前回のこちらの記事の続きです。

 

『風景再生論』の本から引用させていただきながら書いています。

 

風景再生論: 日本は真実の「美しい国」になれる

 

30万基のエレベーターが”カンオケ”に…?

地震でマンションが奇跡的に無事だったとしても、悲喜劇は続くそうです。

首都圏を直下地震が襲うと、約30万基ものエレベーターが一斉にストップ

再運転するにはエレベーター会社の担当者が駆け付けて再稼働させる必要がありますが、地震の大混乱状況で、その可能性は限りなくゼロに近いといいます。

こちらの本が出版されたのは2007年ですので、現在ですと、さらに限りなくゼロに近いと思います。

すると、そこがあなたの”超高層の墓場”となる。

ーそれでも、超高層マンション、買いますか?

怖すぎて寒くなってきました…。

 

東京住民を襲う危機はこれにとどまらないそうです。

自分は一戸建てに住んでいるから安心と思ったらおおまちがい。

首都圏の住宅地は、かつて谷だった場所を埋め立て、造成した地域がほとんど。

最新の研究で戦慄の事実が判った。

地震が来ると、これら造成地の地盤が埋立面を境に崩落する。

住宅は壊れなくても地盤が崩落する。

そんな危険な造成地が、首都圏には無数にあるそうです。

それは激震が来るまで分からず、来たときは終わりとのこと…。

 

日本の首都圏、東京・横浜の自然災害に対する危険度は、ロサンゼルスを100とすると、なんと710!

むろん世界最悪でケタ外れの危険度だそうです…(>_<)

それはニューヨークの17倍。

パリの28倍。

(ミュンヘン損害保険会社の格付け)

 

首都圏に暮らすことは、それだけ死のリスクを負っているのです…。

 

わたしが東京を脱出した理由の一つが、ここにある。

 

沿岸部に建つビル群は「プリンの上に爪楊枝」

「プリンの上に爪楊枝で建っていると思えばいいんです」

東京ベイエリアに建つビル群を形容して、一級建築士のA氏は淡々と言う。

「柔らかい堆積土壌でも時間が経つにつれ水分が抜けて砂岩などの硬い堆積岩へと変化していきます。

しかし、埋め立て地はビニールやプラスティックが混在して水分が抜けない。フワフワした軟弱地盤で地震のときは、ほぼ確実に”液状化”します」

 

国の想定はマグニチュード7,3、震度6強の揺れが襲い、想定死者1万1000人、負傷者は21万人と予測しているそうです。

しかし、こんな”軽い”被害ですむ、とは、専門家は誰も信じていないとのこと。

まさに想像を絶する地獄が住民を襲うのだ。

超高層マンションを連続倒壊させるのは、”ゆっくり地震”だけではない。

地盤の”液状化”が、さらに倒壊を加速するのだ。

ゼネコン関係者は、この”液状化”についても、またもや口を閉ざす。

 

”液状化”で下町ごと、ビルごと、超高層マンションごと、地面に飲み込まれていく

”パンドラの箱”はもう一つあるそうです。

日本の超高層ラッシュは、ニューヨークを意識したものだろう。

しかし、あのマンハッタン島は堅牢(けんろう)無比の岩盤だ。

日本の都市地盤は、まったく異なる。

関東平野は沖積平野と呼ばれ、河川が運んだ土砂が堆積してできた。

岩盤は地下2000メートルほどにしかない。

そもそも、日本の首都圏に超高層ビルを建てること自体に無理があるのですね…。

首都圏を地震が襲うと、ほぼ例外なく”液状化”が起きる。

起こりやすいのは「沿岸」「海岸」「埋立地」。

江東区、墨田区など東京ウォーターフロントはすべて該当する。

(中略)

”液状化”した地盤は、横向きに流れ始める。

”側方流動”だ。

(中略)

超高層マンションは建っていることすら不可能だ。

この”液状化”被害は、建物の高低、大小…いっさい関係ない。

いったん東京直下型地震が襲えば、”液状化”によって、下町ごと、ビルごと、超高層マンションごと、地面に飲み込まれていくそうです。

 

同書では、さらに、”液状化”が襲うのは建物ばかりでなく、沿岸の防潮堤防は確実に軒並み崩壊し、ここからが本当の地獄の始まりだ、と、下町を海水が襲う悲劇について書かれていました。

首都圏を襲う直下型地震は、これだけの地獄図をもたらす。

なのに、政府は”液状化”による超高層ビル倒壊や堤防決壊による溺死の犠牲者などはいっさい被害想定していない。

それらを想定すると数万どころか数十万人もの死者がカウントされてしまう。

するとまちがいなく行政責任を問う声が噴出する。

それを恐れて、もっとも重大な危機に目をつぶっているのだ。

本当に怖すぎます…。

 

どこか、田舎の、地盤が固いところに引っ越したいと思いました。(かなり本気です)

 

なお、引っ越し先を決める際は、こちらの「地震ハザードステーション」という防災科学技術研究所のサイトをチェックしたいと思います。(全国の「地盤の揺れやすさ」などを地図上で確認でき、任意の住所を入力すると、将来発生する恐れのある強い揺れの予測をリスクの大小、確率などで見ることができます。また、活断層の位置も分かるので、自分の家がどんな場所にあるのかも調べることができます)

 

 

また、「重ねるハザードマップ」という、津波や土砂災害など、住所を入力することで日本全国のハザードマップを重ねて見ることができるサイトもチェックしたいと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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