夕方、

「夜、会食があり、近くに来たから立ち寄った」

とおっしゃって、我が社にふらっと来られたのは、

100円ショップ「ザ・ダイソー」の矢野博丈社長でした。


突然のことでビックリしたけれど、

相変わらずの矢野社長のダジャレに、たくさん笑わせていただきました。


仕事には緊張感が必要だということを、本日矢野社長の深いお話から学びました。



さて、本日12月14日は、赤穂浪士の討ち入りの日。


お誘いをいただいて、緒方知行主幹と共に、浪曲を聞きに行ってまいりました。


その迫力に、ただただ圧倒されるばかり。


帰りの電車の中で、赤穂浪士たちの辞世の句を読みあげる私と、それに聞きいる緒方主幹。

急行の満員電車に乗り合わせた乗客の方々は、そんな私たちの姿が不思議に移ったかもしれません。


しかし、そんな視線は気にせず、赤穂浪士の心意気や美学が詰まった辞世の句の数々に、大きな感動と尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。


携帯を使ってインターネットでさらに調べてみると、吉良上野介義央について、新たなことを発見してビックリ。

緒方主幹と、いろいろなことを憶測してしまいました。


早速、自宅に帰って父にも教えてあげたいと電話をし、赤穂浪士の討ち入りや吉良について、いろいろとおしゃべり。

だんだん現在の政治の話にまで話が発展していったので、キリがないと電話を切りましたが、

父や緒方主幹など、歴史に詳しい人たちと、あるテーマを巡ってお互いに意見を言い合ったり、聞いたりするのは、学びを得られる楽しいひと時です。


「忠臣蔵」や「女たちの忠臣蔵」を、近々改めてじっくり読もうと思います。



浪曲って、迫力があったし、美しかった。


どんなことを言っているのか、手元に歌詞がなかったので自宅に帰るなりネットで調べたら、

今日聞いた中の一つ「俵星玄蕃」の歌詞を見つけたので、興味のある方は、目を通してみてください。


「俵星玄蕃」は、三波春夫さんのあまた多くの名作の中でもさらに名作。

舞台は元禄15年12月14日、忠臣蔵クライマックスの吉良家討ち入りのまさにその時です。

興味のある方は、どうぞ。



俵星玄蕃

 

(講談)

吉良家にほど近い本所横網町に宝蔵院流の

槍を取っては天下の名人と云われた俵星玄蕃が居た。

上杉の家老千坂兵部は二百五十石の高禄を以って

召抱えようと使者を立てた。

勿論吉良家の附人としてである。

だが夜なきそば屋当り屋十助こそ赤穂浪士の

世を忍ぶ苦心の姿と深く同情を寄せていた玄蕃は

之を決然と断った


玄蕃「のうそば屋お前には用の無いことじゃが

    まさかの時に役に立つかも知れぬぞ見ておくがよい。」


十六俵の砂俵の前にすっくと立った俵星、思わず

雪の大地に正座して息をこらして見つめる杉野

あゝこれぞ元禄名槍譜

一、

槍は錆びても 此の名は錆びぬ

男玄蕃の 心意気

赤穂浪士の かげとなり

尽す誠は 槍一筋に

香る誉れの 元禄桜

二、

姿そば屋に やつしてまでも

忍ぶ杉野よ せつなかろ

今宵名残りに 見ておけよ

俵くずしの 極意の一手

これが餞け 男の心


(浪曲)

涙をためて振返える。

そば屋の姿を呼びとめて、

せめて名前を聞かせろよと、

口まで出たがそうじゃない

云わぬが花よ人生は、

逢うて別れる運命とか

思い直して俵星

独りしみじみ呑みながら、

時を過した真夜中に、

心隅田の川風を

流れてひびく勇ましさ

一打ち二打ち三流れ

あれは確かに確かにあれは、

山鹿流儀の陣太鼓

(講談)

時に元禄十五年十二月十四日、江戸の夜風をふるわせて

響くは山鹿流儀の陣太鼓、しかも一打ち二打ち三流れ、

思わずハッと立上り、耳を澄ませて太鼓を数え

「おう、正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ」

助太刀するは此の時ぞ、もしやその中に

昼間別れたあのそば屋が居りわせぬか、

名前はなんと今一度、逢うて別れが告げたいものと、

けいこ襦袢に身を固め、段小倉の袴、

股立ち高く取り上げて、白綾たたんで

後ろ鉢巻眼のつる如く、なげしにかかるは先祖伝来、

俵弾正鍛えたる九尺の手槍を右の手に、

切戸を開けて一足表に踏み出せば、

天は幽暗地は凱々たる白雪を

蹴立てて行手は松坂町・・・・・・


(浪曲)

吉良の屋敷に来て見れば、

今、討ち入りは真最中

総大将の内蔵之助。

見つけて駆け寄る俵星が、

天下無双のこの槍で、

お助太刀をば致そうぞ、

云われた時に大石は深き御恩はこの通り、

厚く御礼を申します。

されども此処は此のままに槍を納めて

御引上げ下さるならば有難し、

かかる折しも一人の浪士が

雪をけたててサク、サク、 サク、サク、サク、サク、サクーサクー

「先生」

「おうッ、そば屋か」

いや、いや、いや、いや、

襟に書かれた名前こそ

まことは杉野の十兵次殿、

わしが教えたあの極意、

命惜しむな名をこそ惜しめ、

立派な働き祈りますぞよ

さらばさらばと右左。

赤穂浪士に邪魔する奴は、

何人たりとも通さんぞ、

橋のたもとで石突き突いて、

槍の玄蕃は仁王立ち・・・・・・

三、

打てや響けや 山鹿の太鼓

月も夜空に 冴え渡る

夢と聞きつつ 両国の

橋のたもとで 雪ふみしめた

槍に玄蕃の 涙が光る