永遠に繰り返されるやりとり。

怒り出しそうで、涙が出そうで。

でも、痛みに耐える母が隣にいるから、

娘がビックリしちゃうから。

落ち着け、深呼吸、と言い聞かせて過ごしていました。

 

 

 

   

 

 

 

消化器内科の診察予約をした翌日。

娘の授乳をしていると、両親がリビングに現れた。

 

 

キミエ「痛くて我慢できないから、今日行ってくる」

 

アキ「え?予約明日だったよね?」

 

キミエ「電話したら、待つかもしれないけど来ていいって」

そう言って、父の運転で母は病院に行った。

 

 

2時間ほど経過した頃、『これから薬もらって帰るね』とLINEが来た。

問診されて、明日検査しましょうと予約を取ったらしい。

 

(え、痛みに耐えて行ってそれだけ…?)

と思ったけど仕方ない。

家にあったロキソニンがなくなりそうだったので

それがもらえただけでもいいのかな。

 

 

その日の夕食の前に、今日もまた始まった。

痛みでうずくまっている母の隣で、父は耳元で話しかける。

 

ゲン「なんだ。キミエ、具合悪いのか?」

 

キミエ「・・・」

 

アキ「今日病院送ってったじゃん」

 

ゲン「あぁ、そうだった。熱あるのか?」

 

キミエ「ないよ」※うずくまっているので聞こえづらい。

 

ゲン「え??あるの?」

 

アキ「熱ないって!!

 

ゲン「なんだ、じゃあ大丈夫だな。(私に)もうちょっと優しく言ってくれよ」

 

アキ「さっきも聞いてたじゃん」

 

ゲン「妻に同じこと聞いたらいけないのか!」

 

アキ「お腹痛いんだよ。そっとしておいてあげなよ」

 

ゲン「しょうがないじゃないか。認知症なんだから」

 

この会話を、もう何百回繰り返したことか。

眩暈がするくらい。

夢に出てくるくらい。

もうエンドレス。。。

 

 

父はこの2か月間の母の体調不良を覚えていられない。

朝起きてうずくまる母を見ては

「どうした?」と、

ご飯を食べない母を見ては

「具合悪いのか?」

「飯は?」

「君は(酒)飲まないの?」と話しかけ続ける。

 

母をそっとしておいてあげてほしいのに。

生まれたての娘の育児でただでさえ睡眠不足なのに。 

てか、熱なければ大丈夫ってどんな思考回路?!

私はいらいらしていた。

 

 

そして翌日。

「今日は時間かかるだろうからさ。

お父さんには1回家帰ってもらうから」

母はそう言って、また父の運転で病院へ向かった。

 

 

 

 

いいねニコニコで応援していただけるといただけると、励みになりますニコニコフォローもぜひ飛び出すハート

 

初めましての方、ご訪問ありがとうございます歩く

ぜひこちらの記事で、ご挨拶させてください⭐