師走にかまけて慌ただしくしておりますが、12/18まで国立新美術館で開催中の安藤忠雄展。先週、やっといけました!
そして、長女をどうしても連れて行ってあげたくなり、その週のうちにもう一度伺いました^^大阪人らしい旺盛なサービス精神に満ちた、わかりやすい展示に、4歳の娘も走り回って、目をキラキラさせて食いついていました♡
図面や落書きだけでも、一晩飲み明かせそうな見ごたえでしたが、何といっても圧巻は、住居から都市計画、美術館のリノベまでの建築模型。模型のすべてに、打ちっぱなしの穴が緻密にあけられていたのには深く納得させられましたし、ヴェニスの町並みを運河ごと再現した模型には肝をつぶしました。。
さらには、光の教会を1:1で建ててしまったというから驚きです・・・!
(展示物に収まらず、、美術館が増築の届を出したとか。)
・・・・・
安藤忠雄の代名詞でもある
「コンクリートに住む」
というのは、どんな気持ちのするものなのか(どんな不便が待ち受けているのか)とつい思ってしまうのですが、勒公園の住居に住まわれた方のインタビューが簡単にまとめらていて、
冬は寒いですと言われていて、確かに寒かったが
意外に住める
というのが、すごく印象に残りました。
はなから、住み心地のための家では、ない。
「その土地から見える景色と空気を最高の絵にして、住まう贅沢」といえばいいのか、他のことは多少不便でも、我慢しなはれというのが、その強烈な魅力になっているのだなぁと思わされました。
勒公園に隣したその家の設計では、その借景のために、なんと無断で他所の土地に木を植え、後で問題になり、施主が謝りにいったというから酷いし、凄い笑。
その一点。
その魅力に全てを捧げる、その姿勢に感動しました。
・・・・・・・
光の教会を作っちゃうという発想も、ギャラリートークの驚くほどの回数も、図録のサインはちょっとずつ違っていて、開いて好きなのを選べるようになっているのも、とにかく楽しんで帰ってや!という気持ちを受け取ることができたのが嬉しく、学ぶところが多かったです。
偶然、ギャラリートークに居合わせ、人垣越しに肉声を聞いたのですが、好きな音楽はベートーベンの田園だそうですよ^^