最近は知りませんが、戦後〜昭和の頃、外国人から観ると「日本人は無神論者」と思われていたようです。
これは、おそらく神国日本、神風日本への回帰を恐れたGHQ等日本統治勢力と国内の左派勢力による流布のような気がします。
私が子供の頃から見聞きしていた日本人の多くは、神と仏の心に上手に棲み分けていたと思います。これは昭和につづく現代に限った事ではなく明治以前から続く精神風土だと思います。
一神教に凝り固まった占領国の白人には、理解しにくいことだったと思います。
彼らが信じるキリスト教の日本での布教は、織田信長の時代からあったようですが、宣教師は、キリスト教の教え（のようなもの）はすでに日本人の精神風土の中ににあると知って、諦めたとか…
日本には八百万の神々といって、万物に神々が宿るという生活の智慧が、文字のない時代より芽生え、布教などせずとも、万物を鏡として己を観て正して来た歴史があります。
明治になってまたキリスト教の布教が始まったにも関わらず、教会や学校がポツポツ建てられる程度で、とても布教していると思えません。
戦後（1945年〜）20年代生まれの私が見たこのクニの神々は、「鰯の頭も信心から」とか「竈に宿る神」とかに見られる八百万の神、そして起源不明で経典も無い神道とか、さらに奈良時代に海を渡って来た仏教、そして明治以降白人が持ち込んだキリスト教の神も入れて、まさに八百万の神々百花繚乱です。
日本の神と仏の共通点は共に多神多仏のところでしょうか？絶対神を創造しないことは、民主政治の原点だと思いますが、今となっては民主政治そのものが良かったかは別の問題です。
日本人で普段から神（仏）の話をする人はよほど信心深いか、信仰=宗教=布教=勧誘という信仰生活をしている人でしょうか？
いずれにしても日本社会では、信仰、宗教の話をする時は相手の信じる神（仏）を尊重することが出来ているのではないかと思います。相手を尊重せずして共に生きることは無理があります。信仰の押しつけはやめましょう。
日本にやって来るガイジンについても多文化共生でなくお互いに多文化尊重が理想ですが、その前に日本の祖霊伝統文化風習風土等に頭を下げてください。頭を下げるは、いったん無防備になって見知らぬ場所に己を委ねることです。それができないガイジンは来ないほうがいいです。
昨今の日本の政治経済界人は、こうした日本の祖霊（精神風土）知らず、目の眼の前の観光収入、労働者・納税者を確保するために移民を入れることに躍起になっていますが、いずれ祖霊に滅ぼされ、根底から日本の創り直しが行われるかもしれません。
ついでと言ってはなんですが…
外国人が持ち込む宗教でも、国内の新興宗教でも、それらが縄文期より連綿と続く日本人の祖霊（精神風土）に比べて優るものはないと思っていれば、惑わされることはないと思います。
迷ったら、庶民が暮らして来た先史〜有史〜からの歴史を振り返ってみてください。絶え間ない善悪喜怒哀楽憎争いの風土の歴史があって、これらに優る学びはないと思います。
日本社会を日本教という括り方で論じる人が時々いますが、一括りしないことが日本人の特性本質である事を忘れているようです。
日本ではいつの頃か森羅万象、八百万の神という心が生まれて来ましたが、これからもどんどん生まれて来ると思います。この国の神々は多産系です。
これから気をつけなくてはいけないのが、既存の宗教であっても、新興宗教であっても、外国から持ち込まれる宗教であっても、政（まつりごと）、利権誘導、自己主張の手段に使うことです。
ついでの次になんですが…
どこの国に居て、どのような宗教の神を信仰していても、皆さん母国語で祈りをあげ、神に向き合い、己を委ねていると思いますが、神はあらゆる民族、国の人々の言葉を理解していると思いますか？
神は人間が居なければ現れません。神は基本、人間の言葉による自問自答から現れます。
言葉以前、文字以前の神の姿を思い描くことができますか？言葉に頼らず神を説明できますか？
神の違いは言葉の違いだと思います。
で、神はいますか？
神という状態は頻繁に出現します。言葉に頼らない科（化）学反応、作用が、まさに神技と言えるのではないでしょうか？
言葉によって現れる神
科学によって現れる神
共に人間の脳から生まれたものですが、次は何によって生まれるでしょう。
直近ではAI脳からでしょうか…
そして、もし、地球の公転と自転の向きが変わったら、人類はどのような神を見出すでしょうか？
私は、この世あの世、身の回りの自然界に対話する相手が現れるので、神は要りません。