ストン…、

ストン…、

ストン…。

 

「スッ」 ではなく、「ストン」。

 

料理を待つ間、杯を傾けながら、

ふとカウンター内の調理場に目をやると、

 

明らかにぎこちない手つきで、

人参を切っている。

 

うわーっ、見るからに

料理人の庖丁さばきではない。
 

脱サラ夫婦?

 

でも、スゲェー、うまそう!
あのサラダ。

 

なぜなら、

 

やわらかな物腰。
ほどよい距離感。
終止一貫、笑顔。

 

飲食店は “総合力” 。

 

だから、その対価に対して

お客さんはお金を払う。

 

総合力の心地よさ。

 

足りない部分は、

徐々に補っていけばいい。

 

“一期一会” の思いを忘れず、

きちんと積み重ねていけば、

 

いつしか「ストン」は「スッ」に変わり、

総合力も増す。


うん、いい店だ。