VOGUE 2026年06月号 表紙:G-DRAGON
「アーティスト」という肩書きが
最もよく似合う人。
G-DRAGONは創作を通じて世界と影響を
与え合うことを超え、
責任感と夢をともに抱えて進んでいる。
オリジナリティについて聞きたいです。
K-POPを代表するアーティスト活動を続けながら、ファッション、音楽、文化全般において「G-DRAGON(GD)」という
名前をともに証明してきましたよね。
呼ばれる名前や形式に自分を合わせるより、内面の自分自身を動かすエネルギーがあるように見えます。
その動きの源は何ですか?
最初から何か考えや方向性を決めて始めたわけではないんです。
ある意味では単純に、良い習慣だった気がします。
デビュー前は整ったものもデータもない状態だったから、とにかく全部ぶつかってみたんですよ。真似もしたし、ロールモデルも置いて、周りを鏡のように見ながら学んで、作って、また作って……。そうやって自然と広く見る状態になった気がします。だから逆に「違って見えよう」と努力したことはないんです。そうしてきたことが積み重なって、ジャンルやビジュアルが変わっても、人が違和感なく受け入れてくれるんだと思います。僕はもともと同じことをするのがあまり得意じゃないんですよ。曲を作る時もそうだし、ステージも同じです。公演ではその日の雰囲気やコンディションによってメロディやステップもずっと変わるし、ファンも変わるし……。それが習慣のように体に染みついている感じです。昔からずっと考えることが多いタイプなのでアイデアも多いんですが、その代わりずっと削って、また削るんです。それが基本的な性格で、結果的に今の作業スタイルになりました。
やはり良い習慣は重要な徳目ですね。
アーティストとして最終的に成し遂げたいことは何ですか?
以前は個人的な夢や目標の方が大きかったとしたら、今はもっと範囲が広がりました。年齢を重ね、時期も変わって、自分も周りへの影響をリアルタイムで感じるようになったからです。だから今は、自分にできる範囲で、できるだけ良い影響を与えたいと思っています。どんな記録として残るかよりも、20年後や30年後に振り返った時、「楽しかった」と記憶されていたら嬉しいです。韓国だけじゃなく世界的にも。僕も良い先輩たちから影響を受けながらここまで来たように、次の世代にもそういう流れが続いていってほしいです。上手な後輩を見た時にも、競争心より自然に「わあ、すごいな」と言える空気になってほしい。結局、自分が影響を与えられる範囲の中で、できるだけポジティブな方向に作用できたらと思っています。
音楽制作についてもっと話を聞きたいです。
最近、さまざまなスケールのコラボステージを見ながら、ステージ上で原曲の質感が完全に転換される可能性まで
開いているという印象を受けました。
韓国の多様なステージやコラボを経て、音楽が一つの形に留まらず増殖していくように感じました。
最初に音楽を作る時から、こうした拡張を念頭に置いて作業するのか、それとも過程の中で自然に変化していくのか気になります。また、変わらない核心と、柔軟に開いておく要素は何ですか?
全部当てはまる気がします。意図して特定のステージや状況に合わせて作ることもあるし、そうじゃなくても結果的に全部合っていくこともあります。スタイルや音楽の方式、クラブなのか小劇場なのかによって表現方法が変わるから、音楽自体はずっと変化できるんです。最近はツアーをする時、ライブバンドと一緒に回っているので、曲のテンポや雰囲気を完全に変えたりもします。速い曲をバラードに変えたり、その逆もできます。「無題」みたいな曲も速くアレンジできるし。だから最初から拡張を計算して作るというより、その時その時の状況に合わせて変えていく方に近いです。でも変わらない基準ははっきりあります。曲が良くなければならないということ。曲が良ければ、どこでどんな風に歌っても結局生き残るじゃないですか。どんな形式でも中心は結局「曲そのもの」だからです。そして僕は作業する時、すべてを記録として残します。後から聴いても、その選択が理解できなきゃいけないので。だから適当にはできません。一部分だけでも最後まできちんと作業しなきゃいけない。やるならちゃんとやりたいし、意味のない作業はあまり好きじゃないんです。だから時間がかかる方ですね。
最近、さまざまなジャンルのアーティストとコラボを続けています。
単なるフィーチャリングを超えて、それぞれの領域で独自の世界を持つアーティストたちと舞台を共有している印象があります。どんな期待を持ってこうしたコラボに臨んでいますか?
さっきも言ったように、基本的に通じる部分が多いんです。そして少し責任感のようなものもあります。必ずしも音楽じゃなくても、美術でもファッションでも、それぞれ自分の分野で上手くやっている人を見ると、遠ざけておきたくないんですよ。たとえば飲食店もそうじゃないですか。有名じゃなくても美味しい店があれば誰かに教えたくなるように。僕にはそういう感覚がある気がします。僕は誰かのアーティストを発掘して制作する立場ではないから。だからあるステージではイベントのように見えるかもしれないけど、僕にとってはその舞台が、そのアーティストを見せる媒介になることの方が重要なんです。そして僕は「初めての試み」をあまり怖がりません。むしろそういう挑戦をたくさんします。その過程で価値観もずっと変わっていく気がします。結局重要なのは、その人が自分の領域でどれだけ確かなのかということ。料理が上手い人はどこでも上手いし、服を上手く作る人はどのブランドに行っても結局うまく作るし、歌が上手い人はどこでもちゃんと歌える。だから僕はジャンルよりも、その人自身を見る方なんです。ビートボックスをはじめ、B-boyやダンサーみたいな友達もみんな素晴らしいアーティストなのに、まだそういうジャンルが十分多様に見せられる機会が少ないと感じていて、舞台で一緒にやったら面白そうだなと思うんです。そして「この人とこうしたら面白そうだな」と思う瞬間が来たら、それを自然に舞台で表現します。結果的にはお互いにとって助けになる形になるでしょうし。
海外公演の時も似ています。その国へ行ったら、その国と少しでも近づける方法をずっと考えます。海外アーティストが公演で韓国語で挨拶したり、韓国の歌を少しでも歌ってくれると嬉しいじゃないですか。だから僕も公演する時、その国の文化や言語を少しでも反映しようとします。それがファンにとってすごく重要な部分みたいなんですよ。結局、お互い好きなら近づけるから。ファンが韓国語を学ぶのもそういう理由だし。だからこういうコラボや試みも、長い目で見れば全部繋がっている過程なんです。どうせやるなら、少しでも意味深くやることが大事です。たとえ小さくても、その中に意味があれば十分です。
今日シャネルのコレクションを着て撮影している姿を見ながら、職人たちが長い時間積み重ねてきたノウハウやディテール、
それを楽しみながら押し進める態度がはっきり現れているように感じました。
同時に、コレクション全体にユーモアやウィットが自然に溶け込んでいる点も興味深かったです。そういう意味で、音楽やステージ作業でディテールを最後まで追求しながらも柔軟な感覚を維持してきたGDさんの作業と似ているように思いました。
今回このコレクションを着て作業しながら、どんな感覚的な接点を感じましたか?
子供の頃から服が好きだったので、ファッションはただ好きだからやっていることなんです。だからグラビアもずっと撮っているし。誰かにやらされてできることじゃないですよね。基本的には派手なものが好きだけど、ただ足していくだけではありません。引き算ができることの方が大事です。実際それを見ながら感じました。このブランドはそれを分かっているんです。シーズンごとにテーマは変わっても、その中に変わらない基準が確実にある。生地、ディテール、仕上げみたいなもの。そういう基礎が積み重なっているから、ロゴがなくても着た時に「違う」と感じるんですよ。説明が必要ない状態というか。トレンドを追うんじゃなく、自分だけの美学の中でずっと発展している感じ。だからむしろあまりトレンディに見えない時でも、ずっとそのやり方で進んでいるように見えるんです。僕はそれが本当にかっこいいと思います。気取ってもかっこいいし、気取らなくてもかっこいい状態。実際、それを分かっているブランドですよね。それを維持するのが一番難しいのに、シャネルはずっとやり続けている。ココ・シャネルの時代から続いてきたその態度自体が、今まで残っているのもそうだし。だから僕は「かっこよさを知っている感じ」が一番強くあります。
最近よくする想像はありますか?
想像はよくしますが、遠くまではあまり行かないタイプです。今はほとんど近い将来に計画していることばかり考えています。最近はずっとBIGBANGのステージのことばかり考えています。やる前まではずっと「どうしようか」を繰り返すタイプなんです。そして一度やったら、次はまたどうするかずっと考える。今年はBIGBANG20周年でもあるので、「どうすれば20周年らしく作れるだろう?」そんな考えで頭の中がいっぱいの状態です。VK