この1年半ほどの間に3冊の書籍の翻訳に関わっているのですが、そのうち、2作品がノンネイティブの著者による書籍です。

 

1人はフランス人、もう一人はオランダ人なのですが、一見書かれている英語はネイティブの英語と変わりないように見えます。

 

どちらも大学の先生で、もちろん基本的にはしっかりとした英語を書かれているのですが、それでも少々違和感を感じたり、「あれっ? 何かおかしい」などと思うときがあります。

 

ちなみに、2作目の書籍はアメリカ人(こちらも大学の先生でしたが、すでに亡くなられています)だったせいか、ほとんどそうした違和感は感じませんでした。

 

学校英語を普通に学んだだけではなかなか気づきにくい部分かもしれませんが、コンマの使い方、論理の矛盾、ミススペリング(あるいは誤植?)、語法、造語?、それらに加えて語彙の好みなどもあるようなのです。

 

もちろん、日本人が英語を使うのと、フランス人やオランダ人が英語を使うのとではハードルの高さはかなり違うと思うので、「これは間違いだ」と確信をもって言えるものはそう多くはないのですが、それでも1冊訳していると、時々そうしたことに気づくことがあります。

 

いずれにしろ、そういう文章に出くわすと、裏を取るため何度も読み込む必要があるため、かなり時間を食うことになり、翻訳スピードが一時的に落ちます。

 

例えば、最近では、こんな表現に出くわしました。

an auditionary like a visionary

考えた末、私はこれを「オーディション主義者」と訳しました。

 

auditionaryはあまり聞かないななどと思いながら(私の勉強不足かもしれませんが)。

 

何が言いたいかというと、書かれている英語を鵜呑みにしてはいけないということなんです。

 

教科書英語なら、基本的に「間違い」などあるはずがないので、ある意味「安心して」読めるのですが、翻訳する場合は、いろんなことに注意しながら読み進めないといけないんですよね。だから、報酬が発生するわけなんですが。

 

次回は、英語表現と発想法について少し話ができればと思います。

 

では、また。