こんばんは、たまこです。


今週の半ばには、夫母の兄弟が来るとの事で、久しぶりに話をする機会がありました。



手土産ミッション(笑)も無事クリアした訳ですが。

その翌日は、夫母が自分の畑を見せたいと夫母の姉、つまり夫からすると伯母さんにあたる人がいらしたので、我が家にも上がってもらってまた少しお話したんです。


その伯母さんは70代半ばですが、独身で都会で美容室を経営しているという人で、年代的には東北の田舎出身にしては珍しい方じゃないかなと思います。

自立した女性の先駆けって言うんですかねー、それでいて別に都会人ぶる訳でもなく(笑)。

そして、いずれは地元のこちらに帰りたいとも聞いています。


そんな方ですから、久しぶりに会った夫母とも会話がはずんで楽しそうで何よりだったんですが、会話を聞く中で、たまこ的には考えさせられる事があったんですね。


会話の中心は夫母の兄弟姉妹同士での話だったので、子供の頃の思い出話が多いのは当然の流れですし、たまこは結構年配の方の昔話を聞くのは好きなんです。

それで今回も、子供の頃の農作業は機械じゃなくて牛でやってたよねー、田植えも稲刈りも全部手作業だったよねー、という話になって、ほうほう、、と興味深く聞いていた訳です。


まあ、たまこ母もほぼ同年代で田舎者ですから、馬と同じ建物に住んでたとか、そういう話は初めてではないのですが、やっぱり実際に経験した人のお話というのは何度聞いても面白いと思うので、それは別に良いんですよ。


ただ、そういう昔話になると、たまこ母は必ず「それに比べて今はホント楽になって、、若いもんは、、」みたいな余計な事をくっつけてくる(笑)。

それがこちらからすると、たまらなく「ウザい」訳ですよね。


でもそれはたまこ母は田舎の人だから仕方ない、、と思えるようになったんですけど、まさかの今回、都会で成功した自立系女子(笑)の夫伯母が、ほぼ同じような事を繰り返し言っていたのには、少し驚きました。


つまりは「今は何でもかんでも機械にやらせて、人間はラクする事しか考えなくなった。そんなんじゃダメ!やっぱり人間、汗水流して働かなきゃね!」みたいな感じでしょうか。


う、うん、まあ、、別にそれは間違った意見ではないとは思うのですが、「機械化イコール人間の堕落」的な考え方はかなり前時代的で、それこそたまこ母のようなずっと田舎で生きてきた人が言う事だと思っていたんですよね。


それが、長年都会で経営者として生きてきた伯母さんみたいな人でも、同じような事を言うんだなぁ、、と。

さらには、「今の子育て世代はすぐ補助金もらえて良いわね。私たちは何ももらえなかったけど」みたいな事まで言い出したのには、余計ビックリというか。


一応その後、「ま、私は子供いないから言えた事じゃないけどね」とは言ってましたけど(笑)、つまりは夫伯母の妹、つまりは夫母の気持ちを代弁したつもりだったのかなーと。

そこはたまこも子供がいない訳ですから、それこそ何とも言えなかったですけど(笑)。


つまりは「自分たち世代より今の世代の人は恵まれている」と言いたいんでしょうね。

それこそ、たまこ母から事あるごとに言われてきたのですぐにわかるパターンです。


実際、あんまり同じ事を言ってくるのでウンザリした時に、たまこは

「つまり、お母さんは自分たちは損をしてきたから、今の人たちが羨ましいっていうか、ねたましいって言いたいワケ?」

と母親に言った事があります(笑)。

そしたら母親は「その通りだよ」って認めてましたけど、開き直れば良いってもんじゃないですよね。


だって、母親たちは軽いイヤミのつもりで口にしていたのかもしれませんけど、たまこはつい最近までそういう価値観を真に受けて、「ラクするのは悪」的な呪いに苦しんでいた訳ですから。


でも、、

そう考えてみると、たまこがずっとモヤモヤしていた事の正体が改めてはっきりしたような気がしたんです。


それは例えば、いまだにドラム式洗濯乾燥機やお掃除ロボット、食洗機が不要とか、主婦が手抜きするな的な議論があったり、家事代行サービスの普及率が低い事の理由のひとつに、前の世代の「今の人はラクできて良いわね」というイヤミが、思った以上に下の世代には影響しているのではないか?という事。


表向きは金銭面だったり、セキュリティ面などもっともらしい理由で批判的な意見を言っている人も、実は「こっちは苦労したんだから、アンタだけラクしてんじゃないよっ」という、めちゃくちゃ感情的な話だったりするのでは、、?なんて事を考えてしまいました。

だとしたら、「ラクするのは悪」的な事を真に受けるのは全くの無意味という事になりますよね。


まあ、10年前と比べたら介護サービスはだいぶ普及したなぁと思いますが、、。

たまこがヘルパーを始めた頃はまだ介護サービスの社用車を家の前に停めるなとか、制服で来るなとかいう利用者さんもいらっしゃいましたからね。

(つまり、介護サービスを使っている事を近所に知られたくないという意味です)

でも、家事代行サービスやベビーシッターはまだまだ一般的とは言えず、都会の一部の人の利用にとどまっているような印象です。


でも実際、たまこ自身も40代後半になって、そういう気持ちがわからない訳ではないのです。

たまこ世代的には「ゆとり世代」がその対象ですかね。

たまこ世代はまだまだ体罰や詰め込み教育が主流でしたから、その後のゆとり教育世代が「ずるい」と思ってしまう気持ちが強いのかな(笑)。


でも、ゆとり世代の人たちだって好きでその時代に生まれた訳ではないですし、たまこ世代よりラクしてるかどうかなんて比べようもないのは少し考えればわかる事です。


それでも何かあれば「(これだから)ゆとりは、、」と言いたくなるのは、たまこ母や夫伯母がたまこたちに言ってる事と全く同じ心理、つまりは

「自分たちが経験した苦労を若い世代がしなくて済むのは許せん!」的な事なんだろうと。


でもそれは、やっぱり良くないですよね。

理性的に考えれば、自分たちが経験した理不尽な苦労を若い世代にはさせないように努力する事でしか、より良い世の中にならない訳で。

もちろん「理不尽な」苦労の話であって、何でもかんでもしなくて良いとか、ラクになれば良いという話ではありません(笑)。


とはいえ、上の世代に言われる事に関しては、そういうイヤミをいちいち真に受けなければ良いだけの話かなぁとも思ったり。

おそらく、年配の方のイヤミも世代的(例えば戦争とか)な理不尽な苦労と、個人的な苦労を混同している人が無自覚に発してる事がほとんどで、下の世代の子たちがそれでどれだけマイナスの影響を受けているかなんて何も考えてないから言えるんですよね、、。


もちろんたまこも夫伯母の話にわざわざ反論したりはしませんでしたし、それで夫伯母が嫌いになるという事もないです(笑)。

まあ、そのイヤミが明らかにたまこ個人に向けて言われたとしたら、その時は「そうですねぇ。じゃあ、今皆さんが受け取っている年金はどの世代が払っていて、誰が皆さんの介護をするんでしょうね?」くらいは言い返すかもしれませんけどね(ふふふ)。


とにかく、冷静に考えれば特定の世代だけが意図的に得をしたり損をしたりという事はあり得ないので、「若いもんがラクをして」的なイヤミは意味がない事はすぐにわかるはず。

それがわからない人なら、何を言っても無駄と割り切るしかないんだよなー、、と思えるくらいにはたまこも成長できたって事かなと。


そして何よりも大切なのは、自分がもし若い世代の人に思い出話をする機会があった時は、絶対に「今の人はラクして恵まれてる」的な事は言わないこと(笑)。

だって、若い世代の方がより良い時代になっているのは当たり前であるべきで、そうでなければ我々世代の老後は本気でお先真っ暗になっちゃいますからね。


久しぶりの夫伯母との会話から、今回たまこが得た教訓は、上の世代のイヤミは受け流し、家事はラクをしまくる(笑)。そして下の世代にはイヤミを引き継がない事。

、、かな。


(伯母さんにも見てもらった、我が家の畑の奥にあるいちじくの木です。実の付き方が面白いですよね)


ではまた!