本日は、雨。


じっとりと降り注ぐ冷たい雨は、ねこまたの心のなかにも降りしきっている。


モヤモヤとしたこのどす黒い気持ちを、どう発散させればいいのかもわからないから、

文字にして外の世界へ吐き出してしまおう。



今回のブログは、きっと長い。

そして暗い。


じめじめキノコな記録を読むのを避けたい方は、ここでそっ閉じを勧める。



さて、あれから↑もねこまたは、細々と自分の秘密基地店に並べる作品を作っているおねがい

作りたいものは山ほどあるのだ。2週間に1度、2時間の陶芸教室で作りきるには、体力と時間が足りない。


「作ったものを並べる場所がある」という事実は、ねこまたにとっては何物にも変え難い喜びであり、やる気を引き起こしてくれた。


自分の人生を、自分で楽しくできている気がして、うん。とても嬉しいのだ。



それが、、、、

、、、今。



ねこまたの実母、ポイズン教祖婆が秘密基地店のあれこれに口(クソバイス)を出し始めた今。


、、、、、。


43歳にもなった娘ねこまたの心に残っているのは、楽しみでも喜びでもなく、ただ、


「ああ、また、母に私の未来を潰される。、、、話すんじゃなかった。」


という虚だけだ。


、、、、、、、、。




あの時、ねこまたから秘密基地店の話を聞いたちょんまげ爺は、大層喜んでくれていた。
長年陶芸を続けているちょんまげ爺の作品は、それはそれは美しく、眺めているだけでもうっとりする出来栄えのものもある。



「一緒に並べよ〜爆笑


というねこまたからの声かけにも賛同して、ちょんまげ爺の作品作りにも精が出ていた。


製作者たるもの、自分の作品が人の目に触れる機会というのは、嬉しいものなのさニコニコ





これから何年もかけて、少しづつ素敵なアトリエになっていく事を想像すると、わくわくした。
焦らずに、ゆっくりと秘密基地店を作り上げていこうキラキラ
ねこまたはせっかちだから、勤めてそう思うようにしていた。


それが。


「わたしが店番をしてあげるわ。」


と、ポイズン教祖婆が参戦して以降、静かに時がゆっくりと流れていたはずの秘密基地店は、ガラガラと音を立てて壊れてゆく。


「値段がついてなかったらお客さんが困るわ。全てに値段をつけなあかんわ!!」
「お客さんをつけるために、店を開ける日を決めた方がいい。ねこまたちゃんは忙しいけど、わたしは暇やから!」
「こっちに並べた方が売れるんちゃう?」
「これはうれへんから、この商品をたくさん作ったらいいねん。」
「全然売れへんわ。色が地味やねん。」
「いっぱい作っても意味ないわ。」
「ねこまたちゃんがこうするって言った!!わたしは言ってない!!」


だーれも人が来なければ、1人静かにデッサンでも初めてみよう。
誰かが秘密基地店を覗きにきたら、声をかけても良いしかけなくてもいい。
人里離れた静かなこの場所で、独特に流れる時間を楽しむんだ。

そんな風に始めたはずの癒しの空間が、
今はもう、わけのわからないたくさんのルールや常識にしばられた、ポイズン教祖婆のペリー(世間)が当たり前に存在する世界になってしまった。


世間や一般常識や普通から、一歩脇道にそれた秘密基地店を作りたい。
その思いが、一瞬で吹き消された。


今のねこまたはまるで、あり地獄に落ちてしまった蟻みたい。


勝手に悪い想像して、勝手に決まり事を使って、勝手にダメ出しをしてくる、
「ちょんまげ爺がこう言ってる」
「ねこまたちゃんがこう言ったからはじめた。」
「わたしは別にどうでもいいねん。」

自分が言い出した事を人の責任にし、追求されたら
「はいはい。もうわたしはやめるわ。ねこまたちゃんが1人で好きなようにしたらいいねん。ちょんまげ爺の作品は持って帰るわ(←これもポイズン婆の独断)」

などと開き直って言う。
学校では優等生で、テストはいつも花丸満点であったらしい実母には、ねこまたの言葉は通じないのだ。ねこまたから発された言葉はいつも、キャッチされる事なく叩き落とされて潰れる。


いつの間にか、ねこまたの中で秘密基地店の事を考えるのが、ひどく苦痛になっていた。


夢が溢れるユートピアどころか、
借金にまみれた赤字の遊園地みたい。


「あ。これだめなやつや。」
「秘密基地店が、今1番のストレスになってる。」



と、ねこまたは気づいてしまった。

(つづく)