Canon story -4ページ目

向こう側

思わせぶりな言葉とか態度とか、わかってるけど、なんだか嬉しくなってしまう。

もう信じないって決めても、多少なりとも心はゆらぐ。

ストレートな気持ちでぶつかるほど、真剣に答えてくれる。それでもあなたには彼女がいるから、私はただ、電話を待つしかない。

「こんな遅くに他の女の子と電話で話してたら、彼女に怒られちゃうよ。ダメだよ」って言ったこと、後悔してる。

また電話してきてって、言えばよかった…

あなたからの電話、本当は嬉しくて、切りたくなかった。

私のことなら大体わかるって言って、学生の時、バイトでほんの少ししか話してないのに、なんでこんなにわかってくれるんだろう。

二年ぶりに再会できて嬉しい。でも、あなたは今は遠くにいる。すぐに会えない。

いつかこっちに戻って来たら話したい。会いたい。

存在

何かの小説で、ある男の子が年上の女性に恋をしていて、その中でこんなふうに言ってた。

「寂しくて、どうしようもなくて、誰かいないかなーって思ったときに電話してくれる。僕は彼女にとって、そんな存在でいいんです。」

ふとした時に思い出してくれたら嬉しいと。

なんだかわかる気がする。好きな相手が他の誰かのものであったとしても、心がぽっかりあいてしまったときに自分に連絡をくれる。

自分だから埋められる何か。そんなものが私にもあるといいな。

惹かれるもの

私はB型と犬好きに惹かれる。無意識にそういう人ばかり好きになってる。まわりにB型ばかりで、なんだか1番落ち着く血液型…
恋愛は、時間と距離に左右されてしまう。言えなかったことは、たとえ時が戻って、再びその場面に巡り逢えたとしても、やっぱり言えないんだろう。
その時に自分が1番正しいと思ってとった行動だから。別の選択肢は存在しなかったか、もしくはチャレンジする勇気がなかったか…

切ない