Canon story -7ページ目

となり

初めて一人部屋をもらったのは高二の春だった。それまで団地住まいだった私にとっては生まれて初めてのプライベートスペースだった。

「昨日、ベットで寝てたら壁際が寒くて思い出したの」

エリはすぐ後ろのベットを眺める。エアコンのきいた温かな部屋でさえ、その壁にはどこか独特の寒々しさがやどっていた。

「何を思い出したの」
「私が壁際が寒いから苦手なのを知ってて、彼がいつも壁際で寝てくれたこと。思い出したくなかったのにな…」

エリの瞳には力がなかった。
「誰かがそばにいるってそういうことじゃない

何かを確かめるように私に問う。
ティーポットにいつもの二倍の量の紅茶とお湯を入れる。コップを二つ並べて丁寧に注ぐ。向かいのテーブルで座っている相手にカップを渡す。

それだって一人ではできないこと。

ただいまと言って、おかえりと返事が返ってくる。誰かが自分を待っていてくれる、迎えてくれる。

隣で歩いて、歩調を合わせてくれる。

私が思い付く、誰かがそばにいることをいくつ並べても、壁際で眠ってくれた彼には敵わない。

今日も誰かが側にいてくれる。世界でこれ以上の幸せは存在しない。


結婚

とあるSNSで現在は駆け出しの俳優をしているという同い年の男性と知り合った。一年半前の春に知り合い、私は彼の舞台を二回ほど見に行った。はっきり言って、私の一目惚れ。最後に会ってから一年近くたって、昨日久しぶりに日記を書いていたので見に行った。

そうしたら、10月に結婚しますという報告が書いてあった。ショック………いつのまにか彼女ができていて、結婚まで話が進んでいたとは全く知らず。

やっぱり恋はうまくいかない。

マシュマロ塩キャラメルラテ

今年の冬は、ドトールのマシュマロ塩キャラメルラテにはまりました溿去年はスタバのカフェモカにはまり、毎日のように飲んでました。おかげでカフェ代がすごいことに…

マシュマロがあったかいラテにとけて、さらにふわふわになるのが好き溿何度飲んでも飽きないおいしさ