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今日は、弟おじさんの話をしよう。
実はあれからも、ねこまたの愛すべき実弟の人生は色々と変化があった。
今彼は、昔話ハウスに住んではいない。
「俺働く事にしたわ」
と言い、長年続けて慣れ親しんだ分野の期間契約社員へ戻ったのだ。
「は〜、やだやだ。どうせすぐに辞めてまたわたしに連絡くるねん。迷惑やわ。」
と、
仕事を始める前の時点で勝手に悪い未来を予想してくだをまいていたのは、何を隠そうポイズン教祖婆様だ。
もう一生変わることはないと思うけれども、ポイズン教祖婆様の御口から紡ぎ出される言葉は、何故にあんなに呪いめいておるのだろうか。
自分の息子を遠く離れた場所から呪いたいのだろうか。
彼女の御口から漏れ出るお言葉を聞くと、弟おじさんの未来が悪い方へ流れて行くのが決まっているかのような気さえする。
、、、よし。
やはりわたしは、プラスの言葉をたくさん使える人間になれるよう精進しよう。
と、
「決して息子を呪いたいわけでもなく、できれば幸せになってほしいと思っているのに自分の口から出てくる言葉はなぜか呪い」症候群、
を患っている実母ポイズン教祖婆様を観察するたびに、自らを戒めているねこまたである。
さて、そんな弟おじさんは、幸いな事に新たな働き先の上司に恵まれて、半年ほど順調に働いておられた。
上司や同僚とお食事などもしていたらしい。
しっかりとした大きな会社の期間契約だったので、お給料や手当もしっかりともらえ、彼はまとまった貯金を久方ぶりに手にした。
新車で購入していたミッションのマイカーも売り払い、新たにオートマチックの車を中古で安く買われた。
ポイズン教祖婆様の元を離れた彼の人生は、どうやら穏やかに進んでいるようだ。
そんな時、彼の雇われ先の会社が問題を起こしてしまったようで、期間契約社員達の次の期間契約が更新なしになってしまう。
、、、、なんとも残念な事だか致し方ないだろう。
ここでもポイズン教祖婆様は、弟の運が悪いだのあの子はいつもこんなんやなどと呟いておられたが、
次の期間契約が更新されなかったのは弟だけではなく、期間契約の人々皆なので、弟に至っては運が悪い中の1人であるにすぎない。
ねこまたが、ドラゴンクエストの魔法使いであったらば、「オイババアダマレ」の呪文(ないない)を唱えたいと思う。
そして3月になった。
ポイズン教祖婆様は、契約が終わってしまう弟おじさんが、再び自分の居住地区へ戻ってくるのでは無いかとヒヤヒヤし、呪いの言葉を紡いでおられる。
だがしかしそれは無い
彼がポイズン教祖婆様と同じ池に住むことはもう2度と(たぶん)ない。
ねこまたお姉さんは知っている。
弟おじさんが、仕事を終えて社員寮を出た次の行き場所を知っている。
だって、ねこまたが賃貸契約の保証人になったもんね。
、、、、断られるかも知れない。
そう思いながら弟おじさんはねこまたに連絡をくれた。
仕事休みの日に町の不動産屋へ行き、自分で住処を探し、あとはもう契約をするだけにして、ねこまたに相談を持ちかけたのだ。
日当たり良好
閑静な住宅街
トイレ(洗面所)とお風呂は別で、キッチンの他にもう一つ部屋がある1DKだ。
ねこまたの目から見ても、良い物件だった。
なんならねこまたが一人暮らしをしても良いくらいに、良い感じの建物だった。
「めっちゃいいやん!!保証人オッケーです
」
と返事をすると、
「え?いいの??ありがとう嬉しいです。」
と帰ってきた。
ポイズン教祖婆様に保証人になってくれと連絡しなかった時点で、もはや彼の人生は勝ったも同然だ。
賃貸料金も適正な価格で、万が一彼が半年ほど家賃を滞納して蒸発したとしても、ねこまたのお給料からなんとか払うことができるだろう。
即答で保証人になれたのも、正規社員雇用に変えてくださったパート先の店主のおかげでしか無い。
ありがたやありがたや。これからも出し惜しみすることなく尽力を尽くす事にしよう。
弟おじさんの次の仕事が決まっているのかどうかはねこまたは知らない。
だけれども、弟おじさんの次の住処が決まったことは確かだ。
この先彼には、ポイズン教祖婆様の実にナチュラルな呪い(本人に悪意がない)が届かない場所で平和に暮らしていてほしい。
おっさんになってしまった愛すべき弟よ。
何歳からでも遅くは無いから、君の人生を君の手の中へ取り戻すと良い。
ねこまた姉は、先走って君の人生に手を出したり口を出したりはもう2度としないと誓う。
ダメだ無理だという呪いの言葉を脳内で紡ぐ前に、
きっとだいじょうぶだ
どんな道になってゆくのかが楽しみだ
と、弟おじさんのユニークな軌跡を、あっはっはと笑いながら観察してみたいと思う。
さあゆけ弟おじさん
君は自由だ
そろそろ犬子の餌がなくなる
このパンツは良い
さてさて、本日は水曜日。
秘密基地店に行ってきまーーーす