ALS(筋萎縮性側索硬化症)については
環境性の有害物質の影響がありますね。
有害物質といってもいろいろですが、代表は農薬、金属、有機溶媒などかと思います。
今回は米国のALS登録のデータの集計。
最近、このあたりの研究がすすんでいますね
論文は米国ピッツバーグ大学。
ピッツバーグ大学
Evelyn O Talbott教授
エブリン先生
発表はAmyotroph Lateral Scler Frontotemporal Degener.の2024年4月号(文献1)。同誌はALSの専門誌です。
概要
ALSの病因として神経毒性物質が示唆されています。
私たちは、米国CDC(疾患予防センター)のALS登録からALSリスクと環境危険因子の関連性を調べました。
その結果、
1) はんだ付けや溶接、鉛塗料、ガソリン(鉛含有)の使用など鉛関連の職業歴は、ALS リスクと有意に関連していました 。
(ただし一回の作業ではなく、持続的な暴露という意味です。以下も同様)
2)また熱心な園芸活動は ALS の重大な危険因子でした。
3)さら農薬(α-エンドスルファン、オキシクロルダ、 ヘプタクロル)の体内残留 も ALS リスクと関連していました 。
1970 年から 1980 年代に多くの 農薬や物質を禁止したにもかかわらず、海外で使用されたり、長い半減期のため、その神経毒性はいまも健康に影響し続けています。
感想
いろいろな因子。
日本では現在進行形のものはないと思いますが、
以前からの蓄積や保管、輸入品など。
いろいろ可能性があるようです。
なるべくいい環境でいきたいですね。
そして粘っていきましょう
ここまでご覧いただきありがとうございました
文献
1 Evelyn O Talbott, Angela M Malek, Vincent C Arena, Fan Wu, Kristen Steffes , Ravi K Sharma, Jeanine Buchanich, Judith R Rager, Todd Bear, Caroline A Hoffman, David Lacomis, Chris Donnelly, Jocelyn Mauna, John E Vena Case-control study of environmental toxins and risk of amyotrophic lateral sclerosis involving the national ALS registry Amyotroph Lateral Scler Frontotemporal Degener. 2024 Apr 9:1-10. doi: 10.1080/21678421.2024.2336108.
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