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「俺は俺の部屋で寝る。」
まもなく小学校を卒業する小6男子は、そう宣言した。
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永遠の厨二病な、ヘソ天カピバラ宇宙人娘を姉に持つ猿くんは、
なかなかに達者な人物である。
ねこまた一族の中では、飛び抜けて理性が発達し、
自制心も強い。運動神経も良い。勉強だってそこそこにできる。
そんな猿くんの、唯一の欠点は、
めっちゃ怖がりな事。
ジェットコースターなどが乗れないわけではない。そっちの怖がりではない。
彼が怖いのは、、、、、。
おばけと変質者。
wwwww
レアキャラ埴輪パパは、結婚当初から「自宅にはたまにしか帰ってこない人間」だったので、
必然的に、カピ娘ねこまた
猿くん
の3人は、和室に布団を敷いて、いつでも3人川の字で眠っていた。
反抗期を拗らせた時には、自分の部屋に布団を持っていって、おひとりで寝ておられたカピバラ娘殿も、
どこでどうなったのか、いつのまにか寝室の和室へ戻って来られたので、ここしばらくはずーーーーっと、和室の布団で3人で眠っていたわけだ。
今はもう小さい頃のように、お母ちゃんの右と左にくっついて、ぎゅーぎゅーしながら眠るわけではないけれど、1人1枚のふかふか布団をかけて、時にはしょうもない兄弟喧嘩を繰り広げつつ、みんなで一緒に寝床についた。
猿くんが反抗期に片足を突っ込み始めて、
お母さんへの愛情が急速冷凍で冷めて始めて以降、節々で猿殿にはこう申していた。
「そろそろ自分の部屋で寝たら??」
と、、、、。
珍なる毛が生え始めた猿殿なのだ、いつまでも姉ちゃんや母ちゃんと同じ部屋で寝ておったらば、
あれやこれやイロエロ問題も生じよう、、、
ねこまたお母さんからそう尋ねられるたびに、
「いや、まだその時ではないな。おばけとか変質者とか来て襲われたら嫌やし。」
猿殿は大真面目にこう答えなさる。
、、、、いやさぁ。怖いのはわかるけどさぁ。
どんくさい姉カピバラと、運動神経も度胸もポンコツの腹が出た中年のおかんなどが隣にいた所で、
おばけからも変質者からも守ってもらえないぞ??
むしろ足手纏い。
猿くん1人の方が逃げきれそうやん。笑
、、、
さてはお主、姉カピバラと、どすこいキューピーおばさんがおばけに襲われている隙に逃げようなどと思ってはいるまいな、、、???
(↑被害妄想発令)
くわばらくわばら。
、、、うんまぁ、竹が伸びる勢いで自立が進んでいる猿くんだから、小学校の卒業式あたりか、中学校の入学式あたりでひとりで寝始めるかなぁ。
くらい気軽に考えていた。
、、、、、、。
その日は、突然やって来た。
「俺、なんか今日から寝れるかもしれん。」
「もしかしたら、30分後くらいに和室に行っちゃうかもしれんけど、おかん起こしたらごめんな。」
「部屋のドアは開けといて〜。」
「じゃあおやすみ。」
そう言い残すと、猿くんはすたこらすたこらと自分のお部屋に入って行かれた。
牛とクマのヌイグルミを両手にかかえて、、、、。
笑。
(この日に登場したウシさん↑)
ちゅんちゅん。そして朝。
明るくなりつつある部屋の片隅で、ふかふかふとんにくるまって、クマとウシに支えられて眠る猿君を発見した
きゃわわ。
あの日から猿くんは、毎日自分の部屋で寝ている。
きっとこの先、猿くんがねこまたお母さんが眠る寝室へ来ることはほぼないだろう。
ねこまたの腕枕で、顔をねこまたの首元に埋めて、
満面の笑顔で「お母さん大好き」と言ってくれた、腕の中にすっぽりと収まるサイズのちび猿くんはもういない。
全力で走って来て、両手を広げるねこまたお母さんに向かってダイブをする、抱き上げる事ができたサイズの子猿くんもいない。
もう数ヶ月もすれば、ねこまたの背丈に近づくであろう、
珍毛卿でダース毛イヤダーな猿殿がここにいる。
珍毛卿についてはこちらをご覧ください。↑
どうやら、間もなく中学生になる猿殿の脳みそに、
珍毛卿からの指令が届いたらしい。
ひとりで寝ろ
と、、、、。笑
さて。
和室の寝室は、計らずもねこまたとカピ娘の女チームが2人で眠る事になった。
「これを機会に、カピ娘も自分の部屋で寝るか??」
と問うと、
「いやいいわ。わたし、自分の部屋はおしゃれな服部屋にしたいから」
と言われた。
しらんがな
おしゃれな服部屋でねてくれや。
、、、、、中年夫婦が2人で眠る寝室が手に入るのは、さてさていつの事になるのやら。
(埴輪くんはレアキャラやから、埴輪くんがいない時はねこまたの1人部屋か、、、、なんかちょっと寂しいけど、言うてるうちに慣れる慣れる)
子育ての激しいほどに苦しい蜜月は、いつのまにか過ぎ去ってしまうのもらしい。
うん。正直寂しいな。
暖かくてふわふわの子ども達が毎夜くっついていた、右手と左手がスカスカだな。
お疲れ様ねこまた。
寂しい気持ちはいつか晴れるよ。
これからはさ、自分の人生をめっちゃ楽しんじゃおうぜ。
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年齢に関係なく、これからは好きな服を好きな日に着ようと思う。
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