(626~628) 読書
知的複眼思考法戦略不全の論理戦略不全の論理―慢性的な低収益の病からどう抜け出すか/東洋経済新報社¥2,730Amazon.co.jp本書の特徴は、戦略そのもののDefinitionに対して重きを置くのではなく、戦略とはInvisibleなものであり、企業活動の結果を受け、遡って検証することで初めて、戦略というものを浮き彫りできるのではないか、という仮説に立って書かれているところにあると思います。本書の中で筆者の三品和広氏は、オペレーションの観点では世界随一を誇る日本企業(特に製造業。本書執筆時の2004年と現在では日本の相対的な技術的優位性は劇的に低下しているが。)にとって欠乏しているのは、戦略を立案・推進できる人材、であると明確に述べています。私は、そういった人材が慢性的に不足している原因には、日本の文化的な背景、慣習、そして教育にあると思います。従い、求められる人材を供給する為には、一旦日本を離れ、多様な文化・慣習を受容する事から始め、日本或いは地球上のどこかで所謂、リーダーシップ教育を施す必要があると思います。だからといって、欧米の教育を取り入れるべきだ、という短絡的な結論に陥るのではなく、世界情勢の変化を汲み取り、日本、という現実を加味したうえで、あるべき教育を創造し続けて行く(変化は毎日起きている、故に、一定の型を維持するのは論理的に間違っている)知的作業・そして地道な実践が必要であると思います。私は、この取り組みを行っている組織を知っており、卒業した身であるからこそ、より一層このテーマに興味があり、私自身の課題として努力を積み重ねていかねばならないと考えています。また、長期的な視点で取り組む事ではない、とも思っています。リアリティを持って、喫緊の対応を要する巨大な課題が眼前に横たわっている、というイメージです。2020年のオリンピック開催迄に、政治・経済・文化・教育・平和、どれをとっても世界の模範である、と称賛される国に日本はなるべきである、と思います。間違った愛国主義ではなく、健全なる意識をもって、日本のUniquenessを発揮していく時代がいよいよ来たと思います。世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?