4）は庚子月です。

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ビヨンドネットの吉川です。

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皆さまいかがお過ごしでしょうか？

2021年も残すところあと僅かとなりました。

陰陽五行論の年明けは2月ですが、これまでを振り返る区切りとして
今月はとてもよい時期です。

師走というだけに忙しい日々を過ごされる方も多いと思いますが、
ご自愛専一に、無事に新しい年をお迎えいただきますことを祈念して、
今月の動向をお届けいたします。

今月（12/7～1/4）は庚子月です。

金性で陽の十干「庚（こうきん）」と、
水性で陽の十二支「子（ねすい）」が
組み合わさった干支です。

庚は鉄剛金、岩石、刀などを表し、
子は大海や広大な湖、季節は真冬を表します。

そのため、庚子は「水に沈まんとする岩石」というイメージです。

庚子月のポイントは以下の通りです。

◆今できる最大限をやり切る

今月は庚子月です。

庚が司る陽の攻撃本能と、十二支の最初である子との組み合わせから、
新たな革新を実行し、進めていく月であると読み解けます。

また、相生相剋論で見ると、天地相生といって、
天干である庚（金性）が、地支である子（水性）を生じる関係となり、
天（精神）と地（現実）がお互いに生かし合うため、
気が満たされ、成果を創り出しやすいチャンスの時期となります。

戊戌月で得た変転変化の起点、己亥月での新たなステージへの準備を経て、
いよいよ大きく飛躍していく非常に重要な月です。

この2ヵ月で培ってきたものを、体験を、
いよいよ世に打ち出す時が来たのです。

お待たせいたしました。

遠慮はいりません。

運は動より生ず、頭であれこれ考えるのは手放して、
どうぞがむしゃらに動きまくり、働き続けてくださいませ！（笑）

しかし、思うような変化や準備ができなかった人もいるかもしれません。

負の側面にフォーカスすると、後悔や自己嫌悪が生まれますが、
真に大切なことは、今ここ、here and nowを生きること！
とこの学問は伝えています。

人類不変の原則として、過去と他人は変えられませんが、
過去の捉え方と自分を変えることは、今すぐにでもできます。

これまで何をしてきたかではなく、これから何をするかです。

いえ、これからですらなく、今この瞬間どう在りたいかが全てです。

それは、相対性の世界ではなく、絶対的なものなはずですが、
私たちは、つい誰かと比較をしてしまいます。

あの人ほど頑張っていない。

あの人みたいな成果を出せていない。

今どんなレベルであったとしても、自分の枠を超えようとする姿は、
不格好であっても、非効率的であっても、美しく感動するものです。

そして、例えば100mを全力疾走している時に、
過去の後悔や、未来への不安は出てきません。

他人の目など気にしてる余裕もないはずです。

今月のテーマは、今までのものを継承・存続しながらも、
課題や罪・汚れを祓い浄めて、償うものは償い補うべきものは補い、
必死の覚悟で変革をして改めていくことです。

どうせやるなら庚らしく、自分の枠を超える覚悟で走り切りましょう。

◆時には肩を借りてみる

庚子月の開運のポイントは、休みなく激しく動くこと、働くことです。

何もしなければただ沈むのみで、世に出ること能（あた）わずとされています。

水の上の岩石という不安定な環境から、
必然的に安定や安住を求めたくなりますが、
安定や安住は、子（水）の上に留まることを意味しているので、
庚が水の中に沈んでしまい、運気が止まってしまいます。

ではどうしたらいいのか。

前述の庚子月の開運ポイントに加え、以下列挙してみます。

・のんびりせずに走り続けること

・道なき道を切り開き、波乱の中で生きること

・まず行動して結果が出たら改善を繰り返すこと

・故郷を離れ、自己主張を強く打ち出し自信をもって生きること

・考え過ぎると水中に沈むので、子を剋する午の冲や未の害を喜びとすること

いかがでしょう？

いずれもその通りなのですが、どれもこれも痛そうじゃないですか？

道なき道を切り開くなんて聞こえはいいですが、
身体は傷だらけになりそうです。

考えるよりもまず行動すると、かなりの確率で失敗します。

故郷を離れるということは、親の力に頼らず自力で頑張るということです。

冲・害とは、位相法という理論で出てくる分離条件というものですが、
漢字が放つ印象から推察される通り、なかなかしんどそうです。

もちろん、世の中には良いも悪いもないので、
剋されることや冲や害が悪いというわけではありません。

帝王学の原則にも、成長には痛みがともなうとありますが、
時に一人では抱えきれないほどの負担や痛みもくるものです。

庚を車騎星として見てみると、単独の行動力をよしとしますが、
つらくて苦しくてどうしようもない時は、誰かに助けを求めていいのです。

それこそ、庚子月ですから、後先考えずに感情のまま、
ありのままの自分を吐露して、甘えていいのです。

痛みを言葉にするだけで、不思議と軽くなるものです。

生きてる意味がわからなくなって、何をしても虚しくて、
自分に価値が見出せなくて、どんなに孤独にさいなまれても、
あなたは決して独りではありません。

全力で走り切る意識が大切な月ではありますが、
どうか息継ぎをすることも忘れないでください。

一所懸命なあなたを包むすべてが、やさしさで溢れますように。

◆美しき鋼の刃として

先月の己亥をステップとすれば、今月はジャンプの月です。

庚子を自然界の事象で見ると、大海原で今まさに沈まんとする岩石です。

およそジャンプするのに適した状況とは思えないかもしれませんが、
新たな価値基準を創造し、自分の在り方をシフトさせるのには
ベストの時期なのです。

そのためには他者の意見を謙虚に素直に受け入れていく必要があり、
そこに自分の理解は必要ないと言われています。

もしも理解しないと受け入れられないとしたら、
自分の価値基準が大きく広がっていくことの障壁でしかありません。

必要なことが必要なタイミングで人生に訪れてくるので、
それそのものに意味を見出してはいけないのです。

自分の固定観念や正しさを手放し、
自由な発想や思考をする意識を持つことで大きく飛躍していきます。

庚子はその内に調舒星を宿しているので、必然的に悩みや葛藤にさいなまれ
現実逃避したくなるような状況を突きつけられることもあるでしょう。

自然界の事象としては沈石かもしれませんが、
豊かな知性の水を金が更に後押しをして、溢れんばかりの清流として
次世代の生命へと繋がっていく流れをつくるという
側面を見ることもできるのです。

飛躍の月だからこそ、源泉はなにか？を問い続けることが大切です。

自分が何ものであっても、迷わずいけばいい。

後先を考えず、刹那を生きたらいい。

想いを分かち合ったらいい。

伝わるかどうかは知らない。

命を、燃やせばいい。

どんなにわずかでも相手の中にある可能性を信じ、
圧倒的な知性と行動力で物事の本質を切り抜き、
今目の前で苦しんでいる人の痛みを、
その美しく鍛え上げられた刃で打ち払う。

そんな庚子の役割を、2021年の締めくくりとして
ご縁ある皆様とともに探究できますことに心より感謝いたします。

以上、庚子月のみで見たポイントです。