皆様こんばんは。吉沢工業の吉澤浩司です。
いつもこのフレーズで始まっている割に仕事ネタを
書いていないことに気づきました・・・(汗
そんなことで本日は仕事に関わることを書きます。
タイトルにもありますが、L-LDPEフィルムの透明度は、
本来さほど良いものではありません。
現在一般的に使われる「ポリ袋」は大半がL-LDPEだと思われます。
そのL-LDPE原料の国内供給の多くを日本ポリエチレン株式会社の
鹿島工場が担っています。
今回の大震災でこの日本ポリエチレンを含む鹿島コンビナートが稼働停止
状態に陥っており5月20日頃を目安に順次復旧を目指しているそうです。
そんな日本ポリエチレン株式会社が製造する一般包装フィルム用L-LDPE
原料はとても透明度が高いフィルムを作る事ができます。
もちろんこれには長年の技術蓄積によるものだと思います。
一般的にはL-LDPEに対し数%から15%程度LDPEを添加することで
透明度を出すことができるといわれ、国内原料メーカーのL-LDPEには
それらが含有しているそうです。
これに対し外国で製造されるL-LDPEは一般的にLDPEが添加されておらず、
そのまま成形すると、透明度が悪い白濁感のあるフィルムになります。
現在震災の影響でこの透明度があるL-LDPE原料が供給不足に陥っており
少しずつその影響が出て来ております。
我が社においても状況はほぼ同じ。
また、透明度を出すために使われるLDPEも十分に供給されておりません。
でもフィルムや袋を供給しなければなりません。
今回外国で製造された透明度がないL-LDPEに対し、
添加剤メーカーの透明度を上げることが出来る添加剤を
使用するテストを行いました。
以前から紹介を受けておりましたが、必要と感じていなかったので
サンプル添加剤を大事に保管していたのを本日引っ張り出して成形テストを
行いました。
あまり期待をしていませんでしたが、結果はというと、かなり良い線まで透明度を
出すことができました。
詳しい事はいずれまたブログに書こうと思います。
まとまりのない内容になりましたが、添加剤を利用することで製品フィルム・袋の
供給を継続することが可能になったということです。
平時にうっかりとしか考えていなかったことが非常時に活かされることとなりました。