EURO2024 「Today's Pick Up」DAY4 | BBGのブログ

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EURO2024「Today's Pick Up」DAY4
ベルギー vs スロバキア


●Preview

世界有数のタレント力を誇りながら、ここ数年は国際大会での低調な結果が続くベルギー。
カタールW杯をもって長らく続いたマルティネス体制が終了し、38歳のドイツ人指導者テデスコのもとで悲願のユーロ初優勝を狙う。
個人能力頼みだった前任者のスタイルとは異なり、RBライプツィヒでも指揮を執った「レッドブル流」のプレッシングサッカーをどこまで見せられるかには注目だ。

一方のスロバキアも、22年からはイタリア人指導者のカルツォーナが指揮を執る。
今年2月からはナポリの監督も兼任となったことで話題を集めたが、アシスタントコーチとして10年以上師事したサッリ仕込みのゾーンディフェンスにはこちらも要注目だ。

●STARTING LINE-UP


(布陣は試合開始時のもの。一部、選手名が記事内での表記と異なることをご了承下さい。)

ベルギー、スロバキア共にほぼベストメンバーが出揃ったと言っていい。
テデスコ監督のもとで世代交代が進むベルギーは、ダブルボランチにオナナとマンガラ、そしてCBにファエスとデバストと、これまでの国際大会とは異なる新星が顔を揃えた。

スロバキアはカルツォーナ監督と同じくイタリアでプレーする選手がチームの中心を担う。
その中でも所属クラブのナポリでも重用を受ける中盤の要、ロボツカが最大のキーマンだ。

●Review



ここまでは強豪国が順調な滑り出しを見せていた中で、初の「番狂わせ」が起きてスロバキアが見事ベルギーを下してみせた。

開始7分に自陣で不要なボールロストを見せたドクの失態から先制点を奪われたベルギーは、その後もチームがバラバラで攻守揃って連動性や組織力をほとんど見せられず。
テデスコ流のプレッシングサッカーの片鱗はおろか、これまで以上に戦術皆無の試合に終始した。

特に深刻だったのが先に挙げた新星の並ぶセンターラインであり、CBとボランチからはほとんど効果的なビルドアップが見せられないままだった。
たまらずデ・ブルイネが下がってボールを捌いたものの、無謀な単騎突破を連発したドクを筆頭に前線の選手たちも軽率なボールロストを連発。
2度のゴール取り消しを含め決定機逸のあったルカクだけが悪目立ちしてしまう展開は、まさにカタールW杯のリプレイと言っていい。
誰が出てもこのような内容になってしまうのは、一体どこに問題があるのか。極めて厳しい初戦となっただけに早急な改善が必須である。

こうしたベルギーの不甲斐なさによる部分もあったが、スロバキアは内容も上々の滑り出し。
注目のロボツカは中盤でのボール回収、そしてそこからの展開力と、攻守両面で圧巻のパフォーマンスを披露してまさしくチームの心臓を担った。
ベルギーとは対照的にチーム全体にしっかりとカルツォーナ監督の戦術が仕込まれており、今後も要注目のチームとなるだろう。

●Result

GroupE
BELGIUM 0-1 SLOVAKIA

得点 7 シュランツ(SVK)
MOM ロボツカ(SVK)