ALS(筋萎縮性側索硬化症)について
期待の新薬トフェルセンが欧米で開始されましたね。
ところでこの治療、
米国では想定外の展開になっているようです
ちょっとみてみましょう
報告は米国ペンシルベニア大学の
ジェニファー先生
Jennifer Morganroth MD
雑誌はINNOVATIONS IN NEUROLOGIC PRACTICE、米国神経学会の学会誌のひとつです。
最新の報告です(文献1)。
概要
新薬トフェルセンは、2023年4月25日にSOD1型ALSの治療薬としてFDAから迅速承認を受けました。
ペンシルベニア大学では承認時にSOD1-ALS患者数を予測して、準備をしてきました。
当初、症状のある SOD1 患者 6 名と症状が出る前のSOD1患者 14 名の予測をしましたが、
実際には(おもに孤発性の)108 名のALS患者さんが来院されました。
想定をはるかにこえた数で、多数の診察、腰椎穿刺、遺伝カウンセリングがおこなわれています。
最適なケアのためには、件数増加に対応するための準備が不可欠です
感想
ALSの新治療のスタート。
想定外に治療対象者が多かった、
しかも孤発性の患者さんが多かったのですね。
このあたり日本ではどうか?
いろいろな点、難しさもありますが、
期待したいと思います。
いっぽう、私たちも現状維持。
粘って粘っていきましょう
ここまご覧いただきありがとうございました
参考文献
1 Jennifer Morganroth, Tanya M Bardakjian , Laynie Dratch Colin C Quinn, Lauren B Elman Enhancing Clinical Infrastructure for the Delivery of Intrathecal and Genetic Therapies A Qalsody (Tofersen) Model for Patients With SOD1-ALS INNOVATIONS IN NEUROLOGIC PRACTICE May 20, 2024
参考ブログ