ELLE 2026年01月号 表紙:BTS Jung Kook

 

―― 天気がずいぶん寒くなりましたね。前の季節はランニングに夢中だった印象がありますが、走りながらどんなことを考えていましたか。
「痩せなきゃ……痩せなきゃ……健康でいなきゃ……健康でいなきゃ……ですね。」

 

―― 今、目の前に広がるパリの風景はいかがですか?走りたくなりますか、それとも別のことをしたくなりますか。
以前はパリの夜景を眺めることが多かった気がします。今回は昼の風景をじっくり見たんですが、温かさをより感じました。走るよりも散歩に向いている気がします。

 

―― ランニングはもちろん、料理もよくして、忙しくも充実した日々を送っていますよね。9年ほど前、弘大(ホンデ)でBTSの曲や振付をバスキングする人たちを、ぼんやり立ち止まって見ていた姿が思い出されます。
そんなふうに人々の日常を眺めていると、どんな気持ちになりますか。

9年前も今も、考えることは同じです。「どこへ行くんだろう?」「忙しいのかな?」とか、「友だちに会いに行くのかな……?」とか。正直、それが音楽的な素材やインスピレーションになるというより、僕も他の人と同じように、ごく日常的な感情や考えを抱きます。

 

―― 『ELLE』コリアとの初めてのカバー撮影でした。とても息が合っていましたね。
初めてのご一緒でしたが、カメラマンさんも『ELLE』チーム、スタッフの皆さんも雰囲気をとても温かく作ってくださいました。そのおかげで本当に楽しく撮影できました!

 

―― 今回の撮影を皮切りに、シャネル ビューティーのグローバル アンバサダーとして新たな旅が始まります。今のお気持ちは?
本当にうれしいです。シャネルは、独自のアイコニックな価値を大切にしながら、常に新しく変化し続ける先駆的なブランドですよね。僕自身も、自分だけの香りや色を保ちながら、絶えず新しい挑戦をしていく人間なので、シャネル ビューティーとの出会いはより特別に感じます。

 

―― 特に「ブルー ドゥ シャネル」は以前から愛用していますよね。
そうです。「ブルー ドゥ シャネル」が好きです。作り込まれた男性らしさではなく、ありのままの自由さを表現してくれるから。無理に主張しなくても、自然に存在感を引き立ててくれる香りなので愛用しています。

 

―― ジョングクの音楽も圧倒的な存在感があります。最近、Spotifyで韓国のソロアーティストとして初めて100億ストリーミングを突破したというニュースもありました。
ソロアルバム『GOLDEN』のリリースから時間が経っても、今なお多くの記録を更新し続けています。この旅は、これまで得意としてきた歌やダンス以上に、一人で何かを背負い、完成させなければならない道でもあったと思いますが。

言葉ですべてを明確に説明するのは難しいですが、音楽を通して一人で成し遂げた大きな経験があったからこそ、自分でも気づかない大小さまざまな部分で成長できたと信じています。

 

―― 最近の『GOLDEN』のライブステージといえば、ジンのアンコール・ファンコンサートでタイトル曲「Standing Next to You」を披露したことですね。久しぶりのステージで、緊張しているのが伝わってきました(笑)。
正直、緊張しました(笑)。特にジン兄さんの公演だったので、失敗したくなかったですし。ただ、ARMYの皆さんの前でパフォーマンスできていたこと自体が本当にうれしかった。それが一番ですね。

 

―― デビュー当時から何度も聞かれてきた質問だと思いますが、今も兄たちはジョングクにとって大きな支えですか。
もちろんです。以前より一緒に過ごす時間は減ってしまって残念ですが、今でも変わらず良い影響を与えてくれる存在です。何より、一緒にいると本当に楽しいです(笑)。

 

―― 強烈なニックネームで、これからもずっと「黄金のマンネ」と呼ばれそうですが、今は後輩もたくさんいますよね。
後輩たちは最近どんなことを聞いてきて、先輩ジョングクはどんな話をしますか。

うーん……実は、そんなふうに先に声をかけてくる後輩はあまりいないんです(笑)。

 

―― 意外ですね。それでは、ビッグヒット・ミュージックの幼い練習生だったチョン・ジョングクに会えたら、何か言ってあげたいことはありますか。少し照れくさいですが、今持っているものの中で、喜んで渡してあげたいものでも。
過去のチョン・ジョングクに会ったとしても、僕は「何も」してあげないと思います(笑)。だからこそ、今の僕がいるんです。

 

―― 今のジョングクにとって、音楽とは何でしょうか。かつては切実な夢だったものが、今では人生そのものになりました。
最近、あなたにとっての「良い音楽」とは?

今も、良いメッセージや歌詞を持った曲が良い音楽だと思います。そして、聴いていてただ「いいな」と思える曲も最高ですね。季節やジャンルを選ばない曲も。もう一つ挙げるなら、誰にとっても力になれる曲でしょう。

 

―― 最近の音楽で、最も新しさを感じる瞬間は?
制作中や外部から曲を受け取ったとき、その作品にどこか見慣れない、独特な面があると新しいと感じます。やはり、曲そのものが持つ魅力が最優先ですね。

 

―― 今、ジョングクにとって「上手くやる」ということの意味は何でしょうか。ミスをしないこと、完璧なステージを披露すること以上に。限界に挑戦した瞬間かもしれませんし、誰かの日常に音楽が完全に溶け込んだと感じられた瞬間かもしれません。
シンプルです。僕が誰かを見て「上手い」と思うように、誰かが僕のステージや音楽を見て「素敵だ」「上手い」と言ってくれたなら、それはちゃんとできているということ。
最近は、こうしたことを深く考えすぎず、ありのまま受け止めるようにしています。

 

―― 歌とパフォーマンスの完璧なバランスこそが、ジョングク音楽の“コア”だと感じました。
歌とダンスが左腕と右腕だとしたら、今はどちらの筋肉をもっと鍛えたいですか。

やっぱり、右腕も左腕も均等に鍛えたいですね(笑)。

 

―― その筋肉はもう十分に大きくてたくましいですが(笑)。最近は、ファンのためのライブ配信機材も本格的に揃えましたね。
ARMYの皆さんとスムーズにコミュニケーションを取るために揃えました。一緒に遊ぶ時間が、僕にとって本当に楽しいんです。今の環境にはとても満足しています。

 

―― ライブ配信は、どんな気持ちで始めていますか?
特にゲームを通してファンとキャラクターで記念写真を撮る姿が、とても楽しそうでした。
自分の好きな人が頻繁にそばに来てくれるのは、いいことですよね。応援してくださる皆さんのために、僕が近づけるなら、いつでも行きます。

 

―― かつては小さなミスでも自分を責め、誰が見ても素晴らしいステージなのに自己嫌悪に陥ることもありました。
今のジョングクは、もう少し自分に優しくしてもいいのでは?自分自身に一言、褒めてあげるとしたら。

自分を厳しく追い込みながら成長してきたこと、それ自体が十分に褒められることだと思います。

 

―― 年齢がわからなくなる瞬間があります。ある時は永遠に『Euphoria』に生きる少年のようで、またある時は『時差』の主人公のように「誰よりも早く大人になった」人のようでもある。今、ジョングクはどこで、どの時間帯を旅していますか。
僕は音楽を届ける人なので、僕の音楽を見て、聴いてくれる人たちの時間の中に生きているのではないでしょうか。その時間に、ずっと留まりたいです。

 

―― 休むことなく走り続け、さらに遠くへ進もうとする今。その先に何があってほしいですか。
ただ、笑える一日。

 

―― 最近はメンバーたちと一緒に走っているから、笑うことも多いでしょうね。一緒に走るのはやはり楽しいですか。
いつも、ずっとです(笑)。できるだけ長く走り続けたいです。

 

―― これからさらに寒くなりそうです。その先に訪れる季節は、ジョングクにとっても、私たちにとっても特別な春になるでしょうか。
何よりも大切な春になると思います。これまでで一番大切な(笑)。だからこそ、無事に、良い春を迎えられることを心から願っています。