時間が前後してしまいましたが、入院した日の前の週の様子を記しておきたいと思います。

秋祭りがあった時のお泊まりデイから帰宅する日、デイの看護師さんから電話がありました。
熱が37度2分あるので、今日の入浴は見合わせたいということと、熱はあるけれど、受診するほどではないと思うとのことでした。

通常の場合、デイから戻って来たときには、送迎の人に、二階まで送ってもらっています。
その後食事をし、20時にくるヘルパーさんを待ちます。
ヘルパーさんは、階段を降りるのを手伝ってくれ、歯磨きと、パジャマへの着替えを手伝ってくれます。

階段の昇降、ただでさえ大変なので、熱があるとすれば難しいだろうと思いました。
二階に上がらず、寝室でご飯を食べさせればいいわけですが、その後、ヘルパーさんが来るまで待たないとなりません。
今ではもう、自力では立っていられないので、私一人の力では、立ち上がらせて着替えさせるとか、おむつをつけるとかが困難になっています。
熱があるなら、早めに寝かせたいと思いました。

そんなわけで、今日は、食事をさせてから帰してほしいと頼みました。
食事が終わっていれば、ちょっとだけ送迎の人に支えるのを手伝ってもらって、すぐに寝せられると思ったからです。

19時過ぎ、車いすに乗せられて夫が帰ってきました。
ヘルパーさんが、時間を早めて一緒に来てくれていました。
上からすっぽり毛布にくるんでもらっていました。
喉がぜいぜいして、明らかに普通の状態ではありませんでした。
外階段を登らせるのがやっとでした。
それでも、夫は足を上げようとしてくれたので、なんとかなりました。

寝室まで送ってくれて、送迎の人は帰っていきました。
ついてきてくれたヘルパーさんに依ると、なんと、Mgさんが、食事の後、歯磨きをしてくれ、おむつもつけてくれたそうです。
本当に助かりました。

一旦ロッキングチェアに座らせ、イーケプラと痰切り剤を飲ませました。
そして、パジャマに着替えて、その後すぐベッドへ寝かせました。

息が苦しそうだったので、横向きにして寝かせました。
熱を測ってみたら、7度3分ありました。
ヘルパーさんの話では、一旦6度8分まで下がったとの事ですが、また上がってきたようです。
タオルを水で絞って額に当てました。
間もなく眠ったようで、多少息が苦しそうでしたが、大分軽くなりました。

翌朝、熱を測ってみたら、7度3分。
とてもお風呂には入れられないし、今日は一日ベッドで安静にさせようと思いました。
入浴介助に来てくれたヘルパーさんも、その方がいいと言って、ベッドの上で清拭だけをしてくれました。

ご飯を食べさせるために、手伝ってもらって起こして、ロッキングチェアに座らせました。
ご飯はおかゆにして、普段の半量位を食べさせました。おかずも半分位。

食べ終わってしばらくしてベッドに寝かせました。
ロッキングチェアをベッドの真横に設置していたので、一人でもなんとかなりました。

ベッドに落ち着いた後、おむつを開いてみました。
三角形に巻いたパットだけが汚れていたので交換しました。
ベッドの上で、夫のおむつを交換したのは、これが初めてです。

午後になり、良くなるどころか、熱が更に上がってきました。
38度4分になってしまって、これはもうダメだと思いました。
以前から紹介されていた往診して下さるという医院に電話をしました。
先生はすぐ来て下さって、まず、採血をしました。
夫はすごい顔をして痛がりましたが、暴れたりすることはありませんでした。
その後抗生物質の注射をしてもらいました。
心配したけど、これもおとなしく我慢してくれました。

薬を処方されましたが、買いにいくのに夫を一人でおいていかないとなりません。
先生は、馴染みの薬局に電話をして、届けてもらう手配をしてくれました。

先生が帰ってまもなく、薬屋さんが一週間分の薬(抗生物質)を届けてくれました。
よくなっても、これを全部飲んだほうがいいとのことでした。

夕方になって、また熱が上がったようで、顔が赤黒くなりました。
測ってみたら38度8分ありました。
どうしよう..救急車頼むかなぁと思ったけど、じゃ、どこの病院に?
そこでも検査とか採血されて、夫は辛い思いをするだろうし..。
肺炎を起こしているんじゃないかと気が気ではなかったですが、病院へ連れて行く決心がつきませんでした。
39度になったら、もう否応なしに救急車を呼ぼうと決めて、頭のタオルを取り替えたり、脇の下に保冷剤をタオルでくるんで入れて冷やしたりしました。

多少熱が下がってきたようなので、夕食を食べさせないとと思って、起こそうとしましたが、どうしても起き上がらせることができませんでした。
枕を2つ足して、頭を少し高くして、おかゆを食べさせました。
3口くらいしか食べられませんでした。

夜のヘルパーさんが来てくれて、おかゆをちょっとしか食べなかったと言ったら、ベッドの上に起こして支えてくれました。
おかゆの残りを全部食べてくれました。
薬も飲ませることができました。

土曜日まで具合が悪かったらどうしようと言ったら、デイの方が看護師さんもいるし安心だ、奥さん一人では大変だから預ければいいと言ってくれました。
このヘルパーさんは、デイに入っているとき、よく夫を歩かせたり言葉をかけてくれている人です。
ほんとに親身になって考えてくれ、行動してくれています。

寝かせてから、頭のタオルを何度も絞り替えました。
しばらくして熱を測ってみたら、7度2分でした。

翌朝、熱は6度8分に下がっていました。
入浴介助のヘルパーさんがきたので、今日は足浴をしてもらうことにしました。
ずっとお風呂に入ってないし、汗をかいていて気持ち悪いだろうから、最後にサッとシャワーで流してもらいました。

ロッキングチェアをベッドの頭のそばにおいて、そこに座らせてもらいました。
ここなら私一人でも、ベッドに寝かせられるので。
二階で食事を用意してもってきて食べさせました。

前の週から実は、呼吸筋のマッサージを開始していました。
サチュレーションが常に低めで、気になっていたからです。
なかなか実現しなかったのですが、いつも来ている訪看さんの所で引き受けて下さることになって、この日が二回目でした。
呼吸を楽にするマッサージをしてもらいました。
看護師さんに夫をお願いして、私はその間にご飯を食べました。
マッサージが済むと、夫はかなり楽そうな呼吸をしていました。
サチュレーションも97に上がって、早速マッサージの効果を見ることができました。

往診に来てくれた先生に、午前中に電話くれと言われていて電話したところ、前日の採血の検査結果を教えてくれました。
炎症反応をみる数値:CRPが高いそうで、6.70だったそうです。(基準値は0.50以下)
午後また行くと言われ、来て下さいました。
前日と同じ注射を打ちました。
今日は、ついてきた看護師さんが、夫は顔をしかめるヒマもなくサッと打ってくれました。
帰り際、これで今回の治療は終わりですからと言われました。
いつまで安静にしていればいいですかと聞いたら、もう普通にしていいですよと言われました。


その後、熱も平熱に戻り、たまに多少痰が絡んだ咳をするものの、いつもとほぼ同じ状態に回復しました。
週末には、いつも通り、お泊まりデイに送り出しました。


夫は未だに救命病棟にいます。
呼吸不全/肺炎で、嚥下が非常に悪く、点滴と鼻腔経管はついたままです。
モニターで刻々状態が映し出されていますが、脈100前後、SPO2は91前後です。
先生のお話では、多少改善してきているようで、昨日から酸素は止めているようです。
面会は3時からなので、行ってきます。


          
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