南西地方は、ボルドーの東からスペイン国境付近まで広範囲に点在する特色ある産地です。この地域、ボルドーほどは有名ではありませんが、個性的なワインがありますので、見てみましょう。
まず、この地域を3つに分けるところからはじめます。
ベルジュラック周辺地域・・・ボルドーに程近く、ボルドーに似たワインを造っている。
ベルジュラックの更に東、ロット川、アヴェイロン川周辺地域
ピレネー地域・・・スペイン近郊
まず、ボルドー近くのベルジュラック地域のAOCベルジュラックは、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、コーを使い、赤、ロゼワインを造っています。
ベルジュラック・セックは白のみを造っており、使用ブドウ品種は、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル、シュナンブランです。
ここで試験に出やすいのは、ペシャルマンというAOC。ベルジュラック地域で赤のみをつくるのは、ペシャルマンだけ。使用ブドウはボルドー品種。
ロゼットというAOCは、白の中甘。セミヨン、ソーヴィニヨン・ブランが使われています。ロゼ・・・ってはじまるからロゼかと思ったでしょ。いやいや、白ですから。
そして、モンバジャック。このAOCは、主にセミヨン種からソーテルヌスタイルのフォアグラにもあう甘口ワインを造っています。
さて、この地域の更に東に点在する地域でチェックしておかなくてはいけないAOCは、
『黒いワイン』を造る、カオール。オーセロワから濃いいワインを造っています。オーセロワのシノニムは、
マルベックやコー。マルベックって、ボルドーブレンドでプティ・ヴェルドとともに、数パーセント使われるような、どちらかというと目立たないブドウ品種でしたが、ここではマルベックを主にして使われているんですね。
カオールよりも更に東に位置するマルシヤック。タイプは赤とロゼで使用品種はフェル主体。
カオールやマルシヤックの南に位置するガイヤック。ラムはたまたま、ガイヤックのワインを持っているフランス人とガイヤックについて話す機会が昨年あったのですが、ガイヤックのスパークリングは結構評価が高いらしいです。
へ~
って感じでしょ。
実際にわたしも試飲してみましたが、美味しかったですよ。輸入はしてないですけどね。しかし、この地方でそんなスパークリングを造っているところがあるなんて~って、コラコラコラ、教本にちゃんと書いてあるでしょ、ガイヤック・ムスー、ガイヤック・ムスー・メトード・ガイヤソアズは発泡白のみつくってるって。
百聞は一見にしかず、っていうけど、教本に書いてある―っていうだけでは記憶にとどまらないんですよね。『へぇ~』って驚きとともに覚えておいてください。忘れにくいから。
モーザックという白ブドウ品種を使っています。
あとは、スペイン近くのピレネー山脈の周辺は、アンリ4世の洗礼式にも使われた、甘口白のAOCジュランソンがあります。これ、モンバジャックとともに覚えておいてくださいね。でも、使用されているブドウ品種は、プティ・マンサンとグロ・マンサンだから
ボルドーから遠くなればなるほど、なんかブドウ品種の名前も聞いたことないような、個性強い感じしますよね~。
ちなみに、余談ですがジュランソンには甘口ではない白ワインもあります。どちらにしても、市場で目にすることがあるんだろうか・・・といった感じですが。
同じく、プティ・マンサン、グロ・マンサンを使ったワインを造っているところとして押さえて欲しいのは、パシュラン・デュ・ヴィク・ビル。辛口から甘口の白を造っています。
最後に、この地域で赤のみを造る、マディランも覚えてください。タナというこの地方独特のブドウ品種を使っていることもたまに試験にでていますよ。
以上まとめると、白は、甘口ワインがあるってこと、赤のみは、カオール、マディラン、ペシャルマン、ですかね。
また、試験内容からはずれちゃいますが、試験でこの地方結構しっかりした赤ワインを造っていそうなイメージがあって、いざ試飲会などに出てみると・・・『あれぇ~』ってほどエレガントに仕上がってるカオールとかに出会ったりします。
おいおい、黒いワインじゃなかったんかーって一人つぶやきますが・・・最近は消費者が重たいワインよりもエレガントなワインを好むため、そうしているんだとか・・・。
重いワインが特徴なんじゃないの?って思っていたラムにとっては、そっちのが驚きでした。
もちろん、昔のワインと比較したわけじゃないので、昔はもっと重かった~なんていう1本が飲んでみたいところですけどね。