2012年シーズン通信簿「東京ヴェルディ」 | BBGのブログ

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ベストイレブン企画で振り返ったとおり、2012年のJ2は甲府の優勝で幕を閉じました。

そんなJ2の中から、今回はいつものように(笑)東京ヴェルディに焦点を当て
選手の評価を中心に成績を付ける「2012年シーズン通信簿」の企画を実施します。

それでは早速、東京ヴェルディの2012年シーズン通信簿の公開です!!


■ゴールキーパー部門

BBGのブログ1 土肥洋一 2012年シーズン成績 18試合(1620分)出場 21失点
評価 D
夏場に柴崎からスタメンを奪取し、最終的にそのままレギュラーを守り通した。
ただ、レギュラーに復帰したもののパフォーマンスは決して満足とは言えず。
ボールをつなぎたいチームにあって、終始不安定なそのキックの精度や
マイボールにした後の判断の悪さは大きな足枷となりチームの低迷の一因に。
年齢を考えれば立派だが昇格には力不足で、5年の所属を経て退団が決定した。

BBGのブログ26 柴崎貴広 2012年シーズン成績 24試合(2160分)出場 25失点
評価 D
昨年掴んだレギュラーの座を結果的に一年間守り通すことが出来なかった。
レギュラーを終われるような大きなミスがあったという訳ではないのだが
正ゴールキーパーにふさわしいようなインパクトを残せなかったのも事実。
選手会長を務め、チームのことを誰よりも考える真面目な性格の持ち主だけに
その性格をピッチの上でも反映させ、チームを引っ張るようなプレーを期待したい。

(※ 太洋一、新井章太は出場機会無く評価なし)

◎ ゴールキーパー部門 総評

昨年からやや層の薄さが不安視されていたポジションのひとつだったが
結果的にその不安が形となって表れてしまうこととなってしまった。

柴崎も昇格を狙うにあたってはやや力不足なパフォーマンスに終わり
代わった土肥も年齢による衰えは隠せず、チームの建て直しには役不足だった。

チームはボールをつなぐというサッカーを嗜好していながら
両者とも足元の技術に大きな欠点があるのが致命傷。

レギュラーだった土肥だけでなく新井も退団が決まっているだけに補強は必須。
即戦力はもちろんのこと、出来れば足元の技術に長けた選手を呼んで来たい所だ。



■ディフェンダー部門

BBGのブログ2 吉弘充志 2012年シーズン成績 2試合(172分)出場
評価 E
愛媛から再起を期して移籍してきたものの、結局1年で退団が決定。
出場試合も2試合に留まり、キャリアの中でも特に苦しいシーズンとなってしまった。
ただ、もう少し出場機会を与えて欲しかったという選手のひとりだ。
出場した2試合のパフォーマンスは悪くなかっただけに、直のことそう思う。
怪我が多く、チャンスが回ってきそうな時期に戦列にいなかったのが悔やまれる。

BBGのブログ3 深津康太 2012年シーズン成績 32試合(2562分)出場 3得点 1アシスト
評価 B
28歳になった今シーズンは飛躍的な成長を遂げ、自己最多の32試合に出場。
新たにコーチに就任した秋田コーチの指導を受けることで頼もしさが増し
レギュラーに相応しい活躍ぶりをピッチの上で一年間見せ続けた。
元々強かった空中戦に磨きをかけ、自身を掴むことで足元の技術も改善。
今までにはなかった安定感が生まれ、頼もしさの増す一年となった。

BBGのブログ4 高橋祥平 2012年シーズン成績 38試合(3386分)出場 6得点
評価 A
プロ入り以降順調に成長を遂げてきたが、今年は完全にチームの要となった。
センターバックとしては強さに加えて巧さも加わったプレーで安定感を見せ
今までは物足りなかったサイドバックとしてのプレーも一皮向けた印象。
高い攻撃力でDFながら6得点を挙げるなど、その存在はもう欠かせない。
気性の荒さがやや課題だが、その分ハードに闘える貴重な選手でもある。

BBGのブログ17 土屋征夫 2012年シーズン成績 31試合(2573分)出場 1得点 1アシスト
評価 C
38歳という年齢ながら第一線で活躍を続けるも、さすがに衰えが顕著な一年に。
怪我の影響でピッチを離れる時期が長くなってしまったことももちろん
試合の中でも簡単に抜かれるシーンや、過去にない安定感の欠如が目立った。
土肥と同様に、年齢を考えれば立派なのだが昇格を狙うには力不足か。
現役続行の気持ちが強く、長年ヴェルディに尽くしたレジェンドは退団が決定した。

BBGのブログ19 森勇介 2012年シーズン成績 39試合(3320分)出場 2得点 4アシスト
評価 C
主将の小林の移籍を受け、今年はシーズンの途中からキャプテンマークを巻いた。
ただ、自分自身は思わしくない膝の状態と戦いながらの苦しいシーズンとなり
特に終盤は状態がかなり悪いのか、持ち味をほとんど出せない試合も散見。
森の攻撃力はチームの武器なだけに、彼の状態の悪さは試合結果にも影響した。
膝はもう治らないとも聞くが、まずはベストコンディションを取り戻したい。

BBGのブログ21 刀根亮輔 2012年シーズン成績 8試合(398分)出場 
評価 C
終わってみれば出場機会はかなり限られたものだったが
CBとSBのどちらもこなせる、貴重なDFの控え一番手として存在感を発揮。
千葉とのアウェーゲームではロスタイムに絶妙なアシストを決めるなど
守備面だけでなく、攻撃力を生かした印象に残るプレーも多かった。
CBの入れ替わりが激しそうな今オフだけに、来年は主力としての活躍に期待。

BBGのブログ22 和田拓也 2012年シーズン成績 39試合(3462分)出場 5アシスト
評価 A
今まではやや便利屋のような立場だったが、今年はボランチとして覚醒。
川勝前監督が「日本トップクラス」と評したボール奪取力を生かして
ピッチを運動量豊富に走り回り、相手の攻撃の芽を中盤の底で刈り取り続けた。
一年間タフに闘い続けた今シーズン、チームの影のMVPともいえる存在だろう。
本職になったボランチで、来年は課題の攻撃力を磨いて更なる成長を期待したい。

BBGのブログ28 田中貴大 2012年シーズン成績 5試合(250分)出場
評価 D
ルーキーイヤーながら、怪我人が続いた影響もあって3試合に先発出場した。
ただ、その3試合でレギュラー奪取に向けて好印象が残せたとは言えなかったか。
得点の決定的チャンスもあっただけに、決めきれなかったのに悔いが残る。
それでも、同期の選手たちの中では一番高い信頼を受けていたのがこの田中だ。
中谷の退団も決まり、層の薄い左SBのポジションに来年は本格参戦と行きたい。

BBGのブログ42 ペ・デウォン 2012年シーズン成績 3試合(115分)出場
評価 D
春先から長い間練習生としてプレーし、見事契約を勝ち取ってみせた。
韓国人選手らしい強いフィジカルはチームメートも目を見張るもののほどがあり
通訳もつけずに独力で日本語を身につけた点を筆頭にハングリーさも十分だ。
天皇杯も含め先発は2試合に終わったが、荒削りなプレーにも高い素質は伺えた。
「大化け」が期待できる存在として、来季も是非チームに留めたい選手だ。

(※ ニコラスは出場機会無く評価なし)

◎ ディフェンダー部門総評

高橋、和田(ほとんどボランチでの出場だったが)とふたりの若手が
いよいよチームの主力として大活躍したことに加え、深津の成長なども見られたが
今年も全体的に見るとディフェンスラインはやや不安定だった。
リーグ2位の得点力を持ちながら7位に終わったのは、その現れのひとつだろう。

大きな要因と言えるのは、やはり主将だった富澤の移籍による退団か。
昨年も富澤の長期離脱がチームの守備力に大きな影響を与えたのと同様に
強いキャプテンシーを持った富澤がいなくなり、統率力に欠けた感は否めない。
38歳の土屋は、ベテランではあるが自分のプレーにいっぱいいっぱいだった。

その土屋も抜け、来年は高橋にいよいよチームを引っ張る活躍を求めたいが
なにぶん深津も含めて移籍の噂が出ているだけに、個人としてのスキル以上に統率力のある選手を確保したいところ。

満身創痍の森が代えの利かないような存在になってしまっているサイドバックも
出来ればある程度即戦力としてメドが立つ選手を加えたい。


■ミッドフィルター部門

BBGのブログ5 佐伯直哉 2012年シーズン成績 2試合(91分)出場
評価 E
川勝サッカーの申し子としてここ2年チームに大きく貢献してきたが
今年はとにかく怪我とその再発に悩まされ、一年間ほとんど試合に出れなかった。
リハビリを経て終盤になんとか復帰し、要所の岡山戦で先発出場を勝ち取るも
試合勘の影響からかチームの枷となり前半で退くなど、見せ場の無い一年に。
3年間の所属ながら真摯な姿勢でサポーターから愛されるも、退団が決まった。

BBGのブログ6 中谷勇介 2012年シーズン成績 20試合(1440分)出場
評価 D
昨年に途中加入し左サイドバックのレギュラーとして開幕戦を迎えるも
その開幕戦で負った負傷を筆頭に、中谷もまた怪我との戦いが多い一年となった。
ただ、川勝監督からの評価は高く復帰後はレギュラーでの起用が続いたものの
高橋監督からは冷遇され、高橋体制では出場の無いまま退団が決定。
怪我がちだが実力はある選手なだけに、終盤の冷遇ぶりにはやや疑問符だった。

BBGのブログ7 柴崎晃誠 2012年シーズン成績 13試合(800分)出場 1アシスト
評価 D
J1昇格へ向けての最後かつ最大のピースとして大きな期待を持って復帰するも
はっきり言えば「期待外れ」に終わってしまったと言っていいだろう。
期待が高かったことを差し引いても、コンディション不良からか存在感に欠け
以前のような鋭いパスや、強烈なミドルシュートは最後まで全く見られなかった。
良くいえば無難といった感じだったが、持てる資質を考えれば不満が残る。

BBGのブログ8 中後雅喜 2012年シーズン成績 19試合(1169分)出場 2得点 4アシスト
評価 C
栄光の8番を背負い補強の目玉として加入するも、開幕前に負傷。
更に復帰した2節にて再度負傷し、そのまま序盤戦をほぼ怪我で棒に振った。
ただ、戻ってきてからは期待に違わぬ活躍を見せてくれたと言っていいだろう。
精度の高いキックを武器に、フリーキックや強烈なミドルなどで存在感を発揮。
怪我がちだが、来年彼が一年間戦えれば今季とは違うシーズンになるはずだ。

BBGのブログ11 西紀寛 2012年シーズン成績 38試合(3279分)出場 6得点 8アシスト
評価 A
西もまた補強の目玉としてチームに加入し、そして大車輪の活躍を見せてくれた。
類稀なサッカーセンスと高い技術を生かして中盤に厚みと落ち着きをもたらし
懸念された運動量でも文句なしの活躍ぶりで、加入初年度からチームの中心に。
また、最後まで勝負弱いチームを変えようと奮闘していた点も印象的だった。
夏場の離脱が悔やまれるが、今年の西はケチのつけようがない活躍だっただろう。

BBGのブログ14 小池純輝 2012年シーズン成績 23試合(697分)出場 3得点 3アシスト
評価 E
開幕戦はレギュラーとして迎えるも、レギュラーに相応しい活躍が見せられず。
徐々に出場機会を失い、最終的にはほとんど出番の無いままシーズンを終えた。
そのスピードは魅力的だったが、フィニッシュの部分での制度や意識が物足りず
観ていてもややストレスが貯まるプレーに終始したという感は否めない。
スーパーサブとしても機能せず、水戸時代の活躍は見せることができなかった。

BBGのブログ16 飯尾一慶 2012年シーズン成績 35試合(2574分)出場 4得点 2アシスト
評価 D
契約外から一転再契約となりそのまま主力選手として一年間戦い抜いた。
そんな今年、序盤戦は西と共にキレの良い動きでチームに大きな貢献を果たすも
徐々にガス欠になってしまった感は否めず、終盤は中島にスタメンを譲ることに。
どうしても得点力やそこへの意識の弱さが否めず、MFとしては物足りなさが残る。
貴重なベテラン選手ではあるが、彼をベンチへと追いやる選手が出てきて欲しい。

BBGのブログ20 アレックス 2012年シーズン成績 9試合(543分)出場 1得点
評価 E
川勝監督からは不当に低評価を受けていた感があり、全く試合に出れなかった。
それでも高橋体制になってからは阿部の相方として数試合FWで起用され
一時はゴールも挙げレギュラーに一気に名乗りをあげるも、結局定着できず。
頑張ってはいたがチャンスに弱く、どうしても不満の残る試合が多かった。
草津で8得点を挙げただけに期待は高かったが、応えられないまま退団が決定。

BBGのブログ23 梶川諒太 2012年シーズン成績 35試合(2305分)出場 3得点 3アシスト
評価 B
昨年から特別指定選手としてそのポテンシャルは十分に示していたが
ルーキーイヤーとなった今季は、レギュラーとして即座にチームの中心選手に。
他の選手とは一味違う前への意識の強いボランチとして攻撃にアクセントを加え
得点も3つ挙げるなど、層の厚い中盤の中で確かな存在感を示してくれた。
これからのヴェルディを背負って立てる存在だっただけに、移籍は本当に残念。

BBGのブログ33 杉本竜士 2012年シーズン成績 3試合(11分)出場
評価 D
鋭いドリブルとその超がつくほど攻撃的な姿勢でユースでは大活躍していたが
満を持してのトップ加入となった今季は、ほとんど出番の無いまま終えてしまった。
貪欲、そしてガムシャラにボールを追いかけるプレーは見てて気持ちよく
スーパーサブとしては機能すると思えるだけに、この出場機会の少なさは残念。
来年こそは出番を、そして何よりゴールを全てのサポーターが望んでいるはずだ。

BBGのブログ36 中島翔哉 2012年シーズン成績 8試合(509分)出場 4得点 1アシスト
評価 B
タレント豊富なヴェルディユースにあって特に逸材として注目を浴びていたが
高橋監督から抜擢されてトップチームでも出場機会を得ると、一気に大活躍。
あどけない表情からは想像もできないほど強気な姿勢でゴールを狙い続け
39節の栃木戦ではJリーグ史上最年少ハットトリックを達成するなど話題も呼んだ。
将来はバルセロナに行くと言って憚らない18歳は日本サッカー界のスター候補だ。

(※ 秋葉勇志は出場機会無く評価なし)

◎ミッドフィルター部門 総評

ミッドフィルダーでは、やはり西の活躍が光った。
移籍一年目ながら、西がいるといないとではヴェルディの攻撃力は段違いだったと言えるだろう。

それは一方で、西に頼らざるを得なかったという現状を意味している。
菊岡と河野という二枚看板が抜けた穴は大きく、特に「ゴール」という意味では
阿部の次にゴールを挙げたのが西とDFの高橋による6得点というのはあまりにも寂しい。
技術はある選手は多いのだが、中盤に「怖さ」がないのは大きな欠点だった。

そういう意味で、来年期待したいのはやはり18歳の中島翔哉だ。
ゴールへの意識が弱い中盤において、とにかく貪欲にゴールを狙い続ける若武者は異質なタレント。
今年は8試合で5得点。来年はもはや主力として10得点は期待していいはずだ。

一方で、今年キャプテンという重荷を背負わせた結果ルーキーの小林を手放すことになってしまっただけに
中島のような若手のホープも扱い方には、クラブ全体として気をつけたい所である。


■フォワード部門

BBGのブログ9 阿部拓馬 2012年シーズン成績 40試合(3530分)出場 18得点 7アシスト
評価 A
昨年才能を開花させたエースは、マークが厳しくなった今年もゴールを量産。
一年間前線で核となり、得点ランキング2位となる18ゴールを挙げてみせた。
また昨年同様に今年もその働きは得点だけに留まらず、アシストも7を記録。
前線からの守備やポストプレーなど、多彩な動きで様々な角度から貢献した。
コンビを組む相手は定まらなかったが、その分より奮闘の目立つ一年だった。

BBGのブログ18 巻誠一郎 2012年シーズン成績 18試合(573分)出場 1得点 1アシスト
評価 E
昨年に途中加入して3得点を挙げ、今年は主軸として期待されるも1得点で終了。
今年は怪我の影響でトップコンディションを取り戻せずに出場機会が限られ
ようやくスタメンに復帰しても、夏場に骨折し一足早くシーズン終了という結果に。
ピッチの上で全くその存在感を発揮出来ないままに一年を終えてしまった。
チームは巻のような「魂」を持った選手を待望するシーズンだっただけに残念だ。

BBGのブログ24 南秀仁 2012年シーズン成績 4試合(91分)出場
評価 E
ルーキーイヤーながら南も一年間怪我との戦いに悩まされるシーズンとなった。
元来負傷癖のある選手だったが、それはトップ昇格しても変わらず。
ただ、8月には阿部の相方の「テスト」として一試合先発出場の機会が回ってくるも
全く良い所を出せずに終わるなど、負傷以外の面でもアピールは出来なかった。
技術は高いだけに、まずはプロとして一年間戦い通せる身体作りが求められる。

BBGのブログ30 竹中公基 2012年シーズン成績 1試合(2分)出場
評価 D
出場は残留の決まった後の最終節に2分だけというほぼ無いに等しいものだったが
それでも天皇杯を機に2年目にしてようやくデビューを果たすシーズンになった。
強いフィジカルを武器とした力強いプレーは一定の評価を得ていたが
技術的な面や総合力では少しプロの世界で戦うにあたっては厳しかったか。
ただ、デビューした年のオフに高卒2年目にして契約外というのはやはり残念だ。

BBGのブログ38 前田直輝 2012年シーズン成績 4試合(124分)出場
評価 D
中島に続いて、高校3年生ながら終盤の大事な試合で4試合に途中出場。
ゴールは挙げられぬも、技術の高い貴重なレフティーとして高い将来性を示した。
トップチームではまだまだ持ち味を存分に発揮したとは言いがたいが
ユースでは圧巻のドリブル技術を武器にゴールを量産しているアタッカーだ。
トップ昇格を果たす来年は、中島に負けじと1点と言わず高い目標を置きたい。

BBGのブログ45 ジミーフランサ 2012年シーズン成績 7試合(281分)出場 1得点
評価 E
シーズン途中に退団した杉本の穴を埋める一番手としてJ1の清水から補強し
デビュー戦で体調不良ながらゴールを挙げるなど期待を集めたが、その後は沈黙。
上背はあるが競り合いは苦手のようで、シュートも7試合で10本とは寂しすぎる。
試合の中で消えることがほとんどで、結局すぐにポジションを失ってしまった。
J1からやってきた助っ人がこれでは評価も出来ない。契約延長には当然至らず。

BBGのブログ50 木島良輔 2012年シーズン成績 9試合(85分)出場
評価 D
松本では監督との折り合いも相まって出番を失い、ジミーと時を同じくして加入。
当初は獲得に疑問符もあったが、ジョーカーとしてベンチ入りを続けた。
阿部の相方が決まらないのは勿論、ジョーカーになれる選手もいなかっただけに
残り10分という短い時間で流れを変えられる木島の存在は貴重だったと言える。
ただ、決定力に大きく欠けた結果でのゴール0は寂しい。オフには退団が決定した。


◎フォワード部門 総評

とにかく「阿部と誰が組むか」に悩まされる一年間だった。

開幕時にはジョジマールが名乗りを挙げるも、結局満足いくプレーは見せられず
チームは急遽、セレッソ大阪から杉本を3ヶ月間という超短期レンタルで獲得。

杉本は素晴らしい活躍を見せたが、彼が退団してからは
ジョジマールを含め、巻・南・ジミー・アレックスと様々な選手がコンビを組んだが
結局誰一人定着できずに、これが尾を引く形でチームも低迷。
最後まで阿部の相方が定まらないまま一年間を試行錯誤の内に終えてしまった。

そんなこともあってか、阿部も終盤はパフォーマンスが落ちた印象。
18点は立派だが、彼の負担があまりにも大きすぎたとも言えよう。

J1に昇格できず、2年連続でゴールを量産した阿部の去就は不透明が
阿部が残ることになってもなお、クラブには思い切った補強が求められる。


■チーム総評

西や中後を加え、シーズン中には柴崎とジミーフランサを獲得するなど
例年以上に資金を人件費につぎ込んだシーズンだったが
結果は7位と、当初の目標だった優勝どころかプレーオフにすら手が届かなかった。
それだけに、課題の非常に多かったシーズンと言えるだろう。

まず、今年で3年目となった川勝体制はシーズン中に限界を露呈してしまった。
掲げたパスサッカーは魅力的だったが、チームの課題は3年目の今年も解消出来ず
選手の起用にも行き詰まりが感じられ、結果的に9月に辞任。
後任となった高橋監督もそこからチームを立て直すことは出来ず、監督という側面で大きなアドバンテージがあった感は否めない。

一方で、選手達には「和」が感じられなかったという部分も非常に強く感じた。
キャプテンだった富澤が抜け、声を出してチームを引っ張っていく人間がいなくなった今年は
ピッチの上でも外でもまとまりを欠いていた印象が強く
終盤の大事な試合で全く覇気の感じられないゲームをしてしまうなど、その影響はもろに結果にも出ていたと言えるだろう。

この点に関しては、無理やり19歳の小林をキャプテンとして担ぎ上げ
結果彼を守ることが出来ずに不協和音を生むだけ生んで放出してしまった(勿論本人の意思で出て行ったのだが)フロントの責任も重大だ。


オフには長年チームに尽くしてきた土屋と土肥を筆頭にベテラン陣が多く退団。
残念ではあるが、既に就任が発表されている三浦監督を中心に
フレッシュかつ、ハードに戦えてさらにまとまりのあるチーム作りを来年は目指したい。