土曜の夜、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今日は「出来立てのもの」というお題ですが、料理のことではありません。本ことなんです。最近感じたこと、徒然お話したいなと思います^^
実は、とりたてて古典好きという訳ではないのに、できたての本=新刊を買うこと、読むことって昔から少なくて、とりわけ小説やエッセイに関しては、古いものが楽しい、というような傾向がありました。なので、書店でブームになった話というのは案外手にとっておらず・・・
翻訳も新訳より旧約の方がしっくりくることが多く(勿論、新訳で素晴らしいものもありますが)、基本的に好みは年の割に古い方なんだとおもいます。
おそらく、私の話ぶりからそこはかとなく漂う昭和感?!はそういうところからきているのかもしれません。
しかし、先日、「子供の頃好きだった本」の話の中で、知らない小説をおすすめしていただいたので、長女用に嬉しく購入したところ、発行時期が私の子供の頃にちょうど新刊だったんです。思わず、その本は娘に渡す前に読みきってしまったのですが、自分の子供の頃にその時代を書かいたお話という、一種の臨場感を楽しむことができました。それと同時にリアルタイムで読んでいたら、何を思ったのだろうとも。
香港に来て以来、書評を見つつAmazonで購入することが増えて感じたことなのですが、児童書ってすぐ絶版になるんですね。良質の本としておすすめされている本さえ買えない。値段も、子供向けとは思えないほど総じて高い。古くなる前に、いい本も消えてしまう・・・これは本当にどうにかしなくてはいけません。
同じ時代に読むことのできる贅沢って、きっと高まっているのだろうな、と感じた出来事でした。
また、それとは違った意味で、もっと早く読んでおけばと思った本。
この本自体は今年出されたものなので、物理的には無理ですが、話自体は、8年前の講義を書き起こしたものです。作者の方、昨年お亡くなりになったのですよね。時事を皮肉ったような軽妙な語り口、ご存命のうちに、同じ日本を生きるものとして読んでおきたかったなと思いました。もう少し娘が大きくなったら、この本は娘にも読んでみる?と聞くと思うので。
こちらは、
先週かな、に発売されたものです。またも買おうか迷っていたところ、コロナの中で編纂されたものだと聞き、話自体が面白いとか面白くないとかいうこととは別に、恐らくは後世に残る作家さんが、この非常時にリアルタイムで書かれた話を読むって、そうできる経験じゃないんだろうなと、はっとさせられました。
こちらは、見たら今年の2月発行ですね。なので、新刊とまではいきませんし、こういう類いの本は元々新しいに越したことはないものですが、扱っているのが今の中国のスピード感ということで、より今読めてよかったと思う本でした。
今日本に帰ることができたら、本屋さんに行きたいな。手当たり次第に気になるものをぜーんぶ読みたいです。
それでは、引き続き素敵な週末を。