やっと見つかった聴覚過敏を診てくれる病院
3歳10ヶ月の息子くん、2月頃から聴覚過敏の症状が出てきました。
そのため病院を探していたのですが、なかなか診てくれるところが見つからず。
ママ友に教えてもらった東京都療育センターの小児科に電話するも、新規外来の受付を停止していると言われてしまいました
最後の最後で、もう一つ教えてもらっていた児童神経科の病院で予約することができました!でも最短の予約でも1ヶ月待ち。しかも平日のみとのこと。
病院まではバスと電車で1時間
病院は遠くて、タクシーで20分、バスと電車と徒歩で約1時間かかります。
息子くん、1時間無理かなぁ。。。スマホも見せられないしなぁ。。。と思い、タクシー一択だったのですが、ふと息子くんにどっちがいいか聞いてみたのです。
すると、バスと電車がいいそうで
じゃあ、ダメだったらタクシーに乗り換えればいいか!と思い直し、行けるところまで行ってみることにしました!
一応準備は念入りに、新しいトミカ、シールブック、お菓子(ハリボーも忘れず)、ジュース、あらゆる対策を持っていくことにしました。
なんと!大人しく座ってる(感動!!!!!)
ところが、予想に反してバスでも電車でも、息子くんはずーっと大人しく座っているのです
これには本当に驚きました!!
「バスの中ではシーだよ」と言うと、「シー!」と言って、ちゃんと小声でお話しします
むしろ、バスでは他の子供の方がぐずっていました。
準備してきたおもちゃもお菓子も出番なしです。
あっさりとASD診断
児童神経科では、この道45年というおじいちゃん先生が診察してくれました(多分院長先生?)。
事前に記入した問診票を渡し、それに沿って質問され答える感じだったのですが、この問診票がA4用紙で4−5枚ありまして
出産時は緊急帝王切開だったのか、計画の帝王切開だったのか、から始まり、立ったのは生後何ヶ月か、などなど事細かに質問がありました。
耳などは診ないのかな?と不思議に思っていたのですが、全く診ず。というか私の話オンリー。
そして唐突に、
「軽度の自閉スペクトラム症だね」
とあっさり診断されたのです
えぇーーーーー!!!!
いや、やっぱりって感じだけどさ、こんなに軽く診断がつくの???
しかも今回は聴覚過敏を診てもらいに来ただけで診断は求めてないんですけど
わからない人は様子見って言うの
「ずっと様子見って言われたでしょ」と聞かれ、いやその通りなんですよね。
どこに行ってもずーっと様子見でここまで来たんですから。
「わからない人は”様子見”って言うの」
え・・・そうなの?先生の言葉にいちいちびっくりしてしまう私・・・。
自閉症は先天性の脳機能の障害
聞くところによると、診断には生後30ヶ月内の症状を見ているのだそうです。
おそらくこれは『自閉スペクトラム症が先天性の脳機能の障害』と定義されているところによるのかと思います。
なので今の状況ではなく、低年齢時(生後30ヶ月内)の症状を見ているのですね。
この1ヶ月でこんなにも成長したのにそれは診てもらえず残念無念・・・
グレーゾーンという定義はない グレーとは黒を薄めたもの
なぜ発達検査もせずに診断されたかというと、この先生の考え方にあるのだと推測します。
先生曰く、「そもそもグレーゾーンという定義はない。グレーとは黒を薄めたもの」だそうで、グレーは黒という考え方なのだそうです。
いやー、ざっくりしていて逆に清々しいというか・・・
ママ友からクセのある先生だと聞いてましたが意味がわかったような気がしました。
アスペルガー症候群
そしてどうやら息子くんはアスペルガー症候群のようで、すっごくアスペルガーについての話をされました。
アスペルガー症候群というのは高機能自閉症の一種なのですが、今は自閉スペクトラム症(ASD)に包括されています。なので診断自体はASD。
有名人では「イチローや山中教授もアスペルガーだよ。2言3言聞けばすぐわかるよ」とのこと。
確か米津玄師さんも高機能自閉症のアスペルガーと診断されたと公表していましたね。
↓先生からこの本をご紹介いただきましたアインシュタインもアスペルガーなんだって。
私は別に息子くんが偉人なんかにならなくていいから、普通の人生を送ってくれればそれでいいと思っているのですが・・・
あれかな、先生なりの慰めのつもりかな。。。
聴覚過敏はどうなった・・・
肝心の聴覚過敏については、特に何もすることはなく様子見のようです
ということで3ヶ月後に再度診てもらうことになりました。
うーん、とりあえず運動療育がいいと本で読んだので、それを家で実践してみようと思います。
あまりショックじゃない理由
今回突然の診断だったわけですが、あまりショックじゃないというか、でしょうねっていう感想です。
そして発達障害の医療の世界?にはいろんな派閥があるんだなぁとちょっと垣間見れた気がします。
私が「テレビとスマホをやめるといいと聞いて」と話し出すと、すかさず先生が「学者はね、新しい言葉を使いたがるんだよ。それで自分の権威を示そうとするの」と一喝。。。
どうやらこの先生は片岡直樹さんの『新しいタイプの言葉の遅れ』『後天性の自閉症があり、回復する』の意見には反対のようです。
でも実際、息子くんはこれでまるで別人のように急成長していますし、効果を感じています。だからあまりショックじゃなかったのかなぁ。
私としては、別に学者や医者の主張なんてどうでもよくて、息子くんが今の状態より良くなればそれでいいんです。回復すると言うなら私はそれを試す、それだけです。
先天性でも後天性でもどっちでもいいので勝手に議論していておくれ。
ただ、今回『後天性の自閉症は回復する』論にだいぶ救われたのも事実。
先天性のものだと言われてしまったら、何をしても回復しないですからね。将来に悲観してしまうでしょう。
そして、この発達障害という世界は、まだまだ解明されていないことも多いということも実感しました。なので、先生もおっしゃっていましたが、親が勉強する必要があるんです。
いつの日にか、原因が解明されて治療法が確立されることを願ってやみません。
↓児童神経科の先生におすすめされた書籍『発達障害支援のコツ』
↓私がおすすめする後天性の自閉症は回復する論派の書籍たち