6）は己亥月です。

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ビヨンドネットの吉川です。

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皆さまいかがお過ごしでしょうか？

長く続いた自粛期間を抜け、世間にも変化の兆しが見えると、
これから増していく寒さとは裏腹に、
気持ちの奥に熱い鼓動が脈打つのを感じます。

美味しいものを食し、スポーツを楽しみ、芸術に触れ、
勉強に励み、思う存分秋を味わい尽くせることを願いまして、
今月の動向をお送りいたします。

今月（11/7～12/6）は己亥月です。

土性で陰の十干「己（きど）」と、
水性で陰の十二支「亥（いすい）」が
組み合わさった干支です。
己は田畑、大地を表し、
亥は初冬の雨水、小川を表します。
そのため、己亥は「たっぷりと水を含んだ冬の田畑」というイメージです。

己亥月のポイントは以下の通りです。

◆自我を出さずとも主体的であれ

今月は己亥月です。

己は「おのれ」とも読み、漢字の由来から「自身」や「正しい姿の自分」
という意味があります。

一方、亥は子から始まる十二支の最後を司り、
これまでのすべてを締めくくり、
新たな子（ね）の時代に向けての転換期、
ステップアップの時期となります。

また、「己（土性）」と「亥（水性）」は、
相生相剋論では、
土剋水（どこくすい）という相剋の関係にあります。

相剋とは、一方がもう一方を剋すことであり、
例えば厳しく接する、痛みを与える、といった意味合いです。

ここでは、土性（己）が水性（亥）を剋しており、
わかりやすく言うと、土が水を濁している状態です。

それは、清流の流れを土が濁流にし、
溢れ出ようとする水の流れを土が堰き止めているとも解釈できます。

己亥月は、ステップアップする大事な時期にも関わらず、
溢れんばかりのエネルギーを、自我や自分の正しさが
邪魔してしまうという事になるのです。

換言すると、自我を打ち出し過ぎると泥沼にはまり込み、
将来のチャンスを失う、なんてことになりかねません。

そこで、亥の聡明さや、己の自分の正しさを手放すことで
泥濘（ぬかるみ）を歩みやすい土に変えていきたいのです。

自分の正しさを手放していけば、
先々の大きなステップアップが
望める月になると捉えることができます。

間違えてはいけないのは、
自我を出してはいけないからといって、
行動しなくてよいというわけではありません。

己亥月は、
積極的な挑戦、身体を動かす、想いを行動で表すことを吉とします。

その源泉が、自我であってはならないということです。

自分だけの安定を守り、欲を満たす、
自分のやりやすいやり方でのみ相手に接する、話を聞く、提案する、
これは寄り添いではなく、自己満足かもしれません。

クリアなエネルギーで主体的にあれば、
自ずと地盤は固まることでしょう。

◆ターニングポイントを見極める

己亥は、たっぷり水を含んだいわば水浸しの土なので、
変転変化が起こりやすい月となります。

しかし、変化の真っ只中にあって最大の力量を発揮するのもまた己亥の特徴ですので、
時代の流れや自分の立場、物事の転換期を見極める意識を持つことが大切です。

変化の前や後にある安定を求めるのではなく、
今の自分の家庭・職業・立場等への『こだわり』をなくし、
不安定の中で自由に生きることが運気の伸びにつながります。

常識に囚われることなく、
自分の生き方に信念を持って貫くことで
運勢が開花していくのです。

自我を出さず、こだわりを持たず、ただ心に揺るがない信念を持つ。

ここがポイントとなります。

先月の戊戌月、今月の己亥月、来月の庚子月にかけて、
良くも悪くも異常な状態が起こりやすく、アップダウンが激しくなります。

今月は、ホップ・ステップ・ジャンプでいうところのステップの時期のため、
まさに転換期です。

俯瞰的にものごとの情勢を見極め、
如何に丁寧に準備をして生きていくか、
過去の正しさを手放し、新たな価値創造に積極的に挑んでいくかが問われます。

柔らかい水浸しの土の上を歩いていくので足元を取られますが、
その苦労を甘んじて受け入れ、各自の所属する業界での基礎を
コツコツと積み上げていくことが、結果、代償の先払いとなります。

当然痛みが伴いますし、不安で眠れない日もあるでしょう。

恐れることなかれ。

陰陽の等価交換法則、手放せば必ず入ってくるのです。

◆人にやさしく

今月は、何も意識せず、何も動かず、ただそのままあるだけでは
日の目を見ることはないとされています。

では、どうしたらいいのか。

冬の水分たっぷりの田畑ですから、
火性のあたたかさや伝達が必要なのはイメージしやすいことではないかと思いますが、
さらに笑顔と明るさ、整理整頓、何より人へのやさしさを意識することで
運気が開いていきます。

大切なのは、他者から感謝される生き方をするということです。

人から好かれ、人が集まってきやすい時分となりますので、
寄り添う、協力する、助け合うことを仕事や実生活の中で体現してまいりましょう。

しかしながら、己亥は別名「無路（むろ）」といい、
特殊で圧倒的な霊力が宿る代償として、
仕事もプライベートも苦労が多くなる質を所有してます。

自分の仕事がうまくいってない時に、人にやさしくできるでしょうか。

理不尽な環境にあって心に余裕を持たせてもらえない時に、
感謝される存在でいられるでしょうか。

普通は、難しいはずです。

戊戌、己亥、庚子のチャンスの３ヵ月をものにできるのは２割の者と言われています。

苦しみとは、自分の思い通りにならない時に、
思い通りにしたいという思いから生じます。

より高く飛び上がる為には、
ステップのタイミングで一旦、深く沈み込む必要があります。

日本の人口比率からしたら、0.002％です。

であれば、世の中の８割が握りしめている既成概念に左右されることなく、
凛として、新たな価値を創造していきましょう。

人は誰でもくじけそうになるものです。

やりきれない想いを抱えているものです。

だからこそ声に出し、火性のあたたかさを、
ともしびを、分け合ってまいりましょう。

どんなに与えたとしても、決して消えることはないのだから。

以上、己亥月のみで見たポイントです。

ご自身の天中殺や運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい在り方を探究していただけますと幸いです。

今月も、皆様にとって素敵なひと月となることを願い、
結びの言葉といたします。

いつも本当にありがとうございます。