2023年J2ベストイレブン | BBGのブログ

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町田ゼルビアが優勝し、ジュビロ磐田の自動昇格も決定した今季のJ2。
まだ昇格プレーオフは残している状況ではありますが、全42試合を終えたのでもうこのタイミングで今季のベストイレブンを発表したいと思います。

いつものように、ベストイレブンに加えて各種表彰選手の発表まで!
長くなりますが、是非とも最後までよろしくお願いします!!


■2023年J2ベストイレブン

GK マテウス(東京ヴェルディ)
成績 42試合3780分出場 31失点


クラブ史上初となるリーグ最少失点達成に大きく貢献した緑の守護神。
リーグ最高水準のセーブ率を記録したセービングの安定感に加えて
質の高いビルドアップで攻撃の構築にも関与し、幅広くチームに貢献した。
来日4年目を迎え今季は副主将としてもチームを牽引し、充実の一年に。

DF 宮原和也(東京ヴェルディ)
成績 41試合3611分出場 0得点3アシスト


自身初のJ2挑戦となった今季は、別格のプレーぶりで能力の高さを証明。
持ち味の対人守備の強さに加えてDFラインから攻撃の起点としても機能し
右で作って左で仕留めるという得点パターン確立における立役者となった。
年間を通して質を落とさなかった安定感の高さも特筆ものだったと言える。

DF リカルド・グラッサ(ジュビロ磐田)
成績 35試合3141分出場 2得点2アシスト


加入2年目となった今季は、DFラインの中心選手として大車輪の活躍を披露。
持ち前の対人能力に加え、抜群の危機察知能力で度々ピンチを救ってみせた。
また、これまでは苦手としていたビルドアップの面でも大きな成長を見せ
最終ラインから攻守両面でチームを支える存在として昇格に大きく貢献した。

DF 鈴木雄斗(ジュビロ磐田)
成績 38試合3401分出場 3得点10アシスト


DFながら磐田の攻撃に欠かせない男は、今季も出色のプレーで存在感を発揮。
技術の高さやキック精度を武器に10アシストと多くの得点を演出しただけでなく
今季は金子や松本と巧みな連携を構築し、右からの崩しがチームの生命線に。
守備の安定感も光り、ピッチ内外でのまとめ役も担うなどその貢献度は絶大だ。

DF 鈴木義宜(清水エスパルス)
成績 40試合3542分出場 2得点3アシスト


充実の戦力を誇ったチームの中でも代えの効かない戦力として36試合に先発。
リーグ2位の失点数を記録した守備陣を牽引する存在として昇格に貢献した。
空中戦の強さを活かした対人能力の高さやDFラインの統率力はもはや説明不要。
今季はビルドアップでもより力を発揮し、チームの陰のMVPと言っていいだろう。

MF 乾貴士(清水エスパルス)
成績 32試合2173分出場 10得点10アシスト


秋葉監督に「戦術は乾」とまで言わしめた、現在のエスパルスの大黒柱。
トップ下のポジションで自由を得た今季は天性の攻撃センスを存分に発揮し
ゴールにアシストにと、ひとりで20得点に絡む大車輪の活躍を披露した。
数字だけではなく、鮮やかなプレーでファンを魅了し続けた点も高評価。

MF カルリーニョス・ジュニオ(清水エスパルス)
成績 36試合2432分出場 15得点3アシスト


秋葉体制で左SHのレギュラーを掴むと、年間を通して決定的な仕事を連発。
MFながらチームトップ、リーグでも3位となる15得点を挙げてみせた。
苦しい試合での決勝点も多く、記録だけでなく記憶にも残る活躍を披露。
エースのサンタナが不振に苦しんだだけに、その貢献度は絶大だったと言える。

MF 見木友哉(ジェフユナイテッド千葉)
成績 41試合3687分出場 7得点3アシスト


トップ下からボランチに主戦場を移した今季はゲームメイカーとして活躍。
ボール保持を求める現体制では更に欠かせぬ選手としてほぼ全試合に出場し
多くのタスクをこなしながら6得点と持ち前の得点能力も十分に発揮した。
ボランチ起用で守備面での強度も高まり、いよいよリーグを代表するMFに。

FW エリキ(町田ゼルビア)
成績 30試合2361分出場 18得点6アシスト


大怪我により8月で離脱となるも、30試合で18得点とゴールを量産し続けた。
周囲からの警戒を物ともしない強烈なフィジカルとスピードはもはや反則級。
自身の得点だけではなく、周囲を上手く使って多くのチャンスも生み出した。
彼なくしての優勝は絶対に有り得なかったと断言できる今季のチームMVPだ。

FW ミッチェル・デューク(町田ゼルビア)
成績 34試合2325分出場 10得点6アシスト


エリキの影に隠れながらも10得点6アシストと多くの得点に絡み優勝に尽力。
ロングボール中心の戦術において空中戦に強い彼も欠かせない存在であり
懐の深いポストプレーでエリキを強力に手助けするなど良き相棒となった。
エリキ離脱後は得点源も担い、代表との両立も苦にしないタフネスさも光った。

FW ファンマ・デルガド(V・ファーレン長崎)
成績 36試合3139分出場 26得点5アシスト


5年ぶりに長崎に帰った今季は、キャリアハイの活躍で得点王の座を獲得。
空中戦の強さやポストプレーの巧さといった代名詞となるプレーに加えて
今季は多彩な得点パターンが光るなど点取り屋としての才能が更に開花。
攻撃陣の得点力に乏しかったチームをひとりで牽引してPO進出に貢献した。


続いて新人王と最優秀監督を発表します。

FW 小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)
成績 33試合2311分出場 13得点3アシスト


ルーキーながら開幕スタメンを掴むと3試合連続得点と鮮烈なデビュー。
ゴール前での駆け引きやボールの引き出し方の技術はまさに一級品で
勢いだけではない能力の高さを披露してその後もゴールを量産し続けた。
終盤戦はやや息切れするも、今後のキャリアが楽しみな新星ストライカーだ。

最優秀監督 黒田剛(町田ゼルビア)
戦績 26勝9分7敗 勝ち点81 79得点35失点

高校サッカー界からの転身という異例の就任劇には賛否両論が集まるも
周囲からの懐疑的な目線を跳ね除けて、見事1年で優勝という偉業を達成。
補強によるサポートを上手く活かしながらJ2を勝ち抜く戦術を素早く構築し
チーム内の競争原理も保ち続けるなど多角度でのマネージメント力が光った。


最後に最優秀選手を発表いたします。

FW エリキ(町田ゼルビア)
成績 30試合2361分出場 18得点6アシスト


30試合で24得点に絡んだという成績が選出理由を最大限に物語るだろう。
固め打ちも少なく、出場した大半の試合でゴールを挙げた安定感も高評価。
得点力だけではなく守備でのプレスも厭わない献身的な姿勢も兼ね備え
全てにおいて質の高いプレーでチームをJ1昇格へと導く原動力となった。



以上が今シーズンのベストイレブンの発表となりました。

リーグの順位で見ると町田が抜きん出た存在となりましたが、ベストイレブンの選出はエリキとデュークの2名のみ。
デュークに関しては最後まで選出を悩んだ選手のひとりでもあり、ほぼ「エリキのみ」と言っても過言ではありませんでした。

こうした外国人FWに依存した戦い方を批判する声もありましたが、優勝という結果を出したのだからこれらの批判には何の意味もないでしょう。
J2はおろかJリーグのクラブを指導するのが初めてという状況ながら、この難しいリーグを勝ち抜くためのサッカーを短期間で確立させた黒田監督の指導力は見事の一言。
社長の藤田晋氏が経営者としての立場からも絶賛したマネージメント能力は特筆すべきものがあったと思いますし、そうした部分に特化した新しい監督像を披露してくれたのではないかと思います。

その他の9人は東京V、清水、磐田の3クラブからほぼ選出を分け合う結果となりました。

乾はエリキに代わってMVPに選んでもいいくらいの存在でしたが…さすがに今回はチームとしての成績を優先的に選出させてもらいました。
「戦術乾」は今季のJ2の流行語大賞にはなるかもしれませんが(笑)町田と同様にいい意味で割り切ったサッカーを見せた秋葉監督の手腕も称賛されて然るべきだと思います。
清水の戦力を考えれば優勝を逃した時点で厳しい評価となってしまうかもしれませんが、非常に難しい状況からの素早い立て直しは秋葉監督の「J2での経験値」があってこそ。
そういう意味では彼をヘッドコーチに据えた清水フロントの「リスクマネージメント力」も評価すべきかもしれませんね。

磐田は自動昇格こそ逃したものの、「補強禁止処分」を受けていたという状況を考えれば大いに健闘したと言える一年だったのではないでしょうか。

グラッサと鈴木の2名が選出されたように、今季の磐田のストロングポイントはディフェンスラインにありました。
補強禁止処分によりストライカーが著しく欠けた戦力の中で自動昇格を達成したのは、ディフェンス陣の活躍あってこそ。
グラッサ、鈴木、そして左SBの松原后と、守備面よりもそれぞれが攻撃面で際立った能力を抱えていたことが「エース不在」でも74得点を挙げた最大の要因だったように思います。

東京Vに関しましてはまた別の記事で評価を述べるとしまして(笑)それではここからは例年通り「エキサイティングプレーヤー」の発表に移りたいと思います。
松原后のように「惜しくも選外」となった選手たちを紹介しますのでこちらも是非ともご覧ください!!


FC町田ゼルビア

・DF 鈴木準弥 17試合1375分出場 1得点5アシスト

7月の加入ながら5アシストと躍動。ロングスローでも貢献し、終盤戦はCBとしても新境地。

・DF チャン・ミンギュ 成績 37試合3250分出場 4得点2アシスト
年間を通してレギュラーを守り抜き、4得点をあげるなど攻撃面でも貢献。好フィードも光った。

・MF 平河悠 35試合2816分出場 6得点4アシスト
鋭いドリブルを武器にチームに欠かせぬ局面打開役として機能。大ブレイクの一年となった。

・FW 荒木駿太 42試合1987分出場 6得点3アシスト
主にジョーカーとして起用され、全試合出場を達成。短い出場時間で高い決定力を発揮した。

・FW 藤尾翔太 33試合1444分出場 8得点2アシスト
3月に加入し、フィットが進んだ後半戦に7得点。エリキ離脱後は彼の代役として存在感を発揮。

ジュビロ磐田

・DF 松原后 成績 40試合3392分出場 6得点6アシスト

鈴木と共にリーグ最強の両SBを形成。果敢な攻撃参加で6得点を挙げ貴重な得点源を担った。

・MF ドゥドゥ 39試合3187分出場 9得点4アシスト
SHながらリーグ最多のシュートを放つなど超積極的な姿勢でチームの攻撃を活性化させた。

・MF 松本昌也 38試合2229分出場 9得点5アシスト
鈴木と共に右サイドから幾度となく局面を打開し、9得点を挙げるなど自身も貴重な得点源に。

・MF 上原力也 35試合2442分出場 8得点3アシスト
3列目から積極的にゴールを狙い8得点を記録。重要な最終盤で得点を連発し昇格の立役者に。

・FW ジャーメイン良 31試合2396分出場 9得点3アシスト
FWが手薄だった中で9得点とエースの役割を果たす。ポストプレーでも奮闘し急成長の一年に。

・FW 後藤啓介 33試合1279分出場 7得点1アシスト
17歳で迎えた開幕戦で2得点と衝撃のJデビュー。勢いは持続せずも7得点と大器の片鱗を示す。

東京ヴェルディ

・MF 森田晃樹 成績 40試合3381分出場 1得点3アシスト

華麗な技術と積極的な守備で城福サッカーを誰よりも体現。主将としてもチームを牽引した。

・MF 齋藤功佑 32試合2113分出場 4得点6アシスト
アイデアや積極性を武器にチームの攻撃のクオリティを引き上げ、合計10得点に絡む活躍。

・MF 中原輝 16試合1318分出場 5得点4アシスト
一番大事な終盤戦に貴重な決勝点を連発。J2では別格の存在感を発揮して攻撃を牽引してみせた。

・FW 染野唯月 18試合1598分出場 6得点1アシスト
昨季に続いて夏に途中加入し、18試合で6得点とチームに不在だったエースの役割を果たした。

清水エスパルス

・GK 権田修一 成績 42試合3780分出場 34失点

フルタイム出場を果たし、数多くのビッグセーブで期待通りの活躍を披露。繋ぎの面でも貢献。

・MF ホナウド 39試合3023分出場 0得点1アシスト
チームでは貴重な中盤のフィルター役としてボールを狩り続け、攻撃の組み立て役としても機能。

・FW チアゴ・サンタナ 38試合2493分出場 12得点1アシスト
長らく不振に苦しむも、終盤戦は調子を上げて二桁得点を達成。得点能力の高さは十分に示した。

モンテディオ山形

・GK 後藤雅明 成績 38試合3420分出場 48失点

出番を失う時期もあったが監督交代後は守護神に君臨。例年通りのビッグセーブを連発した。

・DF 野田裕喜 成績 39試合3393分出場 3得点0アシスト
DFリーダーとしての揺るがぬ活躍はもちろん、今季は攻撃の起点としても更に存在感を発揮した。

・MF 小野雅史 38試合3404分出場 0得点3アシスト
加入初年度でチームに欠かせぬ存在に。ハードなディフェンスと推進力の両面を存分に発揮。

・MF 南秀仁 40試合3546分出場 2得点6アシスト
欠場期間を除きほぼ全ての試合にフル出場。在籍6年目を迎えチームリーダーの役割も担う。

・MF イサカ・ゼイン 40試合2517分出場 6得点5アシスト
持ち前のスピードや運動量に加えて今季は得点力も発揮。攻撃面で希少価値の高い存在だった。

・MF チアゴ・アウベス 30試合1597分出場 13得点5アシスト
今季も途中出場が多かったが、16節からの6試合連続得点など抜群の決定力を発揮した。

・FW 藤本佳希 38試合2492分出場 10得点3アシスト
安定感には欠けるも、ホームでのダービーで1試合4得点を挙げクラブ史に名を刻む存在となった。

ジェフユナイテッド千葉

・DF 鈴木大輔 成績 40試合3588分出場 4得点2アシスト

例年以上に守備の安定感が増し、DFリーダーとして年間ほぼフル出場。4得点と攻撃面でも貢献。

・DF 佐々木翔悟 21試合1715分出場 1得点2アシスト
怪我で前半戦を棒に振るも、復帰以降後半戦でチームは僅か4敗と結果が活躍を雄弁に物語る。

・MF 田口泰士 32試合2719分出場 1得点6アシスト
見木を相方に迎えた今季は、フィルター役として例年以上に守備面でチームに尽力した。

・MF 米倉恒貴 24試合718分出場 5得点2アシスト
終盤の切り札として再ブレイクの一年。挙げた5得点は全て勝ち点を呼び込む貴重な得点だった。

・MF 日高大 37試合3236分出場 4得点3アシスト
初めてのJ2挑戦ながら強烈な左足を武器に大ブレイク。さらなるステップアップも望める逸材だ。

・MF 田中和樹 38試合2293分出場 4得点2アシスト
抜群のスピードを武器に日高と共に強力な左右WBを形成。試合を追うごとに成長が光った。

・FW ドゥドゥ 16試合985分出場 7得点3アシスト
夏にJ3の今治から加入し、16試合で7得点を挙げる活躍でチームの快進撃の最大の立役者を担う。

V・ファーレン長崎

・GK 波多野豪 成績 42試合3780分出場 56失点

全試合にフル出場しJ2では格の違いを示す。課題だったビルドアップでも成長を見せる一年に。

・DF 米田隼也 39試合3500分出場 5得点5アシスト
サイドバックながら10得点に絡み攻撃の中心を担う。すっかり長崎を代表する選手へと成長した。

・DF 櫛引一紀 40試合3560分出場 6得点0アシスト
センターバックながら空中戦の強さを武器にチーム2位の6得点。キャリアハイの一年となった。

ヴァンフォーレ甲府

・DF 井上詩音 成績 30試合2672分出場 1得点0アシスト

ルーキーながら守備の要としてフル回転。高さと速さを兼ね備えACLでも多くの強力FWを封殺。

・MF 長谷川元希 成績 39試合3192分出場 7得点6アシスト
10番を託されると今季も7得点6アシストと決定的な仕事を連発。アジアの舞台でも活躍が光る。

・MF 三平和司 39試合2187分出場 9得点3アシスト
トップ下の位置で新境地を開拓した今季は、守備に奔走しながら9得点と持ち前の得点力も発揮。

・FW ピーター・ウタカ 40試合2665分出場 12得点6アシスト
終盤のガス欠など不満も残るものの、39歳という年齢で12得点を挙げた得点力の高さは圧巻。

大分トリニータ

・GK 西川幸之介 成績 34試合2993分出場 48失点

20歳で開幕スタメンの座を掴むと年間を通して守護神に。ビルドアップ能力は既にリーグ随一。

・MF 高畑奎汰 38試合2144分出場 4得点5アシスト
左足のクロス精度と強烈なミドルシュートという武器を揃って発揮し、大きく才能開花の一年に。

・MF 藤本一輝 39試合2497分出場 6得点2アシスト
終盤戦はややガス欠となったが思い切りのいいプレーでチームに数少ない局面打開役を担った。

・MF 野村直輝 39試合3150分出場 6得点7アシスト
万全なコンディションを維持した今季は10番に相応しいプレーで決定的な仕事を連発し続けた。

ファジアーノ岡山

・DF 柳育崇 成績 39試合3509分出場 4得点5アシスト

対人能力を活かした攻守両面の活躍はもはや説明不要。4年で155試合出場と鉄人ぶりも光る。

・DF 鈴木喜丈 36試合3098分出場 3得点1アシスト
バイスに代わってCBを務めた後半戦は、左足の技術を武器にチームに新たな風を吹き込んだ。

・MF 田部井涼 36試合1928分出場 2得点1アシスト
移籍を機に技術だけでなくハードワークを備えた選手に成長。後半戦は欠かせぬチームに存在に。

・MF 仙波大志 38試合2242分出場 2得点2アシスト
小柄ながら中盤で推進力を発揮し、鋭いパスワークで攻撃の中心に。守備面での貢献も光る。

ザスパクサツ群馬

・GK 櫛引政敏 成績 42試合3780分出場 44失点

今季もビッグセーブを連発し、リーグ4位の失点数ならびにチーム躍進における最大の立役者に。

・DF 中塩大貴 42試合3768分出場 3得点0アシスト
SBとして新境地を開拓。CBで培ったストッパーとしての能力と左足の技術を最大限に発揮した。

・DF 酒井崇一 40試合3600分出場 1得点2アシスト
群馬の戦術が水に合い開幕からレギュラーを掴むと、対人能力の高さを武器に早くも守備の柱に。

・MF 天笠泰輝 40試合3541分出場 1得点0アシスト
スコアこそ物足りなさは残るものの、中盤の底でボール奪取に攻撃の組み立てにとフル回転。

・MF 佐藤亮 42試合2793分出場 6得点9アシスト
持ち前の推進力に加え、加入初年度から周囲と息の合ったプレーでリーグ3位のアシストを記録。

藤枝MYFC

・DF 川島將 成績 37試合3259分出場 0得点1アシスト

7年ぶりとなったJ2の舞台で、これまで培った対人能力の高さとカバーリング能力を存分に発揮。

・MF 横山暁之 40試合3406分出場 6得点8アシスト
自身初のJ2挑戦となったが、技術とアイデアを武器にリーグ随一のアタッカーとして鳴らした。

・FW 矢村健 38試合1471分出場 9得点2アシスト
スタメンを掴んだ終盤戦にゴールを量産し、途中退団した渡邉を除くとチーム最多スコアラーに。

ブラウブリッツ秋田

・DF 河野貴志 成績 40試合3600分出場 2得点0アシスト

上背を活かした空中戦の強さに加え、左右両足での好フィードによりチームに新風を吹かせた。

・DF 阿部海大 35試合3105分出場 1得点0アシスト
キャリア初の移籍ながらすぐに吉田サッカーにフィット。河野と共に強固な守備を形成した。

・DF 髙田椋太 40試合3589分出場 0得点4アシスト
ルーキーながら早くもチームに欠かせぬ選手に。粘り強い守備とクロスを武器に攻守両面で貢献。

・MF 藤山智史 42試合3648分出場 1得点2アシスト
多くの選手が退団した今季は看板選手としてチームを牽引。中盤でのボール奪取力はピカ一。

ロアッソ熊本

・GK 田代琉我 成績 41試合3690分出場 53失点

数多くのビッグセーブに加えて、明るいキャラクターでチームを盛り上げ残留に大きく貢献。

・DF 黒木晃平 42試合3659分出場 1得点2アシスト
今季も大木サッカーに欠かせぬ存在として攻守にフル回転。自身初となる全試合出場も達成した。

・DF 江崎巧朗 40試合3543分出場 4得点0アシスト
CBへのコンバートをモノにし飛躍の一年に。球出しに加えて対人戦の強さでも能力を示した。

・MF 上村周平 40試合3480分出場 2得点3アシスト
河原の退団に伴いアンカーのレギュラーを掴むと、難しい役割を全うし中盤の守備で大きく貢献。

・MF 松岡瑠夢 38試合2841分出場 5得点2アシスト
局面打開役に欠けた今季のチームで非常に重要な役割を担った。左右両足の技術の高さが光る。

・MF 平川怜 41試合3537分出場 7得点9アシスト
完全にチームの中心に君臨した今季は、ゲームメイクだけでなく自らも数多くの得点に絡んだ。

・FW 石川大地 17試合1372分出場 9得点2アシスト
17試合9得点と抜群のスタートを切っただけに大怪我が悔やまれる。チームにとっても痛手だった。

徳島ヴォルティス

・DF 森昴大 成績 32試合2827分出場 0得点0アシスト

GWごろからスタメンを掴むとそのまま守備の柱に。実践を積むことで対人能力が大きく成長。

・MF 西谷和希 成績 41試合3642分出場 3得点3アシスト
出場停止を除く全ての試合に先発出場し、強烈なドリブルを武器に不振に喘ぐチームを牽引した。

・FW 柿谷曜一朗 成績 37試合2606分出場 7得点2アシスト
期待通りの成績とは言えないが、残留争いを強いられた中で精神的支柱として周囲を牽引した。

・FW 森海渡 37試合2413分出場 13得点3アシスト
リーグ5位の12得点を挙げ新天地でブレイク。決定力に加え推進力も発揮し幅広く活躍した。

ベガルタ仙台

・MF 氣田涼真 成績 38試合2584分出場 6得点4アシスト

今季も鋭いドリブルを武器に攻撃に違いを生み出した。チームは苦しんだ中でも存在感は維持。

・MF 鎌田大夢 33試合2486分出場 2得点4アシスト
J2の舞台でも持ち前の技術を存分に発揮。ファンタジスタと称されるプレーでファンを湧かせた。

・MF 中島元彦 32試合1989分出場 6得点5アシスト
満足な出場機会を得られない1年だったが、その中でも10得点以上に絡む十分な結果を残した。

・MF 郷家友太 39試合2854分出場 10得点0アシスト
初のJ2移籍となったが、10得点を挙げてチーム最多スコアラーとなるなど能力の高さを証明した。

水戸ホーリーホック

・MF 武田英寿 39試合2981分出場 2得点9アシスト

ボランチを主戦場に移すとボールの配給役として才能を開花させ、リーグ3位の9アシストを記録。

・MF 小原基樹 40試合3172分出場 6得点4アシスト
強気なプレーで左サイドから攻撃を活性化させる存在に。プロ入り以降その成長は天井知らず。

・FW 安藤瑞季 34試合1755分出場 9得点6アシスト
パワフルなドリブルで攻撃を牽引しただけでなく、9得点6アシストと自己最高の成績を残す。

・FW 寺沼星文 38試合1564分出場 7得点2アシスト
身体能力を武器にジョーカーとして機能し、ルーキーながら7得点と貴重な役割を担った。

いわきFC

・DF 家泉怜衣 成績 39試合3449分出場 2得点0アシスト

フィジカルの強さを活かした守備で多くの空中戦を制圧。いわきらしさを特に体現する存在に。

・MF 宮本英治 41試合3682分出場 3得点2アシスト
多くのポジションを兼務しながらほぼ年間フル出場。ハードな守備で多くのピンチを摘み取った。

・MF 山下優人 42試合分3757出場 3得点4アシスト
地域リーグ時代を知るミスターいわきはJ2の舞台でも全試合に先発し、主将としてチームを牽引。

・FW 岩渕弘人 20試合1175分出場 7得点2アシスト
大怪我からの復帰を果たした22節以降6試合で6得点のゴールラッシュ。決定力の高さが光った。

・FW 谷村海那 41試合2478分出場 7得点4アシスト
持ち前の献身性や走力を発揮しながらもチーム最多の7得点を記録。残留の大きな立役者に。

栃木SC

・GK 藤田和輝 成績 32試合2880分出場 33失点

数多くの好セーブで残留の立役者に。U-22代表でも守護神に定着し五輪出場に大きく近づいた。

・DF 福森健太 成績 37試合2783分出場 2得点5アシスト
WBとしてサイドを上下動しながら攻撃の構築にも関与。質の高いクロスでも好機を多く演出。

・FW 根本凌 31試合2131分出場 6得点2アシスト
エースへ成長した今季は8月までに6得点。3試合連続得点という状況下の負傷離脱が悔やまれる。

レノファ山口FC

・GK 関憲太郎 成績 23試合1998分出場 33失点

監督交代で失ったポジションを自力で取り戻す。ハイライン戦術には彼のセーブ力が必須だった。

・DF 前貴之 成績 34試合2913分出場 0得点2アシスト
柱となる選手が不在だった中、二人の指揮官から重用されチームのために一年間奔走し続けた。

大宮アルディージャ

・DF 岡庭愁人 成績 42試合2892分出場 0得点4アシスト

積極的な攻撃参加からクロスを量産し、全試合に出場するなど不振のチームで気を吐き続けた。

・DF 茂木力也 41試合3235分出場 2得点2アシスト
幅広いポジションを兼務しながらチームに尽力。持ち前のハードワークで主に守備面で貢献。

・DF 市原吏音 17試合1530分出場 0得点0アシスト
17歳ながらシーズン途中にスタメンを奪取。プレーに加えてメンタリティの高さも印象的だった。

ツエーゲン金沢

・GK 白井裕人 成績 37試合3330分出場 62失点

チームは無念の降格も、自身は年齢を感じさせない数多くの好セーブでチームに貢献し続けた。

・DF 庄司朋乃也 39試合3337分出場 2得点0アシスト
今季もディフェンスリーダーとして奮闘したが、降格を食い止めることまでは出来なかった。

・MF 藤村慶太 39試合3457分出場 2得点3アシスト
例年通りチームの大黒柱として中盤の底で攻守両面に奔走するも、ついに力尽きる結末に。

・MF 加藤潤也 39試合2897分出場 9得点2アシスト
J2では自己最多となる9得点をマークしたが、前半戦の好調が持続しなかった点は残念だった。

・FW 杉浦恭平 39試合1526分出場 9得点2アシスト
加藤と同様に自己最多の9得点を挙げるも、後半戦は勢いを失いごく僅かな出場時間に留まった。




合計96選手。今季も非常に多くの選手を選出させてもらいました。

リーグ全体を振り返りますと、例年以上に予想外の結果が相次ぐ1年になったという印象です。
圧倒的な戦力を擁した清水が最後まで苦戦したこともそうですし、同じく戦力的には大きく有利な立場だと思われた仙台や徳島がここまで下位に沈むとは誰が予想したでしょうか?
継続性というアドバンテージを抱えていたはずの大分や岡山がPO圏外に転落するなど、「J2で結果を出すためには何が必要なのか」ということを改めて考えさせられるシーズンとなりました。

その中で、今季のトレンドとしては「現実的なサッカーを志向するチームが結果を残す傾向が強かった」という印象が強いです。

優勝した町田はもちろんのこと、清水が巻き返しを見せたのは「良くも悪くも乾に依存した」サッカーへの転換があってこそ。
千葉が後半戦で見せた快進撃も、小林監督が就任当初こだわったボール保持を「諦めた」ことがひとつのきっかけです。
東京Vも城福監督の就任で従来のパスサッカーからは脱却を図り、堅守を武器としたこれまでにないスタイルを手に入れたことで近年で過去最高の成績を残すこととなりました。

一方でポジショナルプレーを志向した伊藤彰監督やラバイン監督はシーズン途中に解任の憂き目に会い、同じくボール保持を好んだ長崎は2年続けて戦力に見合わない成績で終了。
ポゼッションという理想を追いかけたチームはほとんどが結果を残せなかったと言えるでしょう。

昨年はJ1のベストイレブン発表の際に同じような感想を述べさせてもらったのですが、こうした潮流はヨーロッパを起点として世界中に浸透しつつある印象があり、その波がようやくJ2にも到達したと言えるのかもしれません。
ポゼッションサッカーの代表者とも言えるグアルディオラが今やDFラインに4人のCBを並べる時代ですから。
戦術トレンドの移り変わりは年々激しくなっており、柔軟性の乏しい指導者は今後どんどんと「置き去りにされる」こととなるでしょう。
そういう意味では黒田剛監督の招聘という斬新な選択で結果を残した町田フロントは、さすが先見の明があったと言えるのかもしれません。

下位クラブに目を向けると、残念ながら金沢と大宮という長らくJ2に所属する2クラブが降格となってしまいました。

先ほどの話ともやや被る部分がありますが、金沢はさすがに就任7年目を迎えた柳下サッカーに限界がありましたね。
こうした状況を見越してもう少し早めに手を打ちたかったのですが、選手補強も含めてあまりにもフロントの動きが少なすぎでした。
これだけ長くJ2で戦えたことも柳下監督の手腕あってこそと言えるので何とも難しい降格劇ではありますが、30節から未勝利と為す術のないまま降格したと今季の結果には厳しい意見が飛んでも仕方ないでしょう。

一方で大宮は最終盤で猛烈な追い上げを見せたものの、さすがに時すでに遅く残留には手が届きませんでした。
数年前まではJ2有数のビッグクラブとして鳴らす存在だっただけに衝撃は大きいですが、一方でここ数年は経営規模の大幅な縮小が進んでいたことも事実です。
こうした経営不振がチーム内に影を落とす部分があったのか、年間を通して選手たちからはクラブのために戦うという姿勢があまり感じられませんでした。
内部事情まではわかりかねますが、まずは経営面を含めたクラブ全体の立て直しが求められることになるでしょう。

それでは、今季のベストイレブンおよびリーグ全体の総括はこの辺で終了とさせていただきます。
次回はJ1のベストイレブン発表の企画にてお会いしましょう!!!