EURO2024 「Today's Pick Up」DAY5 | BBGのブログ

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EURO2024「Today's Pick Up」DAY5
ポルトガル vs チェコ


●Preview

長期政権となったサントス体制が終わり、マルティネス監督の下で初のEUROに挑むポルトガル。
ベルギー代表の監督としてはここ数年目立った成果を挙げられずにいたが、予選では10戦全勝という完璧な結果でここまでやって来た。
10試合の内訳を見ても36得点2失点と圧倒的な数字を記録。比較的楽なグループだったとはいえ、この調子の良さはさすがに無視することが出来ないだろう。

一方のチェコは、W杯でこそ長らく予選落ちが続くもののEUROはこれが8大会連続での出場。
予選もポーランドを退けるなど安定したパフォーマンスで勝ち上がったが、予選突破直後にシルハヴィ監督が突如辞任を発表するサプライズ。
これが2度目の就任となるハシェック監督のもと、前回大会のベスト8を超える成績を目指す。

●STARTING LINE-UP


(布陣は試合開始時のもの。一部、選手名が記事内での表記と異なることをご了承下さい。)

マルティネス体制になってからは3バックと4バックの併用が見られるポルトガルは、この日は3バックを選択。
試合が始まってからはロナウドを最前線に置いた3-4-2-1の布陣を敷き、B・フェルナンデスやカンセロが積極的に前線へと顔を出すかなり攻撃的なラインナップと言っていい。

一方のチェコは逆に5バックに近い守備的な陣容でポルトガルに挑む。
予選の最中に規律違反により代表追放処分を受けたツォウファルとクフタは本大会直前に土壇場での復帰を果たし、そのまま大会初戦もスタメンに名を連ねることになった。

●Review



ツキにも恵まれたポルトガルが「薄氷の勝利」で何とか大会初戦をモノにしてみせた。

試合開始から明確な5バックを敷くチェコ相手に、ポルトガルはロナウドを除いた中盤からディフェンスラインの選手たちが流動的な動きを見せて崩しにかかるものの、最後の部分で決定打に欠きゴールへ中々迫れない。
チェコの選手たちは引いて守りながらもマークの受け渡しなどではしっかりとしたコンビネーションを発揮し、ロナウドへのクロスは得意の空中戦で完全に封殺してみせた。

ポルトガルの攻撃をしのぎながら後半徐々にトランジションの意識を高めたチェコは、62分にプロポドの見事なミドルシュートで先制に成功。
ボールを奪ってからは人数をかけた攻撃も厭わず、エースのシックを早々とベンチへと下げたハシェック監督の積極的な交代策も印象的。ただ守るだけに徹した凡庸なチームではなかったことはしっかりと記したい。

しかし、69分にクロスボールへの折り返しに対してGKのスタニェクが処理を誤ってオウンゴールを喫すると、92分にはサイドからのクロスボールをまたしてもCBのフラナーチが処理しきれずに痛恨の失点。
いずれも軽率なミスとは言えないものの、あまりにも悔やまれる敗戦劇となってしまった。

ポルトガルとすると幸運な勝利となったが、90分という遅すぎるタイミングでの3枚替えが結果的にはゴールを呼び込むなど、予選を含めて今EUROのマルティネスはどこか持っているという印象を感じる。
中盤から効果的な縦パスと積極的な攻撃参加が目立ったヴィティーニャの活躍も素晴らしかった。

●Result

GroupF
PORTUGAL 0-1 CZECHIA

得点 62 プロポド(CZE) 79 オウンゴール(POR) 92 コンセイソン(POR)
MOM ヴィティーニャ(POR)