ファーストリテイリング柳井正社長へのインタビュー
久々に、心にぐっとくる、生涯大切にしたいと思える本に出会いました。ご存じ、UNIQLOで知られるファーストリテイリングの柳井正社長の「成功は一日で捨て去れ」。成功は一日で捨て去れ/柳井 正¥1,470Amazon.co.jp「世の中には『成功』というものを取り違えている人が増えた気がする。本当は大した成功でもないのに、自分が相当大きなことをやり遂げたような錯覚をしているのだ。これらは、決して『成功』と呼ぶべきものではなく、むしろ『成功という名の失敗』をしたのではないだろうか。ちょっとした成功なら、すぐに捨て去るぐらいの強い意思が必要だ。一番大事なお客さまそっちのけで、小さな成功だけで満足していてはいけない。『成功』は、そう呼ばれた瞬間から陳腐化していくものである。経営環境が絶えず変化しているので、人真似の考え方や方法、あるいは他人任せという安易な手法を繰り返すだけでは絶対に成功などしない。自他ともに成功事例の復習は、無意味なのだ。そもそも世の中に成功の秘訣や方程式などは存在しないし、成功という目の前のまやかしにとらわれたり、過去の小さな成功にしがみつこうとしている限り、本当の成功などありえない。ちょっとうまくいった程度で成功したと勘違いしてはならない。ぼくもよく自戒している』(まえがきより)この前書きには、こうも書かれています。「日々の一歩一歩、あるいは一進一退の悪戦苦闘の連続こそが、将来の姿につながっていく。将来を決めるのは現実・現在の自らの行動である。このような我々の苦闘の記録が、不況で苦しむ多くの企業経営者やビジネスマンの方々の参考になり、『挑戦』する心を取り戻すきっかけになれば幸いだと思う」…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「1勝9敗」――常に前向きに挑戦し続けているからこそ今日のファーストリテイリングがあるわけですが、私たち外部から見えるのは、成功の部分が大きい。やれヒートテックが売れているだの、ブラトップが売れているだの、パリのユニクロに800人が行列しただの……これらは10挑戦したうちの1勝に過ぎない。目に見えない9敗の部分、つまり、柳井社長の今日までの悪戦苦闘ぶりが紹介されながら、そこから得た教訓を柳井社長がこの書を通して伝えてくれている。さりげなく出てくる柳井哲学が、ものすごーく勉強になるのです。それは、同じ業界の人たちだけではなく、多くのビジネスマンに読んでもらいたい内容です。そして一貫してこの書で語っておられるのは、「志」を持つことの大事さ。新年に、柳井社長は必ずその年の抱負をメッセージとして全社員に対してメールで送るらしいのですが、たしか2004年あたりのものから、この書では全文が紹介されています。なかでも、志の重要性に対して、2008年の新年の抱負で語っておられ、私の心の奥にも響いたので、少し紹介させてください。…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不振事業の根本は、すべて同じだということです。まず経営者自身がその日暮らしで、経営者、社員ともに覇気がなく、毎日の仕事が惰性に流れ、悪いのは他人や他部署だというネガティブ思考に陥っています。つまり志、すわなち自分の事業や仕事に対する理想がない状態です ~中略~あなたは本当に自分の将来、自分の仕事、自分の会社、自分の店、自分の商品に志をもっていますか?自分の仕事、自分の部署、自分の商品、自分の店、自分の事業を理想の仕事、部署、商品、店、事業にする決意を心底からしていただきたい。志を持っていない方がいたら、必ず志を持ってください。また志がぼんやりしていたり、薄らいできた方は、この機会にはっきりと再確認してください。私は創業の時から自分の商売に理想を求めました。その上で、現実の商売に悪戦苦闘してきました。 ~中略~さらに仕事の達成水準を上げてください。うまくいっていない人の仕事を見ると、高い目標と高い達成水準が抜けています。先ほどの志と通じますが高い目標と達成水準を持っていない人の仕事は、まったく世界では通用しません。また成長もしません。毎日の仕事を惰性でやるのと、日々新たに自分の限界に挑戦するのとでは、永年の間に雲泥の差ができます。 ~中略~どんな仕事でも毎日の仕事はチャレンジの連続です。チャレンジがない仕事は仕事ではありません。チャレンジがない人生は人生ではありません。」(『成功は1日で捨て去れ』より)…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本日11月3日(火)10時30分より、緒方知行主幹と柳井社長にお会いしてきました。月刊『2020 Value Creator』294号・創刊25周年記念特大号のインタビューです。2020年に売上高5兆円、経常利益1兆円を目指しているファーストリテイリンググループ。グローバル企業になるべく、世界市場を相手に戦っているわけですが、そんな企業のトップである柳井社長は、インタビュー中、こうおっしゃる。「1枚1枚、丁寧につくり、丁寧に売っていかなければならない」「お客さまは店に来てくださらないものと思わなければならない」1時間のインタビューのなかで、多くのことを語っていただきましたが、詳しくは今月25日発売の月刊『2020 Value Creator』294号に掲載。お楽しみに……。お会いする前に、2~3回くらいじっくりとご著書を読みこんでいたのと、本日実際にお会いしてお話をお聞きできたのとで、自身の仕事へのモチベーションがものすごく高まりました!!仕事への取り組み方を、少しずつ変えていき、雑誌を、会社を、進化・深化させていきます。