ELLE Special Edition 2025年12月号
表紙:BTS J-HOPE
普段からWeverseを通してARMYのみなさんの手紙を本当によく読んでいます。
「j-hopeにこれからこんなことをしてほしい」というささやかな願いの一つひとつから、大きなインスピレーションをもらっています。
ずっと寄せられていた願いの中にソロコンサートがあって、今年ついにそれをお見せすることができたのは、僕にとって本当に大きな喜びでした。
感謝しかありません。
それから今年ではありませんが、「除隊する頃がちょうど韓国シリーズのシーズンだから、始球式をやってほしい」というメッセージを読んだことがあって、実際に始球式もやりました(笑)。
ARMYのみなさんが望んでいることは、すべて一度は真剣に考えてみています。
そのおかげで今年も本当に忙しかったです。
j-hopeの2025年は、やはり初のソロワールドツアー「HOPE ON THE STAGE」が頂点だったと思います。
時間が経った今、振り返ってみて、この素晴らしい旅は何を残しましたか。
最初は正直、怖さがとても大きかったです。
「果たして自分ひとりでステージを引っ張っていけるのか? しかも1、2公演じゃないのに……」という気持ちでした。
でも、どんな状況でも公演を完成させていく自分の姿を見て、「あ、僕にもできるんだ」という自信が生まれました。
j-hopeはステージの上にいるときが一番j-hopeらしい、という確信も得ました。
これからもこの気持ちを忘れずにいたいです。
全16都市、33公演、約52万人の観客。渇きは癒えましたか? それとも、さらに強くなりましたか?
今は、ツアーを無事に成功させた自分自身に集中している段階です。
体制を整えて、BTSとしてのチーム活動の準備を一生懸命しています!
「HOPE ON THE STAGE」には数多くの名場面がありますが、絶対に忘れられない“たった一つ”の瞬間を挙げるとしたら?
個人的には、高陽アンコールコンサート初日の「Killin’ It Girl(Solo Version)」が、これまで積み重ねてきたセットリストの上に花火のように炸裂した瞬間です。大げさに言うと、地面が揺れました(笑)。
でも僕は2日目の「Killin’ It Girl(Solo Version)」のステージのほうが好きです。
あれは本当に見てほしかったな(笑)。
すべての瞬間が大切ですが、長い旅を締めくくる2日目のエンディング曲「Safety Zone」を歌った瞬間が、最も記憶に残っています。
「自分が心から休める安全な場所はどこなのか」を問いかける曲ですが、最後にその曲を歌いながら
「僕が一番安全だと感じる場所は、僕たちが一緒にいるこのステージなんだ」という本心を、そのまま伝えることができたんです。あの瞬間は、今でも忘れられません。
どこを取っても手を抜いた構成はありませんでした。
ダンサーとの呼吸、ライブスキル、衣装、ステージ効果や装置……中でも一番悩んだポイントは?
やはり『Jack In The Box』のミステリアスなイメージから始まり、「Hope World」で締めくくるまで、セットリストの自然な流れを作るのは簡単ではありませんでした。
今回の公演は「j-hopeが初めて見せるステージ」という視点から出発し、その点を最も重要視しました。
これまで本当に多様なスタイルやビジュアルの音楽をやってきたので、その魅力をもっと多彩にお見せしたかったんです。
でもバラバラな印象になってはいけないので、「HOPE ON THE STAGE」というテーマの中で全体の調和を意識しました。
衣装、ステージ構成、演出、セットリスト、VJ効果まで、ステージディレクターの方と本当に細かく話し合いながら、心を込めて準備しました。
体調を崩して大変だったこともありましたね。
コントロールできない“痛み”の中で、代わりのいない自分がそれでも前に進まなければならない、そのときの気持ちは?
本当に予想外でしたし、あんなに具合が悪くなるとは思いませんでした(笑)。
徹底的に準備していましたが、最大の変数は体調だったと思います。
それでも観客のみなさんは、大切な一日を割いて会場に来てくれているし、ステージ上のj-hopeを見たいはず。
そう思って、公演直前までコンディションを引き上げ、完璧な状態でステージに立とうと努力しました。
本当に、自分自身との激しい戦いでした。
最近は、長男のジンのソロファンコンサートにもゲスト出演しましたね。
ジョングクまで加わって、あんなハイクオリティな3人組の「Super Tuna」パフォーマンスを見ることになるとは思いませんでした。
ジン兄さんが僕のソロツアーに参加してくれた分、兄さんの祝祭にも僕が一緒に参加するのが礼儀だと思いました。
特別な曲を一緒にできて、より楽しかったです。
ただ、「Super Tuna」の振り付け、意外と難しかったですね。特に「パルタクパルタク」の部分が、なぜか全然慣れなくて……(笑)。
2018年の初ミックステープ『HOPE WORLD』から、最近フィーチャリングしたLE SSERAFIMの「SPAGHETTI(feat. j-hope of BTS)」まで。j-hopeがやりたいこと、得意なこと、そして大衆が求めるポイントを、音楽で多彩かつ面白く実験しているように感じます。
僕は、実際にぶつかって経験してみて、初めて分かるタイプだと思います。
曲を書き、表現し、反応を感じながら、自分に合うもの、自然なものを探し続けています。
その過程でさまざまなジャンルやパフォーマンスを経験し、自分なりに成長していると感じますし、同時に自分の色がより確かなものになっていく感覚もあります。
これからも、もっと多くの新しい挑戦をお見せしたいです。
BTSは人間や世界に対する「愛」、それ以上に包括的なメッセージを届けてきましたが、今年は特にj-hopeが“愛”を多彩に歌い、踊った一年だったように思います。
「Sweet Dreams(feat. Miguel)」「MONA LISA」「Killin’ It Girl(feat. GloRilla)」まで、なぜこれほど真剣にこのテーマに向き合ったのでしょうか。
少し大人になったj-hopeを見せるには、「愛」というテーマが最もふさわしいと思いました。
すべての人が愛を必要としているのに、同時に一番不足している感情が愛だと感じたんです。
愛にはいろいろな形がありますが、その中でも最も普遍的で身近な地点からアプローチし、難しすぎず、成熟さを溶け込ませる方法を選びました。
結果として、j-hopeの“愛の歌”がどんなものか、よく伝わったと思います。
その先にたどり着いた、完璧な愛の形とは?
愛の形を無理に定義するよりも、愛を感じる一瞬一瞬に、共に関われること自体に意味があると感じています。
SNSを通しても愛を発信していますよね。
たとえば「Killin’ It Girl(feat. GloRilla)」で祝賀パフォーマンスをする子どもたちや、ダンサーたちのカバー動画に、欠かさず「いいね」を押している姿を見ると、「この人、全部見てる!」って感じます。SNSの「いいね」も一つの表現ですよね。
関心や愛の表し方の一つだと思います。表現はいつだって大事です(笑)。
昨年の夏、BTS完全体は新アルバム制作のため、LAに集結しましたね。どんな時間でしたか?
分かっているヒントは、みんなでちゃんとご飯を食べていた、ということですが……。
久しぶりに全員で一緒に過ごして、昔のこともたくさん思い出して、本当に良い時間でした。
離れている間に話せなかったことも、気楽に打ち明け合えましたし。
これからのチーム活動に大きな助けになる、健やかな時間でした。
久々にみんなで集まって、たくさん食べましたね(笑)。
ソウルはBTS音楽の重要な源ですが、慣れ親しんだ場所を離れ、新しい空間で音楽的な挑戦をすることも、また別の広がりをもたらします。慣れたスタジオを離れての制作は、新鮮でしたか?
韓国での作業も意味がありますが、環境が与えるバイブスは確かに存在します。
僕自身、BTSの活動準備前にLAで一人セッションをしながら音楽を作った経験があるので、そのメリットがどれほど大きいかよく分かっています。
今回のLAでの制作も、その環境や雰囲気が、BTSの次のアルバムに重要な影響を与えたと思います。
ダンスから、j-hopeのすべてが始まりました。ダンスは今も、あなたにとって最も重要なアイデンティティですか?
今年生まれた楽曲すべてが、j-hopeらしく、音楽とダンスが同時にシナジーを生んでいると感じました。
ダンスは、僕から決して切り離せないもので、音楽をより明確に表現してくれる要素です。
パフォーマンスについては、常に新しく考え、進化していきたいと思っています。
あなたの音楽、ダンス、ファッションは一つにつながっていますね。ルイ・ヴィトンとの仕事はいかがですか?
ルイ・ヴィトンは「本質」を持ったブランドだと感じます。
同時に、時代に合わせて素早く変化する感覚が、僕の目指す方向とよく合っていると思います。
アーカイブを見てもその点がはっきり伝わりますし、ルイ・ヴィトンの深いストーリーに参加できるのは、本当に楽しくて刺激的です。
BTSが大きく羽ばたこうとしていた頃、自分自身を愛することを歌っていた頃、そしてj-hopeというリズムを思いきり表現している今まで。形は変わってきましたが、あなたは今も“希望なしでは生きられない人”ですか?
「希望」は、今や僕の人生を導く、とても大切な言葉になりました。
いつも希望を語っているからこそ、その希望の中に自分自身が必ず存在していなければならないと、心に刻んでいます。
おそらく、それが僕を動かす一番大きな中心ですね。
私たちは皆、来年の春を待っています。きっと、とても強烈で、温かい春になるでしょう。
その温かな春の日を、僕も楽しみにしています(笑)。