2022年展望『東京ヴェルディ』 | BBGのブログ

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さて、2021年の振り返りが終わりましたので、来季への展望を語りましょう(笑)

2回連続での東京ヴェルディ特集で恐縮ですが(笑)今年も例年通り個人的な「補強希望選手・補強予想選手」をリストアップしながら来季の陣容を勝手に展望しようという自己満足100%な企画をお届けしたいと思います。

それではまずは2022年の東京ヴェルディ予想スターティングラインナップからお披露目し、続いて補強ポイントとリストアップ選手を紹介していきたいと思います!


東京ヴェルディ2022年予想スターティングイレブン



補強ポイント①得点力のあるセンターフォワード

   

佐藤凌我と端戸仁というたったふたりのCFで一年間を戦い抜いた今シーズン。
序盤戦は身長158cmの阿野が、終盤戦では小池がこの位置で起用されたりとやはり戦力不足は明らかだった。

そんな中でこのオフは佐藤凌の退団が濃厚。
夏に加わった戸島は堀監督から戦力としてカウントされておらず、そう考えたら1名とは言わず2名、3名くらいの実力者が欲しいのが率直な感想だ。

端戸よりも佐藤凌の起用を優先したことや、小池をCFで起用したことからも分かるように、堀監督は永井前監督とは異なりCFにはまず「得点力」を求めていることが伺える。
ポストワークや攻撃の起点となれる選手よりも、決定力を売りとする選手をリストアップしたい。

昨年もこのポジションの補強候補として真っ先に挙げさせてもらったのだが(苦笑)愛媛の藤本佳希は今季も引き続き狙ってみたい人材だ。
スランプだった昨季とは異なり、今季は降格した愛媛で10得点と高い得点力を見せつけた。
足元の技術も高い万能型であり、明治大学出身となれば今オフも「筆頭候補」となるのも致し方なしだろう。

同じく降格した松本山雅から阪野豊史もリストアップしたい所である。
ポストワークを武器としながら、J2通算56得点と高い決定力を併せ持つ優良FW。
実績を考えれば「引く手あまた」な存在かも知れないが、藤本佳と同様に明治大卒という強いパイプを活かして獲得に乗り出したい。

江尻強化部長の「パイプ」を活かすのならば、千葉を退団となった船山貴之も気になる存在だ。
千葉で残した実績は最早説明不要であり、ここ数年はSHとしてもプレーするなど幅広い起用にも対応できる点も心強い。
近年の補強で重要視しているという「人間性」の部分ではやや引っかかる部分があるものの(苦笑)昇格を本気で目指すのであれば彼くらいの戦力が必要となるはずだ。

逆に、「人間性」という意味で獲得を推したいのは清水に所属する藤本憲明だ。
J1からの選手獲得はハードルが高いものの、途中加入となった清水でも1得点と結果を残せず。
32歳という年齢を考えればそろそろJ2への移籍を選ぶ可能性も小さくはないだろう。
SNSなどを通じてファンと積極的な交流を図る姿は小池や梶川と重なる部分があり、クラブの人気向上という面でも彼のような選手を獲得できれば効果は大きいだろう。

いずれにせよ、極めて手薄な選手層を考えれば「お茶を濁す」ような補強だけは絶対にNG。
今挙げたような実績ある選手の獲得は必須であり、ここにはきちんとした投資を施したい。

本来ならばパンチのある外国籍選手の獲得が望ましいところだが…、厳しいコロナ情勢を考えるとそれは難しいか。
その他気になる選手として、金沢で9得点を挙げた丹羽詩温や、水戸のエースとして活躍する中山仁斗、J1からは横浜FCの渡邉千真といった選手をピックアップする。


補強ポイント②マテウス退団に備えた正ゴールキーパー

    

マテウスの安定した活躍もあってここ2年間はゴールキーパーの人事は穏やかだったものの、高額な年俸が見込まれるマテウスとの契約延長は難しいことだろう。
加入時の契約が3年契約だったとも考えづらく、このオフで退団と考えるのが自然である。

加えて柴崎も契約満了となったことを考えれば、今オフはGKの実力者も補強が必須。
見込み無く柴崎を放出したとは考えづらいので、一体誰の獲得に動いているのかを予想したい。

出来ることなら今季しっかりと活躍している選手が望ましく、その筆頭候補としてあげたいのが金沢の後藤雅明だ。
キャリアで初めて正GKとしてプレーした今季、チームは苦しんだものの自身は強い存在感を発揮。
特にビルドアップ能力の高さが印象的であり、堀体制との強い親和性が見込める点も心強い。
失礼な言い方にはなるが、金沢とであればマネーゲームに勝利する可能性も強く(苦笑)ターゲットとしやすい人材になるだろう。

出場機会を失っている選手を狙うのであれば、千葉の鈴木椋大はいかがだろうか。
新井章大が絶対的守護神として君臨しているだけに今の千葉では出場機会が見込めず、年齢を考えれば今年はさすがに「我慢ならない」オフとなるだろう。
16年にヴェルディでプレー経験があるというのも獲得時にはアドバンテージとなる上に、当時見せたプレーを考えればある程度のフィットが見込める「リスクの低さ」も魅力的だ。

ポテンシャル、という面では長崎で出場機会を得られていない高木和徹も見逃せない選手の一人。
今季は富澤と徳重の前に2ndGKの立場も危うい苦しいシーズンとなったが、彼がベンチ外というのはあまりにも勿体ない。
キック精度の高さが大きな武器であり、チームが求めるGK像に近い選手という印象を受ける。
知られてはいないが実は下部組織出身であるという点も、ひと声掛ける理由となるだろう。
(※12月17日、掲載準備中に何と獲得が発表!!!)

下部組織出身といえば、誰もが気にかけているのがポープ・ウィリアムの獲得だ。
所属する大分では熾烈なポジション争いの結果高木駿の後塵を拝しており、チームが降格となった今オフはクラブ側が「換金」に出る可能性もありそうだ。
岡山時代の活躍を考えるとその場合は「人気銘柄」となりそうだが、それこそ高校時代までを過ごした彼のクラブ愛に期待を懸けたい所である。

・・・と、4選手を挙げさせてもらったが、先にも述べたように柴崎が契約満了という事実を踏まえると、恐らくは既に補強選手の目星がついていることであろうと思われる。
そう考えるとビッグネームの獲得というよりは、比較的「手頃」な補強が濃厚となるだろう。

しかし、CFと同じようにGKもチームの生命線となる重要なポジションであることは間違いない。
クラブが推し進めるボール保持を重要視するサッカーという「ゲームモデル」を考えると、中途半端な補強の結果最後尾からチームが決壊するような展開だけは避けたいが果たして。。


補強ポイント③平とンドカが揃って退団となった際に代役となるセンターバック

   

今シーズンは主にンドカと若狭のコンビで一年間を戦い抜いたCBだが、急成長を見せたンドカには移籍の噂が多く持ち上がっている。
浦和ほどのクラブから関心を示されたらさすがに引き止めは不可能だろう。残念ながら一年限りでの退団が濃厚と思われる。

そこで気になってくるのは主将を務めながら今季は8試合の出場に終わった平の去就となる。
今季の長期欠場は表向きでは「怪我のため」となっているが、実際のところ真相は闇の中。
また、戦線復帰を果たした終盤戦でもたった2度の途中出場に留まったことを考えると、堀監督からもあまり評価を受けている感が伝わってこないのが正直な感想だ。
こうした「モヤモヤ」を晴らすために、心機一転新天地を選択するという可能性も十分にあり得るだろう。

となると、いくら何でも若狭・馬場・谷口のラインナップでは心許ないと言わざるを得ない。
レギュラークラスの選手の加入が最低でも1名は必須となるはずだ。

最初に名前を挙げるのは、昨年もピックアップさせてもらったJ3の岐阜に所属する甲斐健太郎
J3の中では頭ひとつ抜き出た実力の持ち主であり、総合力の高さやキャプテンシーなどが平智広とも被る万能型のCBだ。
自身の活躍とは裏腹にチームはJ3残留が決定し、そろそろステップアップを考える時期だろう。

獲得のしやすさという面では大宮を契約満了となった山越康平も手を伸ばしたい人材である。
空中戦の強さはリーグ有数の存在であり、J1そしてJ2での実績も十分。
こうした「即効性」は大きな魅力であり、ンドカの穴埋めにも適した選手と言えるだろう。
明治大出身ということを考えれば、早めに声を掛ければすんなりと移籍が決まる可能性もあり得るはずだ。

ここからはやや「高嶺の花」となるが、左利きのCBとして松本の常田克人の名を挙げたい。
187cmという長身に加えて、スピードと正確なビルドアップを備え、24歳と将来性も十分。
ただし、パスを持ってる仙台が降格したことを考えると来季は仙台への復帰が濃厚だろう。

それでは、J1からC大阪の鳥海晃司などはいかがだろうか?
千葉では高い身体能力を武器に主戦CBとして鳴らすも、今季は4試合の出場に留まるなどJ1の壁に跳ね返された感は否めない。
1年でのJ2復帰は本人としても望まないかもしれないが、明治大のOBかつ千葉時代の恩師でもある江尻強化部長がツテを生かして「ぶっこ抜く」ような展開を期待したい。


補強ポイント④レフティを中心に局面打開役を担う両ウィング。

   

エースの小池とスピードが武器の山下が両翼を形成したWGだが、昨オフから既に移籍の噂があった山下はこのオフでの退団が濃厚だろう。
新井や杉本、更には阿野や持井と人数は揃っているだけに「どうしても」という補強ポイントではないが、左利きのアタッカーがほぼ不在だけに欲を言うならば獲得したい。

以前にも名前を挙げたことがある堀米勇輝は、監督交代を機に山形では出場機会を失った。
左利きでテクニックに優れ、プレースキッカーとしても計算が立つのも大きな魅力。
退団が濃厚と思われるだけに、獲得可否に関わらず声は掛けておきたいタレントのひとりだ。

金沢への移籍を機にトップフォームを取り戻した嶋田慎太郎も、リーグ有数の左利きアタッカー。
堀米より更に縦への強さに特化したドリブラーであり、今季は10得点に絡む活躍を披露。
小池以外のスコアに強い不満が残ったことを考えると、彼のような人材がまさに「ピンズド」だ。

また、左利きではないもののC大阪からの退団が決定した高木俊幸も無視することは出来ない。
2010年まで在籍し、右利きながら左サイドでのプレーを得意とするドリブラー。
アカデミー卒という経歴を差し引いても魅力的なタレントであり、堀監督とは浦和時代の指導者でもある(2017年)
当時も堀監督の途中就任を機に出場機会を増やした経験を持つだけに、彼を慕って12年ぶりの古巣復帰という展開も決して無くはないだろう。

他には、今季秋田でブレイクを果たした沖野将基や、明治大出身の村田航一(水戸)、左利きのアタッカーでは北九州の新垣貴之の名前を挙げたい。

少し欲をかくのであれば水戸の奥田晃也は個人的に好みの選手だけに獲得を希望したい。
仕掛けてよし、合わせてよしの万能型アタッカーであり、今季は6得点5アシストとチャンスに幅広く顔を出す存在となった。
昨年はンドカを引き抜いたように、水戸が相手ならば十分金銭的条件で戦うことは可能だろう。


■総括

いつものように4つの補強ポイントから合計16人をピックアップした。
チームの志向するスタイルや強化部の編成に変わりがない分、昨季から「被る」選手も何人か見られたが、そこはお許し頂きたい。

まずは退団選手の予想から話を始めるが、今オフは恐らく「血の入れ替え」が進むオフシーズンとなるだろう。
既に6名の新人選手の獲得が決まっていることからも最低でも同数の選手の退団は明らかであり、功労者である柴崎の契約満了、そして堀監督続投という判断からも「なるべくコストカットしたい」という姿勢が明確に伺い知ることが出来る。
どちらもあまり褒められた選択とは言い難いが「2024年までに債務超過クリア」という大きな課題を抱えていることを考えればこれもやむを得ないだろう。

それだけに、まず高額な年俸が予想される選手たちは軒並み退団と予想させてもらった。
マテウスだけでなく、佐藤優平や奈良輪雄太といったベテラン勢との契約延長も恐らくは「NO」。
また、失礼な言い方にはなるものの「換金」出来る選手は積極的に放出するのではないだろうか。

1年目の佐藤凌我に関してはもう一年くらいプレーを見たいというのが率直な感想だが、「ルーキーイヤーに13得点」という値札を付けられる今オフこそが最も売り時であることもまた事実。
ファンとしては哀しい事実ではあるが、今後数年はこうした「プロビンチャ的発想」が債務超過という難局を切り抜けるためにも必要になるはずだ。

なので、山下、佐藤、ンドカと既に移籍の噂が上がっている選手は全員退団と予想させてもらった。
スポンサーへの訪問に際して柴崎と共に花束を受け取ってた平も退団なのではないだろうか(苦笑)
また、所属3年目を迎えようやくひと皮むけた感のある山本は、本人の強い上昇志向も踏まえると今オフが「ベストなタイミング」と言えるだろう。

レンタルでの加入である梶川、戸島、浜崎、安在和樹の4名だが、梶川の買取がまずはこのオフの至上命題となるだろう。
選手としての能力は勿論のこと、「コイカジ」と称して小池と共にピッチ外でも様々な社会活動、そしてファンサービスに励む彼の存在はクラブにとって影響力が絶大。
所属元の徳島は来季同じJ2で戦うこととなってしまったが、何としても来季もチームに残したい。

逆に、堀体制ではほとんど起用のなかった浜崎や戸島、そして安在和樹は退団が既定路線。
また、レンタル移籍中である松橋、佐古、安在達弥も残念ながら返却は見込みづらい。
安在達弥は契約満了、所属先で活躍を見せた松橋と佐古はレンタル延長と見るのが自然な流れだろう。

これらを踏まえると結局退団選手は15名程度まで膨れ上がってしまったが、これでも残った選手は25名。
やはりこれくらいの「血の入れ替え」は必須ということであり、ここに各補強ポイントから1名ずつを加えればバランスの良い陣容が完成するはずだ。

ただし、CFに関してはシンプルに戦力不足なだけに1名とは言わず2名から3名の選手を加えたい所だが・・・一方で補強選手の「質」にもしっかりとこだわらなければならないだろう。
「出場機会には恵まれていないがポテンシャルの評価は高い」といった選手ではなく、既に明確な実績を持つ選手の獲得を求めたい。

そこに関しては、昨オフにンドカ・ボニフェイスという強力なタレントの補強に踏み切ったことからも、クラブ側の姿勢も一致しているように思われる。
「なけなしの補強資金」だからこそ、中途半端な配分ではなく、最も必要な補強箇所にはきちんとした投資を施したい。

ンドカに限らず、現行の強化部は即戦力の獲得にあたって「前年度の出場時間」は割と重要視している印象が強いだけに、今オフのリストアップもなるべく所属元で主力選手として活躍している選手を中心に選ばせてもらった。

そうなると所属元はJ2の中位から下位クラブがベースとなるのも当然であり、金沢や水戸、そして愛媛や松本といった降格クラブからの選出が大半を占めることになってしまったが(苦笑)資金力での弱肉強食がより鮮明となっているのが現在のJリーグ。
それぞれのクラブのファンの方には申し訳ないが、この世界で生き残るためには我々も「狩れる相手から狩るしかない」のが正直な所なのである。

あとは、昨年と同様に明治大学への強いコネクションをいかに補強に活かせるかどうか。
ここに関しては堀監督続投という判断がプラスに作用するだけに、江尻強化部長と併せて強力なパイプを活かした「あっと言わせる」補強に期待したい。

いずれにせよ、冒頭で触れた通り資金力という面では相当苦しい立場であることは間違いない。
昇格より先に債務超過をクリアしなければならないクラブにとって、市場での動きが「買い」よりも「売り」ベースとなるのは致し方なし。
ユース出身選手や大卒ルーキーをベースに、彼らを育てて売ることで「資金源」とし、外部からの補強選手で肉付けしていくという陣容が今後の編成に置いては基礎となるだろう。

幸いなことに江尻強化部長を筆頭に現在の強化部はそうした判断に信頼が置ける人間が揃っているだけに、今は彼らについていくこととしたい。
例年通り幾人かとの悲しい別れは覚悟しつつも、リリース時に胸躍るような選手の獲得が1名でもあることを願ってこの辺で来季の展望は締めさせてもらうこととする。