5月6日
世間はゴールデンウィークなんだってね
僕にとってもゴールデン
飼い主の michi がずーっと傍にいる![]()
飼い主にとっても僕との時間がゴールデンタイム
のはず
あ、またアイツだ![]()
わが家のイケメン男子はこの僕だからね![]()
今月開催の氷艶![]()
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熱烈大輔ファンでそこそこ歌舞伎オタクの michi は何だか舞い上がっている![]()
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まさか大輔君が尾上流家元から手ほどきを受けるとは
大ちゃん、衿が![]()
あ、直ってる![]()
体幹がしっかりしてリズム感がハンパない大輔君なら
すぐにもコツを掴むことでしょうね![]()
日舞の色合いを加えた Luv Letter が見たくなりました![]()
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先日、3月末に歌舞伎座で行われた俳優祭がテレビで放映
俳優祭は俳優協会に所属するほとんどの歌舞伎俳優が参加するイベントです
俳優主体のお祭りなので、そこに見える役者の立ち位置が面白い![]()
役者には家の格、名前の格があって、名門に生まれないとチャンスが与えられないのは事実ですが
それでも、やはり実力社会![]()
舞台監督のいない歌舞伎の舞台
演出は主役が務めます
演出する器量がなければ主役は取れない![]()
配役を決める際には恨みも買うでしょう
先輩にダメ出しする度胸も必要
演技だけでなく、大道具、衣装、全てに指示を出します
一門の力を借りられる名門出の役者に自然と主役が廻る仕組みです
これを見事、実力で突破
したのが坂東玉三郎でしょうね![]()
「氷艶」で染五郎が演出も担うのは、歌舞伎から見て当然の事
俳優祭では役者同士で納得のいく配役にしなければいけないし
幹部俳優の顔は立てなくてはいけないし
仕方なく、変てこな役を作り上げたり![]()
苦労が見えてまいります
役者の後援会に所属している訳ではないので内輪の事は分かりません
小学生時代からの古ーい
歌舞伎オタクの感想をつらつらと
一つ目の出し物、舞踊劇 忠臣蔵を衣装無しの素踊りで
一言で言うと地味です
ここでの主役が襲名したばかりの中村芝翫、尾上松緑。関西から中村扇雀
芝翫、姿形はいいのですが、素踊りで惹きつけるには踊りの力量不足かな
二つ目はこれも舞踊で「石橋(しゃっきょう)」
これは獅子ものとも言われ、長い髪の毛を振り回す毛ぶりが目玉
し、しかし 8人は多すぎ
動きが合う訳ない 立ち役(男役)4人と女形4人
もともと踊りのテンポも違うのだし
毛ぶりは顔が見えないので、揃った動きが見せ場なのにね
ここは、これからの歌舞伎を担う若手をずらーっと並べる趣向
名も知られ、見かけもよく、人気、視聴率に貢献する
ただ今絶賛売り出し中![]()
立ち役では
尾上松也 歌舞伎座でも中々大事にされています。
家の格はそれほどでもないのに、自分の力でよくここまで上がってきましたね
坂東巳之助(みのすけ) 大和屋の御曹司
彼に家の浮沈が掛かっている
三津五郎の志が踊りに見えてきます 心が見える演技で思わず応援![]()
中村隼人 イケメンだけのイメージが強いかな 演技にもうひと押し
ライバルの従兄弟が多いので、個性を大事にして欲しい
中村橋之助 父である芝翫の保護から脱却して欲しいな まだまだ殻の中
顔の表情をもっとアクティブに![]()
女形は主役を取れないので、どうしても受け身になりがち![]()
中村壱太郎(かずたろう) 西の成駒家の次期リーダー![]()
といっても、坂田藤十郎、中村鴈次郎、中村扇雀と上の世代がバリバリ元気
中村児太郎(こたろう) 将来は中村歌右衛門になろうという家柄
正直、このグループに留まっているのは歯がゆい 早く福助の名を継がないと
尾上右近 6代目尾上菊五郎のひ孫でも役者としては遠い縁
最近はしっかり存在感を示す
菊之助次第では、右近が音羽屋筆頭女形か
中村米吉(よねきち) えっ?ここは中村梅枝(ばいし)でしょうと思ったら、
梅枝は父時蔵(ときぞう)の代役でベテラン女形組に出演していたのですね
米吉はラスベガスの鯉つかみで染五郎さんに怒られていましたっけ![]()
そして三つ目の出し物が、スター総出演の「かぐや姫」
映画で言えば"誰がドル箱か
"が見えてきます
歌舞伎ですから、ここは千両役者
と言うべきか
世話人として舞台監修を務めたのが
尾上菊之助に市川海老蔵
この2人が決めたので、配役の文句を言わないでね
と言ったところ?
始めに月の宮殿 王と王妃に片岡仁左衛門と坂東玉三郎
誰も文句は言えませんね 孝玉コンビの頃からのファンも多いでしょうし![]()
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そしてとんでもない王女様が市川猿之助
お、彼が主役か![]()
歌舞伎座と先代猿之助との確執を考えると感慨深い
といっても現在の猿之助と松竹歌舞伎座とに問題があった訳ではありません
亀治郎時代の彼は、叔父猿之助に従わず、尾上菊五郎の世話になっていたのですから
新橋演舞場を満員にする「金になる役者」ですからね
アウトローの雰囲気を残しつつ、歌舞伎座の舞台にも
セリフを覚えておらず、堂々とカンニングする姿はかえって面白かった
女形の猿之助は迫力があって魅力的![]()
忠臣蔵「九段目」を玉三郎、猿之助で見てみたいな![]()
菊之助と海老蔵はかぐや姫を育てる老夫婦の役を
お婆さんを海老蔵が、おじいさんを菊之助が
海老蔵、全く演技をせず。アマチュア芝居のようなお婆さん
確か、団十郎も以前の俳優祭で、そのまま素の自分を見せていた
成田屋はね、元気で舞台に上がっていればそれでよし
と思えるのですよね
甘やかし過ぎでしょうかね![]()
劇の進行と関係なく舞台に出てきたのが松本幸四郎
無理やり出番を作ったのか
こんな所に高麗屋の孤立感を感じてしまいます
姫様付きの局たち
完全な三枚目ですが、片岡亀蔵と市川猿弥(えんや)はただただ楽しい
この2人の名脇役
彼等こそが舞台の柱ですよね
こちらが猿弥![]()
この後、彼らはそろって赤坂歌舞伎で中村勘九郎、七之助の舞台を支えます![]()
中村屋の成功は、彼らと絆が出来上がっている事にも一因が
そして他の役者との絆が 高麗屋の弱点でもありますね ![]()
いじられ役に出てきたのが
市川左團次、中村鴈次郎
左團次、こんな役をやってもいいの?
歌舞伎界きっての奇人と言われてますからね、本人も喜んでいるのでしょう
鴈次郎も柔らかみのある滑稽な役を演じては秀逸![]()
弟の扇雀、息子の壱太郎、個性あるファミリー 仲良く芸を磨いていって欲しい
かぐや姫の舞台、主役ポジの男役2人が、市川染五郎と中村勘九郎
染五郎、悪役を熱演
なんと一番の笑いを取っていました
染様、体力振り絞ってハッチャけ過ぎ![]()
大輔ファンとして一言
「大輔君と歌舞伎オンアイスができるので喜びダダ漏れなのかしら
」 ←痛すぎ?
来年松本幸四郎の名跡を継いだら、こんなはしゃいだ姿を見せないかも
それはそれで寂しいです
最後、壁に仕掛けられた穴に飛び込み姿を消すのですが、思わずハッとしてしまう
舞台で事故にあったことがある染様、見ている方が恐い![]()
中村勘九郎はかっこいい役を貰いましたね![]()
勘三郎が存命だったら、これほど大きな花を咲かせていなかったかも
覚悟が決まった役者は強い![]()
荒事「暫く」の所作もぴったり決まり、勘九郎の弁慶が見たいと、思わず
歌舞伎座では歌舞伎十八番を中村屋が演じるのは難しいかな
勧進帳の弁慶、顔のつくりからいって海老蔵より勘九郎が適任ではないかしら
花道での見得(みえ)も含め、踊りに自信があるのがビシビシ伝わる
父親とは違う色、でも鮮やかな華が広がりました![]()
中村七之助は正統女形
男のために自害するお決まりの役
鬼姫の猿之助、どすこい女官達、海老蔵婆さんのパワーには勝てませんでしたね![]()
染五郎が舞台から姿を消すと登場するのが尾上菊五郎
染五郎との共演は死ぬまで拒否するのかしらね
しのぶさんの息子が舞台お目見えするのだし、そろそろ水に流しましょうよ
これから大きな襲名興行が続きます
名門の高麗屋と音羽屋が口上に並ばないとかっこつかないですし
菊五郎を筆頭に、ここからベテラン俳優の顔見世となります
中村梅玉(ばいぎょく)に中村吉右衛門
女形4人。中村魁春(かいしゅん)、中村雀右衛門、片岡孝太郎(たかたろう)
そして中村時蔵の代りに息子の梅枝が花道から登場
魁春が雀右衛門より先か、と少しばかり驚く![]()
魁春 元は中村歌右衛門の芸養子で、当時は中村松江
成駒屋から離れて魁春を名乗りますが、役者の名としては格付けはなし
ひとつ間違えば埋もれてしまう可能性もあったのに
松江時代は線の細い女形でしたが、今は貫禄ある女丈夫
大名跡雀右衛門の上を行くとは
同じく歌右衛門の芸養子だった中村東蔵は昨年人間国宝に![]()
舞台で菊五郎の隣に立つ中村梅玉も歌右衛門の芸養子
成駒屋から離れ、高砂屋を再興
こちらも次の人間国宝の候補に名が挙がるほど
血の繋がっていない芸養子がこれほど出世するとは
それは歌右衛門の力でもあったのでしょうか
名門とか、御曹司とか、それらを吹き飛ばすもの![]()
死せる歌右衛門、生ける役者たちを走らす
〆の舞台には
海老蔵がいて、菊之助がいて、菊五郎&吉右衛門の両パパがいて、勘九郎がいて
これからも成田屋、音羽屋、中村屋かな、やっぱりと俳優祭を見て感じました![]()








