訳の続きです。
私のはダラダラと長いので、皆様には noroton さんのブログの素晴らしい訳をお薦めします。
norotonさんのブログ
イタリア人の名前でしたね。ビアンケッティさんにタイトルを変えさせて頂きました。
やっと、高橋~の名前があって、嬉しい

フィギュアスケートにおける堕落について語るなら、それはどのようになっているのでしょう。何がジャッジの間で行われ、どう彼らが影響されていると考えていますか?
ジャッジは、とりわけアイスダンスで前もって取り決めをしているとの噂があります。でも、それについて私が語り、あるいはそれを証明することはできません。しかし、互いに助け合うジャッジや、機に応じて助け合う国があると目に映るのは確かです。これが起こる主な理由は匿名ジャッジです。チンクアンタの考えは、もし匿名のジャッジなら、各連盟は自国のスケーターを助けるために自国のジャッジに影響を与える事が出来なくなるだろうといものです。でも、それは逆だと思います。ジャッジの匿名性のため、皆、好き勝手ができるのです。その他に、このシステムは、ある一定の範囲内に点数を付けてさえいれば間違いを起こさずに済むという、お決まりの道ができているという問題があります。ジャッジが選手の順位をつけるとして、多数のジャッジがある選手を一位にしたなら、誰もそれに異を表明することはできません。以前は、多数のジャッジの選択があったとしても、それに異を唱え、その判定に不満を表明することができました。現在、多数の下した判定は誤っていると言うことすらできない。これはジャッジにさらなる自由を与える事になります。つまり、多数側なら、何でもできるし、誰にも非難されないのです。
もしジャッジが匿名でなければ、事情は変わっていたでしょうか?
そうだったと思います。誰がどの点数を付けたかが分かるということは正しいことでしょう。ジャッジは彼らの付けるスコアに責任を持たなければなりませんが、今はそうではありません。彼らはこのシステムが好きですし、私はその理由が分かります。彼らはただボタンを押し、誰か別の人が、そのジャンプがトリプルサルコーかトリプルアクセルかを言うのです。そして構成点は判定されません。私は再度ジャッジを擁護しなければなりませんね、なぜなら複雑すぎるのです。彼らは5項目の評価を下し、35の細かな事柄に付き考慮しなければなりません。プログラムが終わり、数秒間で、いったいどうやって5項目の評価を出すことができるというのでしょう。どうしたら、この振付は7.8で、この音楽性は7.5だと確実に言い切ることができますか。
この状況に対し、あなたの考える解決策は?
2項目の構成点で充分だと思います。一つがテクニカル部分、連続のステップなど、そしてもう一つが、以前、プレゼンテーションとされたプログラム全体に関するもの、音楽性、曲の解釈、振付、音楽表現です。これなら意味があると言えるでしょう。評価は1から6、あるいは1から10で、合計点であってはいけません。それにより、人々は、この選手はこのジャッジから3.5をもらい、他のジャッジから4.5を貰ったのだと見ることができます。アリーナやテレビの前にいる観客の参加はとても重要です。サッカー競技など、試合の後、家に帰る道すがら、人々はあのレフェリーは間違っているとか議論するでしょう。これがスポーツを活気づけるのです。以前はスケートのジャッジについてもそうだったのですよ。不可解な評価があり、そのジャッジがテレビに映ると、「ほらこのアホなジャッジを見ろよ、彼、何やってんだ?」なんてね。
テクニカル・エレメンツのスコアについてはどうですか?今の方法でOKですか、それともこちらも変更しますか?
それぞれのジャンプに対し評価する方法は変えないでしょう。転倒や両足着氷でもジャンプで多くの点数を稼げるというルールは、すっかり変えてしまうでしょうが。このルールのせいで選手は自分の能力以上の事をしようとするからです。選手は、ジャンプで転倒したとしても点数が稼げると分かっているからです。プログラムをよりクリーンに作る方が良いはずなのに。もし私がトリプルートリプルができないなら、上手にできるトリプルーダブルを跳ぶでしょう。私は”難しさ”でなく”質の高さ”により点数を出すでしょう。これは現在行われている事と逆ですね。難しさに点が与えられていますから。美しいスピンだとしても、それは評価されません。ひどいスピンでも、すべての異なるバリエーションがあったという理由で、良いスピンとされるのです。
あなたがとりわけ好まない、そして、フィギュアスケートのから消し去りたい、何か特別な動きがありますか?
醜いシットスピン、色々なポジションでの。それと、スケーターがお尻を上に頭を下にするスピン。ペアだと二つのお尻が上に見えることになってしまう。これらは、本当に……..でも禁止はしません。そうでなくてルールを変え、選手がそれを無理にやらずに済むようにします。そうしないとレベルが取れない、だからやっているという現状が問題だからです。他に気にかかるのは、テクニカル委員会はトップスケーターを念頭に置いてこれらのルールを決めているという事。でも、フィギュアスケートは高橋選手だけで出来ている訳ではありません。数百人のスケーターで出来ているのですから、スケーターの多数がついてこられるようなルールを決めるべきです。こうして、高橋選手は変わることなく彼のファンタスティックなプログラムを滑り、他の選手はクリーンなプログラムを滑るチャンスを手にいれるでしょう。例えば、片脚のサーキュラーステップは、大部分のスケーターにとり苦痛でしかありません。競技で30人が滑ったとして、29のひどいプログラムと1つの良いプログラムなんて我慢できないでしょう。
(続きます)