昨日の朝、6時50分に電話が鳴りました。
病院からでした。
すぐ来て下さいと言われ、とるもとりあえず駆けつけました。
夜勤だった若い先生が、状態を説明してくれました。
鼻にエアウェイが差され、それを覆うように酸素マスクがかぶせられ、10リットルの酸素が流れていました。
モニターが取り付けられ、警告音をひっきりなしに出していました。
脈拍が60ほど、SPO2が40、血圧が60でした。
入れ替わりに、やはり初対面の女医さんが来ました。
とても事務的に、「生体反応がないので、会わせたい人がいれば呼んでください」と言われました。
状態の悪いときの夫は、いつも、こういう風に意識がない状態になります。
それを見慣れている私は、重大なことにはどうしても思えませんでした。
先生が、まつげを触りました。
半眼を開けていた夫は、全く無反応でした..。
それから、小さなライトで、瞳を照らしました。
瞳孔反射もなくなっているそうです。
そうか..生体反応がないとは、こういうことなんだ..
いきなり、一昨日の、看護師さんに言ったという、「もういいよ」が浮かんできました。
夫は、看護師さんを通じて、その言葉を私に伝えたかったのかもしれない..
そんな風に思われてなりませんでした。
夫は口を開けて苦しそうな呼吸しています。
酸素をいくら流しても、鼻からの呼吸はできていないんじゃないかと思いました。
舌根が落ちて、気道を塞いでいるので、横向きにして欲しいと言いましたら、女医さんは、そんなことをしても無駄みたいなことを言いました。
先生がいなくなってから、看護師さんが横向きにしてくれました。
しばらくすると、SPO2が上がっていき、姉が到着した頃には70位まで上がっていました。
呼吸音も静かになり、楽そうになりました。
8時過ぎにO先生が来て、こうなってしまって残念だけど、もはや抗生剤と点滴と、酸素で様子をみるしかない、あごを上げた呼吸をしているので、最期が近いかもしれないと言っていました。
先生の言葉はずっしりと響きました。
最初60位だった脈拍が、急激に上がって、150位まで行き、128程度に張り付きました。
赤いランプは点滅し、警告音は鳴りっぱなしでした。
呼吸は、0から60位までを乱高下しました。
本当に夫は死んでしまうのか..
死なないよね?
私を一人にして、死んだりしないよね?
夫の顔をなでながら、私はどうしても現実として受け止められませんでした。
私は、何も学んでこなかったようです..。
午後になると、脈拍は100以下に落ち、SPO2は100、呼吸は22位で安定しました。
ただ、血圧はあがらず、59でした。
穏やかに呼吸している夫、でも、生体反応がない夫..
いつ急変するかもわからないけど、ずっと病院へいるのは、先が見えないだけに、長期戦になったら体がもたないと言われて、なにかあったらすぐ電話をもらうことにして、夕方には帰ることにしました。
一夜明けて、電話は来ませんでした。
胃の中になにか重い塊を飲み込んでしまった気分です..。
これから先もずっとこういう気持ちなのかな..。
何をしても手につかない。
先の楽しみも何もない。
生体反応がない..=脳死?
夫はもう治ることはないんだな..
今、やっとそれに気がつきました。
でも、どこかに、まだ回復してくれると信じている私がいる..。
私は何も覚悟ができていない..
ダメ人間すぎる。
何か食べないとと思って、朝食を口の中に押し込み、病院へでかけました。
病室へ入ると、夫は、半眼ではあるものの、昨日より少し目を開けている感じでした。
まつげに触ってみました。
ピクっとして、まぶたを閉じました!
これって、生体反応があるってことだよね?
看護師さんが、痰の吸引をしようと、鼻穴からチューブを差し込んだら、思い切り顔をしかめました。
これって、生体反応だよね?
でも、小さなライトで瞳を照らすテストには反応がないそうでした。
午前中、脈拍は90位、SPO2が100、呼吸が18~22を推移していました。
血圧は、やはり上がらず、65~77といったところでした。
昨日、マルチグローブを家に届けてもらうことになっていましたが、病院へ来てしまったので受け取れませんでした。
多少歩くけど、比較的近くにお店があるので、お昼を食べがてら取りに行くことにしました。
お店に着く直前に、携帯電話に病院からの電話が入りました。
すぐ戻ってきてくださいと...。
5月なのに、晴天で汗ばむ陽気でした。
その中を小走りに病院へ戻りました。
夫が、いなくなった日も、こんな風にものすごくいいお天気だったなぁと思いながら走りました。
あのとき、夫は戻ってきてくれました。
何も根拠はないけど、今回も戻って来てくれるという気持ちでした。
部屋に入って、安心したことには、数値は回復していました。
看護師さんが、慌てて電話しちゃって、ごめんなさいねーと謝ってきました。
とんでもない!助かります、そして、この数値を見てほっとしましたと答えました。
SPO2が20まで下がってしまったのだそうでした。
O先生が来て、午前中よかったから、少しよくなったと言えると思ったけど、またこうなっちゃった..ごめんねと言ってくれました。
そして、こういうのを繰り返していくと思うと言っていました。
まつげに触っても反応がなくなっていました。
その後、数値的には、脈が96前後、SPO2は97、呼吸は20位に安定してきました。
血圧は76でした。
看護師さんが、歯磨きをしてくれたとき、口に歯ブラシを入れたら、それを噛みました。
歯磨きしてもらうんだよ~いいね、お口きれいにしようね、お口あけて~と言うと、口を開けました。
まだ反応がある!と嬉しくなりました。
もしかしたら、夫は、「もういいよ」と思っているかもしれません..。
でも、ダメだよ..私に直接言ってくれなければ..
コメント頂ければ嬉しいですが、もしかしたら、お返事ができないかもしれません..。
その時はどうぞお許し下さいませ。
病院からでした。
すぐ来て下さいと言われ、とるもとりあえず駆けつけました。
夜勤だった若い先生が、状態を説明してくれました。
鼻にエアウェイが差され、それを覆うように酸素マスクがかぶせられ、10リットルの酸素が流れていました。
モニターが取り付けられ、警告音をひっきりなしに出していました。
脈拍が60ほど、SPO2が40、血圧が60でした。
入れ替わりに、やはり初対面の女医さんが来ました。
とても事務的に、「生体反応がないので、会わせたい人がいれば呼んでください」と言われました。
状態の悪いときの夫は、いつも、こういう風に意識がない状態になります。
それを見慣れている私は、重大なことにはどうしても思えませんでした。
先生が、まつげを触りました。
半眼を開けていた夫は、全く無反応でした..。
それから、小さなライトで、瞳を照らしました。
瞳孔反射もなくなっているそうです。
そうか..生体反応がないとは、こういうことなんだ..
いきなり、一昨日の、看護師さんに言ったという、「もういいよ」が浮かんできました。
夫は、看護師さんを通じて、その言葉を私に伝えたかったのかもしれない..
そんな風に思われてなりませんでした。
夫は口を開けて苦しそうな呼吸しています。
酸素をいくら流しても、鼻からの呼吸はできていないんじゃないかと思いました。
舌根が落ちて、気道を塞いでいるので、横向きにして欲しいと言いましたら、女医さんは、そんなことをしても無駄みたいなことを言いました。
先生がいなくなってから、看護師さんが横向きにしてくれました。
しばらくすると、SPO2が上がっていき、姉が到着した頃には70位まで上がっていました。
呼吸音も静かになり、楽そうになりました。
8時過ぎにO先生が来て、こうなってしまって残念だけど、もはや抗生剤と点滴と、酸素で様子をみるしかない、あごを上げた呼吸をしているので、最期が近いかもしれないと言っていました。
先生の言葉はずっしりと響きました。
最初60位だった脈拍が、急激に上がって、150位まで行き、128程度に張り付きました。
赤いランプは点滅し、警告音は鳴りっぱなしでした。
呼吸は、0から60位までを乱高下しました。
本当に夫は死んでしまうのか..
死なないよね?
私を一人にして、死んだりしないよね?
夫の顔をなでながら、私はどうしても現実として受け止められませんでした。
私は、何も学んでこなかったようです..。
午後になると、脈拍は100以下に落ち、SPO2は100、呼吸は22位で安定しました。
ただ、血圧はあがらず、59でした。
穏やかに呼吸している夫、でも、生体反応がない夫..
いつ急変するかもわからないけど、ずっと病院へいるのは、先が見えないだけに、長期戦になったら体がもたないと言われて、なにかあったらすぐ電話をもらうことにして、夕方には帰ることにしました。
一夜明けて、電話は来ませんでした。
胃の中になにか重い塊を飲み込んでしまった気分です..。
これから先もずっとこういう気持ちなのかな..。
何をしても手につかない。
先の楽しみも何もない。
生体反応がない..=脳死?
夫はもう治ることはないんだな..
今、やっとそれに気がつきました。
でも、どこかに、まだ回復してくれると信じている私がいる..。
私は何も覚悟ができていない..
ダメ人間すぎる。
何か食べないとと思って、朝食を口の中に押し込み、病院へでかけました。
病室へ入ると、夫は、半眼ではあるものの、昨日より少し目を開けている感じでした。
まつげに触ってみました。
ピクっとして、まぶたを閉じました!
これって、生体反応があるってことだよね?
看護師さんが、痰の吸引をしようと、鼻穴からチューブを差し込んだら、思い切り顔をしかめました。
これって、生体反応だよね?
でも、小さなライトで瞳を照らすテストには反応がないそうでした。
午前中、脈拍は90位、SPO2が100、呼吸が18~22を推移していました。
血圧は、やはり上がらず、65~77といったところでした。
昨日、マルチグローブを家に届けてもらうことになっていましたが、病院へ来てしまったので受け取れませんでした。
多少歩くけど、比較的近くにお店があるので、お昼を食べがてら取りに行くことにしました。
お店に着く直前に、携帯電話に病院からの電話が入りました。
すぐ戻ってきてくださいと...。
5月なのに、晴天で汗ばむ陽気でした。
その中を小走りに病院へ戻りました。
夫が、いなくなった日も、こんな風にものすごくいいお天気だったなぁと思いながら走りました。
あのとき、夫は戻ってきてくれました。
何も根拠はないけど、今回も戻って来てくれるという気持ちでした。
部屋に入って、安心したことには、数値は回復していました。
看護師さんが、慌てて電話しちゃって、ごめんなさいねーと謝ってきました。
とんでもない!助かります、そして、この数値を見てほっとしましたと答えました。
SPO2が20まで下がってしまったのだそうでした。
O先生が来て、午前中よかったから、少しよくなったと言えると思ったけど、またこうなっちゃった..ごめんねと言ってくれました。
そして、こういうのを繰り返していくと思うと言っていました。
まつげに触っても反応がなくなっていました。
その後、数値的には、脈が96前後、SPO2は97、呼吸は20位に安定してきました。
血圧は76でした。
看護師さんが、歯磨きをしてくれたとき、口に歯ブラシを入れたら、それを噛みました。
歯磨きしてもらうんだよ~いいね、お口きれいにしようね、お口あけて~と言うと、口を開けました。
まだ反応がある!と嬉しくなりました。
もしかしたら、夫は、「もういいよ」と思っているかもしれません..。
でも、ダメだよ..私に直接言ってくれなければ..
コメント頂ければ嬉しいですが、もしかしたら、お返事ができないかもしれません..。
その時はどうぞお許し下さいませ。