場復帰し、通勤時間=読書タイムが復活です
(通勤が片道1時間以上あるので、現実逃避タイムです)
復職して最初に読んだ小説はこちら
介護経験者に共感できる言葉が必ず!!
超高級介護施設で働くスタッフや入居者、スタッフの在宅介護にまつわるお話。
事件があったような劣悪な施設ではなく、最期くらい親にいい思いをさせてあげたい子ども。
他の家族の協力が得られず、思い詰めて家族を殺してしまいたくなった子ども。
子どもが結婚して孫がいるのが得意げだったはずなのに、二世帯で住んで老後を見てくれるのを羨ましがる近所の人。
もうね、いろいろ共感しかなかった。
もちろん小説ならではのぶっ飛んだ設定もあります(笑)
それはそれでおもしろかった
父の現在のグループホーム入所に至るまで、私もいろんな施設を調べ、
「億ションが買えるじゃん」と思った超高級施設の存在を知り。
登場人物のような方々が入所されているんですね(笑)
私は今まで「介護」をテーマにした本は読んだことがなく、「ワーキングウーマン」「お仕事小説」を読みがちでした。
昨年、短期間ではあるけれど育児と介護と介護を経験して、(私は介護施設で働いたことはないけれど)とっても共感できる言葉がそこら中に散らばってました。
ちょっと私とずれているとしたら、中心の人物たちが40~50代の世代というくらい。
30代で両親の介護は、若い方よね。
もちろんヤングケアラーというもっと大変な思いをしている学生さんたちがいることも知ってるけど。
さて。
ネタバレにならない程度に、印象に残った言葉たちをピックアップ
そのぐらい、介護は大変だということ。
二千万ぐらいでお父さんのめんどうみてもらえるなら、安いもんだと思いなさいよ。
私はね、一億貰っても、もう二度とあんなことしたくないわよ。
年寄りのめんどうは、いくらお金を出しても逃げなきゃだめなのよ。
周りの家族のために、と思えるような老人になりたい。
それはさ、お母さん、偏見とわがままってもんだよ。
世の中の年寄りは、たいていデイサービスに行くんだよ。それは年寄りのためじゃなくて家族のためだよ。
そうすれば、その間、家族はラクになれるんだからさ。
そう。きっと我が家の異母兄はこうなる。
本当に不思議なんだけどさ、あんたみたいに優しくて、一生懸命やる人に限って、身内がひどいんだよ。みんな優しい人に押しつけて自分は知らん顔。そして死んだ時に、真っ先に取るものを取りにやってくる。
大好きな父だったからこそ。
家で一緒に暮らせないのか。それが叶えられる方法はないのか。
苦しんで、悩んで、たくさん泣きました。
自分のけなげさ、立派さに涙が出てくることもある。
介護は優しい人間が負けるのだ。
親を思いやる心を持ち、常識や気配りがある方が負ける。
あたり前のことを考えた方が損をするのである。
「お子さんもう大きくなった?」
「毎朝戦争でしょ~」
「これからが(大きくなっていって)色々大変だからね」
職場復帰してからこんな言葉をいろんな人から言われるたびに、
正直なところ
「そっか、私は育児休職してたんだ。介護休職じゃなかったのか」
「去年以上に大変なことが重なることは今後ない(だって両親が一気に家からいなくなったんだもん)」
と内心で毎回思ってしまいます。
母が亡くなったことは公表されるので同僚も知る。
知ったときはみな"あれ、出産したばっかなのに大変"と思って連絡をたくさんくれた。
でも、もう過去のことなんですよね。
そして、翻弄された父のことを知っている人はほんの一握り。
引きずってるのは私だけ。
そりゃ当然だ。
私は、"育休から戻ってきたアキさん"。
そうです。その通り。
「ドラマ化できそう~!」と思って読んでいたのですが、調べてみたら最近やっていたみたいで
わぁ、見たかった…。見逃し配信で近いうちに見たい
いいねで応援していただけると励みになりますフォローもぜひ
初めましての方、ご訪問ありがとうございます
ぜひこちらの記事で、ご挨拶させてください!