オランダ vs フランス
●Preview
2強2弱の構図が強いと見られているグループD。
第1節は「2強」の両国がそれぞれ白星発進と順当な結果になったものの、試合内容を見るとそれぞれ苦しんだ末での勝利だった。
オランダは引いた相手を中々崩せずに、83分に途中出場のウェクホルストが決勝点を挙げ辛勝。
フランスは相手のオウンゴールによる1得点のみに留まり、エースのエムバペが鼻骨骨折の怪我を負うなど優勝へ向けて暗雲の立ち込める滑り出しとなっている。
●STARTING LINE-UP
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240625/23/2010-worldcup/df/67/p/o0583036215455958635.png?caw=800)
(布陣は試合開始時のもの。一部、選手名が記事内での表記と異なることをご了承下さい。)
デ・ヨング欠場の穴を初戦で改めて露呈したオランダは、「神童」シャビ・シモンズを中盤へと下げてフリンポンを前線に配置。
攻撃の組み立て役も求められることになるシモンズのプレーには注目だ。
対するフランスは、注目されたエムバペはやはり怪我の状況が芳しくないかベンチスタートに。
中盤の構成にも初戦から変化があり、チュアメニが今大会初出場となった。
●Review
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240625/23/2010-worldcup/d3/5e/j/o0640042715455958632.jpg?caw=800)
グループリーグ屈指の好カードと謳われた試合だったが、結果はスコアレスドロー。
概ねペースを握ったのはフランスだったが、エムバペ不在の影響は大きく最後までゴールを奪えないままだった。
オランダはこの日も攻撃の構成に苦しみ、ボールを保持してもほとんど効果的な崩しを見せられず。
カウンターは初戦同様攻め急ぎが目立ち、残念ながら戦術が仕込まれている様子は伺えなかった。
フランスが徐々に圧力を強めると重心を下げざるを得ず、防戦一方の展開に。
苦しい状況下でボールをキープできる選手もおらず、ゴールを奪っても中々前へと出られない。
一方のフランスも、試合を通して主導権を握りながらゴールが遠かった。
今大会初出場となったチュアメニはカンテ、ラビオと連動して相手の混乱を誘い出したものの、この日はエムバペに代わるエースとして期待されたグリーズマンが精彩を欠いた。
テュラムも現代表のCFは荷が重く、逆に存在感を放ったのは途中出場の大ベテランジルー。
今大会をもって代表引退を表明している選手だが、デシャンの率いるレ・ブルーにはやはり彼が不可欠であることは間違いないだろう。
とはいえ、エース不在ながら勝ち点を積み、第3節の対戦相手がすでに敗退の決まっているポーランドと、フランスはGL突破への視界は良好だ。
一方のオランダは波に乗り切れないまま、ポーランドを3-1で破り勢いづくオーストリアと大一番を迎えることとなる。
●Result
GroupE
NETHERLANDS 0-1 FRANCE
得点 なし
MOM カンテ(FRA)