こんにちは、たまこです。


前回はたまこお気に入りの「週末ビフォーアフター」というお片づけ動画から、片付けられない夫婦について自分なりに考察した記事を書いてみました。

(こちら↑の記事です)


それで思い出したのが、たまこがヘルパー時代に担当していたお客様の事です。

当時は介護の訪問ヘルパーとしてお仕事していましたが、事務所からの要請があれば介護士の資格が無くてもできる「家事代行サービス」のスタッフとしてお客様宅へ派遣される事もありました。


今回思い出したお客様は、その家事代行サービスを使って片付けと掃除を依頼されていた方なのですが、今思い返しても片付けが苦手とかいうレベルを超えてると言いますか、、初めて訪問した時は二階建ての一軒家の玄関の外にまで物が溢れていて、これをたまこ1人で片付けるの、、?と呆然としたのを覚えています。

(1日で完了という訳では無く、週に1度2時間の定期サービスという形でした)


その時のたまこは、既に自分が住んでいたアパートはある程度断捨離出来ていた状態だったので自分なりの片付けノウハウは持っているつもりでしたが、それが他の方にも使えるのかは全くわからず。

それでもやってみるしか無いと思い、とりあえず片付け本の見よう見まねで「旦那様」「奥様」「お子様」「その他」とマジックで書いたダンボール箱を用意して、テーブルや椅子の上、床に山積みになっている物たちを持ち主別に仕分けする所から始める事にしました。


自分の片付けの時は夫と2人暮らしで、たまこの物じゃなければ自動的に夫の物なんですから、わざわざ箱に入れて仕分けるとかはしませんでしたが、このお宅の場合は成人したお子さんも同居していてとにかく物の量が多かったのでやってみようと思ったんですね。


それでサービス時間に家にいるのは奥様1人だったので、まずはたまこが掃除などをしている間に奥様には箱に仕分けしていってもらおうと考えたのですが、その作業が一向に進まないのです。


片付けが苦手な人は「捨てる、捨てない」だと決められないとか、全部必要とか考えがちだから、まずは持ち主別に分けて、それからご自分の持ち物の中で明らかに不要な物から処分していけば良いかな、、という想定だったんですけどね。


なので結局たまこがマンツーマンで「これはどなたの持ち物ですか?」とひとつずつ聞いて仕分けるやり方に変更したのですが、たまこが驚いたのは奥様はその質問にも答えられないんですよ。


でも黙ってる訳じゃ無くて、例えば「夫も使うし自分が使う事もある」と答えたり、その物をいつどのようにして購入したかを延々と説明しだしたりするんですね。

だけどたまこが聞いているのは誰が所有者かという事で、別に共有なら共有と答えても良いんですけど「じゃあ、共有ですか?」と聞いても「うーん、そういう訳でも、、」みたいな答えだったりしてとにかく曖昧で。

一応なぜ所有者を聞いているかと言えば、もちろん目の前に用意したダンボール箱に所有者ごとに仕分ける為だと最初に説明したはずなのですが、とにかくビックリするほど仕分けが進まないのです。


話している感じからするとはぐらかしたり適当に答えている訳じゃないのはわかるので、おそらく片付けと所有者との関連性がわからない(このヘルパーさんは片付けの話をしてるはずなのに、どうしていちいち誰の物か聞いてくるの?って思ってる感じ)か、普段から誰の物かなんて意識した事が無いから改めて聞かれるとすぐには答えられないという事だったんだと思いますが、その時はたまこも焦っていたのでとにかく仕分けなきゃ!と思ってしまい、奥様の言う事を頼りに暗号を解読するようにたまこが判断して必死で仕分けたりしてたのを思い出しました(笑)。


結局その後は持ち主ごとに仕分けたり各自で収納するというのは無理だと思ったので、部屋別とかクローゼットなどの場所別に片付けていくやり方に切り替えましたけど、キャンセルも多いお宅だったので次に訪問する時にはまたカオスに戻っている事の繰り返し、、って感じでしたが、2年くらいかけてなんとか床が見えるようになって掃除機がかけられるようになり、玄関の外にまで溢れていた物までは片付けた辺りで別のヘルパーさんにバトンタッチしてたまこは退職しました。


当時の事を思い出すと、整理収納アドバイザーの資格や経験がある訳でもないのに、よくたまこ1人でやったもんだと思いますが、プロの片付けの方ならもっと上手く効率よく出来たんだろうなーとも思ったり。


でもそのお宅ではもちろん奥様自身の持ち物もたくさんありましたけど、奥様の判断では片付けられない旦那様の服や大量のサプリメントだったり、お子さんのゲームやマンガだったり、そういう物が全て混ぜこぜになってあらゆる棚やテーブルや椅子や階段や床の上に積み重なっている感じで、これじゃ奥様1人ではどうにもならなかっただろうなーっていうのは覚えています。


ただし、広くて部屋数も多いお宅だったので、持ち主ごとに部屋を分ける事もやろうと思えばできたと思うんですよ。

でも「家族」という単位になると、お互いの持ち物の境界が曖昧になり、貸し借りという感覚もなく当たり前に共有したり、1人が出しっぱなしだと他の家族も便乗し、、という事が簡単に起こってしまうんだろうなーという事も、すごく良くわかるんですよね。


たまこの感覚だと片付けや収納などについて考える時、今までは「物の量を減らす」とか「物の住所を(出し入れしやすいように)決める」とか、あくまでも物が主体だと考えていましたが、実は物の所有者という概念や、所有者ごとに場所の区切りをはっきりさせるという考え方もかなり大事なんじゃないかと今回改めて気付かされたように思います。


もちろん自分の物だけ片付ければ、他の家族の事はどうでも良い!という意味ではなくて、住まいと物と人との関係を今までとは違う視点から考える事ができれば苦手意識も少しは変わるかも、、という感じかな。

やっぱり片付けの世界は奥が深いですねー。


おまけ。

前回の記事で植え替えて家に入れると言っていたコルジリネさん。

めっちゃ面倒くさくて先送りしそうになりましたが、ブログで宣言したから頑張れました(笑)。

根っこがビッシリだったので、植え替えで少しは楽になった、、かな?

逆光でわかりづらいですが、冬は掃き出し窓がある南側に鉢植えを移動させると日差しがたっぷり入るので冬の方が元気なくらいです。

おかげさまで、植物も冬支度できました。

こちらの記事↑は、介護ヘルパーとして訪問していたお宅で片付けが困難だった事例です。

よろしければ、合わせてご覧くださいね。


ではまた!