(↑のつづき)



43歳のねこまた娘ちゃんは、約70歳のポイズン教祖お母様の事を考えると、ゲロリーヌが出そうになった。


そうして突如、雷に打たれるが如く気づいてしまったのだ!!


ああ、わたしは、これと全く同じことを、IQ71の宇宙人カピ娘に、していたんだな。


と、、、、、、。



カピ娘は、何気なく理想の未来を語っただけなのに、
ただ、にこにこしながらお母さんに聞いて欲しかっただけなのに、


目の前のお母さんは突然に鼻息を荒くして、


「それを実現させるにはこれくらいの努力が必要!!」とばかりにクソバイスをはじめ、

現状の娘の状況をダメ出しし、世の中そんなに甘いもんじゃあない!!実現するためにはひたすら努力するべきである!!自分の事も自分でできないようなヤツにできるはずもない!!

まずは学校へ行け!!無理なら学校の宿題をしろ!!物申す



とか、いつの間にか話をすり替えて言い出すんだもんね。



、、、そりゃあ嫌だよネガティブ ゲロリーヌも出るよ。体調壊すよ。



いつもいつだってそんな風にして、現実の厳しさを教えてあげる私はいい母親とばかりにふんぞり帰って、ドヤ顔で、

娘の心にほんの少し芽吹いた楽しみの芽を摘み取って、ほじくり返して、木っ端微塵にして、ガッチガチに叩きつけて更地に戻していたんだわ、、、、。


娘(わたし)は、

わたしがキラキラした目で語る甘い甘い飴ちゃんのような理想を、
美味しいお茶とお菓子をつまみながら、

「へ〜いいね!!楽しそうだね。そうなるといいね。素敵な案じゃないニコニコ!!」


と、笑顔のお母さんに、ただただ言って欲しかっただけなのだ。



、、、もうやめよう。
ポイズン教祖母に、ねこまたちゃんにとっての理想の母になって欲しいと想うのをやめよう。



その理想は、もう捨ててしまおう。


そのかわりに。


秘密基地店はやめない
秘密基地店はやめない。


わたしは、わたしの好きな場所で好きなように好きなものを作って行く。
お客さんが来ようが来るまいが、そんな事はどうでもいいのだ。

親や夫や子どもとは関係なく、秘密基地店は、わたしだけの、ねこまただけの宇宙だ。




ポイズン教祖婆には、私の宇宙から出て行ってもらう。

「こうした方がいい、こうすべき、こうしなあかん。」

とアドバイスをしたければ、わたしへ向けるその熱意の全てを使って、ポイズン教祖婆がポイズン教祖婆の手で、0から自分の宇宙をつくるといい。


わたしが0から作る宇宙に、彼女の力は必要ではないのだ。


そしてそれと同じく。


カピ娘が0から作る彼女の人生の宇宙にもまた、ねこまたの力は必要ではない。

(⚠︎自立するまでの生活基盤はもちろん必要。だってまだ子どもだもん照れ。)



ようし。やっと心が落ち着いてきたぞ。



ねこまたちゃんは、暖かい眼差しで話をただ聞いてくれるお母さんが欲しかった。

ねこまたちゃんがピーンと閃いて語る夢物語を、にこにこしながら面白そうに聞いてくれるお母さんが欲しかった。

うまくいかなくて泣いてしまった時に、
「そうかそうか、それは辛いね。でもねきっと、ねこまたちゃんは大丈夫!!」
と、優しく背中をさすって欲しかった。


うん。


まことに残念ながら、その願いは一生叶わないたぶんいやきっと。


でも、もしかしたら自分自身がそんなお母さんになれるかもしれない。


それでいい。
それがいい。


今すぐにポイズン教祖婆の元へ走って、「もう2度と、わしの秘密基地へ入るなってんだコンニャロめ」と言い放ちたい。

ポイズン教祖婆の心が細切れになるほどに罵りたい。


けれど、今は言わない。


この思いがもう少し消化されて、落ち着いて話せる時期が来たらはっきりと伝えよう。


ねこまたちゃんは、お母さんが好きだった。
お母さんと一緒に何かをしたかった。
一緒に楽しみたかった。


ふむ。


人生というヤツは、思い通りにはいかないもんだ。


43歳の立派なおばちゃんになったねこまたさんは、もう自分で何でもできる。
だから母の代わりに、ねこまたがねこまたさんを褒めよう。


それでいいんだよねこまた。時間を無駄にしても、お金を無駄にしてもいいんだよ。それは全部無駄じゃあない。
自分の思う通りにエジソンチャレンジしてみなよ。
ねこまたがねこまたの味方だよ。


一緒に、人生を面白くしようぜ!!



大変遅くなってしまいましたが、母親の理想像から巣立つ日が来ました。


それに伴い、娘の人生の舵を乗っ取って操縦したくなる欲望も捨てましょう。


ポイズン教祖婆は、ポイズン教祖婆のまま。
宇宙人カピバラ娘はカピバラのまま。
ねこまたはねこまたのまま。

並走して自分の人生を楽しみましょう。


にゃー!