<遠征前の妄想>休暇計画、家族旅行、北上・四万十・琵琶湖・大和川上村などの脳内遠征、最終的に信州川上村へ決定。
今年は観光のハイシーズン中は休みが取りづらく貯まった公休をオフシーズンに入ったタイミングでまとめて休暇を取ろうと決めて遠征を春先から計画しておりました。
釣り遠征の構想は北上の渓流釣りから四万十のアカメまで検討し三ヶ月間ググったりチャッピーに調べてもらったり練りに練り、検討に検討を重ね脳内遠征で充分楽しめました。
例え行かなかったとしても旅行遠征の下調べは楽しいし現実逃避の役に立ちます。
まず先に決めたのは家族サービスです。
エアーはGWからの値上がりを想定し早割狙いでさっさと4月にはインとアウトのフライトを押さえました。
函館空港から仙台空港まで旅をしました。
後日、妻と行程を揉んでいる時に家族旅行の最終日に仙台空港で妻をお見送りして東北に一人残り北上に渓流釣り行って良いか尋ねたら自宅に帰るまでが旅行やと一蹴されました。
そらそうやのぉ。
そうすると移動費を節約しようとするコスい魂胆はあきらめて脳内遠征は自宅起点が条件となり各地に幽体離脱します。寝床に入ると色々発想が湧き調べものをしました。北陸もえーなー、日本海よりの兵庫から西はヤマメどうなんや。アカメまだ釣ったことないな。秋田の庄内夏サクラなんてどない。夢は尽きません。
いやいや小遣いもったいないから琵琶湖合宿か大和川上村で沢泊をしながらピークまで釣り上がるのも安上がりで夢あるで、・・・。
結局は当初の企画の32年ぶりの河口湖聖地巡礼の旅と前乗りに信州川上村で渓流釣りをすることで落ち着きました。
経路にはたくさん渓がありますが今回は塩尻市奈良井川か信州川上村の二候補を検討し最終的に信州川上村にしました。
奈良の字が入っていたり奈良県にある川上村と同じ村名だったり私の住む奈良に因んだキーワードをという至極単純思考なリストアップでした。
ところが計画休暇ど真ん中に団体予約が直前に入りまして獲ってきた営業の意地を通してお出迎えからサーブ終了まで現場対応のため半日出勤としました。
もっと早くに現地入りして渓流三昧してやろうかと思ったのにもうもう、・・・。
でもね仕事あっての私、仕事あっての釣りですもの喜んでおもてなししましょう。
<今回の目的> 信濃川・千曲川水系のヤマメを一目見たい。 信州川上村は紀伊半島よりイージーなのか、東京圏のプレッシャーでキツいのか。
今回の目的は日本海に流れ出す信濃川千曲川のヤマメを釣って一目見たい。
ひょっとしたら信州川上村は僕のホーム大和川上村よりイージーで良型の祭りになるんちゃうん?
出来れば尺をコソッと釣れへんもんかな?
長野県の渓流は紀伊半島よりイージーなのか東京から近いからバスで言うところの亀山ダム並みにキツいのか肌で体験できるのを楽しみにしておりました。
きっとパラダイスが待っているとアホな僕は釣る前から天国モードです。
決まれば仕事は早いです。
信州川上村の標高1300メートルの高原地帯、めちゃ寒いようでチェストハイのウェーディングをタンスから引っ張り出して来ました。
ヤマメ制覇、あわよくば爆釣。そしてコソッと尺ゲット。
どないや?
<概況>
気温21~15度 水温は13度
天候
支流域 無風 本流無風からの下げの風
ローライトからの弱雨
水位水質
支流マイナス15 クリア
本流 わからないが増水 上は笹濁り下は白濁り
自然観察 民家でアメリカハナミズキが満開
土手にはシロツメクサ終わりがけアザミ咲く
蛭おらず カエルヘビおらず
昆虫類少なし蛾とガガンボにモンシロチョウ
虻がすごいと聞いていたか全然でした。
とすると僕の暦合わせは(関西暦)では5月GW明けくらいとなる。
<レポート>
<前乗り> 仕事終わり出発、虫ゴムトラブル、霧、20:30現着、即身成仏。
前乗り13:10
出発日を迎えました。昼のお客様へ〆のドリンクをサーブし終えたところで即退勤します。
ロングドライブを適宜休憩給油をはさみながら信州川上村に向かいます。
阪奈道路で掘れた所を通過するとゴーンと気持ちの良くない衝撃がします。ショックへたったのかと経年劣化と判断します。
名古屋二環から東名を走り岐阜を走るのですが何だかいつもよりボヨンボヨンする気がします。
中間地点の恵那峡SAで給油し空気圧を計ると右前輪だけ低く虫ゴムからシューシュー音がします。
空気漏れてるやんけ!
高速道路でバーストしてクルクル回るのはイヤ!
空気圧を足して次の中津川で高速をおりてピットインしました。
見てもらうと虫ゴムのネジが緩んでただけでした。
一応残りの三本もチェックしてもらって感謝します。
恵那峡から先は入ったら最後な僻地への玄関であり夕暮れを控えていましたので万が一の事があればと考えるとゾッとしました。
乗り味が気持ち良くなりまして安全運転で進めます。
諏訪湖もあいにくの雨となり景色も微妙そうなので素通りします。
事故渋滞ありーの、マイカーのトラブルありーの、高地特有の霧で前が全然見えない(清里野辺地間)等ロスタイムを出しつつ20:30現着します。
手早くコンビニ飯くて寝不足と疲れで21時台には即身成仏。
<朝の偵察> キャベツ畑、農道マディー、本流の濁り、支流選び。
06:00起床
朝早くから目の前のキャベツ畑で就労訪日の方がたくさん収穫作業をされています。
外に出てうーん良い空気と深呼吸すると喉がいがいがになります。
良く見たら風上の青年が殺虫剤をキャベツにかけてはりました。
一人だけ仕事もせずにボーッと呑気に見ているからバチが当たりました。
車に引きこもり窓を閉めて朝飯を食べます。
信州川上村はマッディーなのです。
道路が。
暗いうちに到着したのですが夜が明けてみると広い立派な道路はすべて土だらけ泥だらけでした。
トラクターがキャベツを農協まで運んだり何かにつけて畑を出入りするから道路が全部マディーです。
私の車も少し走れば跳ね上げた泥でマディーになりました。
おいといて、
先ずは偵察します。
本流下は白濁りカレントは倍速三倍速。
ならば本流上は笹濁り騙しやすい色しています。
カレントは速い。
釣りはやれないことはないが食う気あるやつ留まれているのか怪しい。
支流出合いへ向かいます。
サイトでは全く魚見えないままですが良さそうに思えました。
里山となり駐車場に苦労しまして断念しました。
支流を釣り上がろうかと思いますが思いの外支流の川幅が細く一旦見きりまして偵察を続けます。
農道を登り林道を登ります。
見慣れた釣りなれた光景になってきました。
里山と山の境界が電気柵や鉄柵ゲートなどできっちり線引きされています。
入渓ポイントを探すのに苦労します。
いよいよ畑もなくなり線引きも消えましたので入ることにします。
着替えます。
<支流中流域> 魚影なし、豆の逃げ方、ルアー慣れ、フラット読み、チェイスの短さ。
7:43支流中流域に入渓します
支流出合いの複合要素+シェードの段々畑を打つも叩かれているかネイティブは抜かれた感じ。
外したかも。
まあ居ません。
チェイスもありません。

段々畑を終えましてフラットに期待を込めます
僕の暦合わせですと関西の5月、緩い暖まりやすいフラットが本命となるはず。
そこで判断しよう。
ん、手のひら分コケ禿げとるやんけ。

心細くなります。
簡単な入渓場所がアカンのかも。
8:42休憩します。メモ取りと水温計測すると13度でした。
段々畑を抜けた一つ目のフラット
ハイ何もおりはらへん。
マズい。

少し釣り上がり、マメがルアー通すだけでダッシュ避難します。
逃げ方がパニックランではなくて鬱陶しい釣り人が来たわ見たいな冷静な岩伝いの逃げ方でした。
何か慣れすぎというかルアー見飽きた感が漂います。
釣り上がります。
ようやっとミドルがチェイスしてくれましたが付き場がひねくれています。
飛沫でもなくカレント緩む吐き出しの岩の上でもなく最後の最後のエッジについていました。
しかもチェイスの距離も短い。

このエリア、エサ師やテンカラ師よりルアーマンが相当入っているような気がしました。
年齢層もおそらく若い、ホームの大和川上村のライバルと違い私と同年かそれ以下のアラフィフ未満に思えます。
というのも魚の付き場とプレッシャーに対する胆の太さを魚から感じます。
避けて通れないなら無視すれば安全でしょう見たいな投げ槍な態度。
今日の法則性はやはりフラットで間違いない。
チェイスがショート過ぎ、そこでリフレインの玉虫からDコンのシルバーに変更して次の貴重なフラットに挑みます。
ミドルがワンチェイス。
次のキャストで少し小さいのがワンチェイス。
精度あがったんちゃいますか、
チェイスの距離は伸びましたが同じ個体で二度追いはない。
ここまですべて黒い魚影でイワナと推測。
最大20チョイまでとなります。
このままプレッシャーが抜けるまで登りきるのも渓流釣りとしてはいずれ成立する。
普通のゲームならとことんあがるでしょう。
かなり登った先には僕の嫌いなくせに大和川上村で慣れ親しんだ険しい地点があるそうですし。
9:57思いきって見切ります。
悩みつつ釣り上がり、プレッシャーの抜けた所で釣ろうと思うが捨てることにします。
この時もし仮にとことん釣り進めて行く上で試すべきだろうと思ったのがルアー見飽きた対策です。
穿った考え方ではありますがシルエットを小さく小さくして行きがちで心細くなると心がそちらへ自然と誘導されるのもわかりますが、この時はマザーレイク育ちの僕はシルエットを大きくした方が良いと思いました。
ルアー慣れしすぎているから本来のルアーマンの破壊力といいますか威嚇力を発揮するにはデカイルアーが役に立つんじゃないかと思いました。
見切った理由として本流との出合いに感じたシックスセンスと信濃川源流部というシチュエーションは人生で一度きりとなる信州川上村を旅する釣り人としてどうしても触っておきたい。
冷静に釣り人目線ならカレントきつい少し濁りある本線は見切り、支流で頑張って釣って行くべきと判断すると思います。
僕も奈良を出る時からそう思って朝一支流に差してきました。
しかしアウェーだけに土地勘が薄い。
対処法の引き出しが明確に具体性が示せない。
ちょっと危ない博打打つとします。
ヤバイな坊主確定な予感。
それでもやりたいことがある。
10:20
この支流出合本流は上手となり白濁りから笹濁りにクリアアップしています。
信州川上村は東の上流へ進む毎に二段階の大きな地形の変化があります。車で走れば山間が狭まり上り坂を大きく二段階上がります。
川幅が変化したり支流合流地点であったり本流といえども同じではないように思います。
それでも増水でカレントは速いです。
入渓時に草付き岩でいきなりこけました。
左肘を打ち付けながら天を仰ぐのですが竿は大丈夫かと起き上がるよりも竿の確認してました。
後で温泉に行ったのですが左肘出血して血が固まってました。
釣りしてる時は痛くなかったんすよね。
不思議。

ヨシに囲まれたボサボサってやつ初めてでやってみたかったことの一つ。
これを北上でやりたかったんです。
アップでは今一つ歯車が合いません。
釣りしてる風で釣り出来てないやつ状態です。
仕掛けが水に生き物の様に馴染みません。
ミッチェルさんの巻き取り限界値を超えております。
と藪こぎもセットとなりコの字型に川へ出入りを繰り返します。
狙いは先の渓流釣りで掴んでいるのでフラット緩む所を解釈すると瀬の後の緩やかな場所と狙いをつけました。
ダウンも試します。
リフレインでは水噛みがイマイチなのでリュウキ45HSにルアーローテーションしました。
すると1キャストで2回バイトしましたが乗りません。
これは快挙です。
あれほどまで苦かった信州川上村が少し攻略できそうです。
今度は段差からのフラットの飛沫をアップで通すとモンドリバイトしてくれるのですが喰うの失敗してました。
はたまたヨシのロングストレッチをダウンでじっくり見せてやるとコンと気持ちの良いバイトが出ます。
サイトで見る分に20アップがアベレージでした。
ダウンの釣りをメインに切り替えて喰うところまでじっくり見せて私もチェイスから口を使うところまで見れるので楽しい楽しい。
でも乗らない。
このボサの釣りは多分シングルフックの方が有利だと思いました。
ベジテーションとの干渉が多いからトレブルフックより外しやすく手返しが早いです。
丁度増水の避難先となったこと余り撃たれていない手法だったのか謎ですがゲームフィッシュは充分に成立しました。
ベジテーションへの根掛かりですが先ほど入った渓流も砂地が多く、侵食や落石などの経年変化がスローリーで木々の根っ子が渓流の水中に生えてたりで最初は手感で釣り人の根掛かりラインかと思っていたのですがライン回収したろうと手を突っ込むと植物の根であることが二回ありました。
さて、アウェーには厳しい戦いになるけどもパターンは掴めたから答えは僕なりに出た。
暦は関西暦の5月、ハッチはまだカガンボのみ。
そないにアクティブではない。
後は釣るのみなのですが51分間で5バイト5フックセットミスで凹みます。
今回の遠征にあたりバーブありトレブルありにしてキャッチすることに注力しようと考えたりしたのですが結局そのまま普段のセッティングであるシングルバーブレスのままで来ました。
バーブあろうが無かろうがフックセット出来ていないので完全に腕の問題です。
人の立場だけで言い訳をするならば喰いが浅い、魚釣りの求道者であれば魚に対して何かがアジャスト出来ていないとなります。
(残りは後でわかるのですが最後の微調整がありました。)
もう撃つところは無くなりましてノーサイドとします。
(実はそこも後で掘りさげるんやけどね)
激アツゾーンやらかしました。
11:12退渓します。
<本流へ博打>
支流を見切る理由、出合いのシックスセンス、ボサとダウンの釣り、リュウキ45HSで反応。
類似性とさらなる発見と意外性を求めてラン&ガンします。
川幅が広くなりまして一投目で1チェイス
寄り付きが鈍くニゴイのような奴です。ピックアップせずに何とか粘るのですが食いませんでした。
ニュートラルやのぉ。

前々日に徹夜で最後の情報収集とGoogle Mapで地形変化と航空写真から感じる物がある場所をピックアップしていましたのですべてラン&ガンしました。
結論として下はないとします。
理由はカレントのスピードと濁りです。
あくまでもピックアップした自分が撃ちたいと思ったシチュエーションに限ります。
トロ淵溜まる所は必ずあると思います。
知らないだけ、バックアップとして想定不足もあろうかと思います。
現場で立ってみないとこればっかりはイメージ出来ませんしね。

<ラストキャスト>
5バイト5ミスからの最後の一本。
さあ、弱りました。
今一度熱かったアソコで何とか絞りまっせ!
戻りまして自分が見落とした竿抜けポイントを抉って行きます。
おましたわ!
白い特大がチェイス。
かなり喰いそうなのに喰わない。 二回目もチェイス、やっぱり喰わない。
ふむぅ、・・・。
ルアーでかくしたろっ!
リフレイン玉虫色からリュウキ50Sにルアーローテーションします。

もう出てこなくなってしまいました。
諦めずにボサをかき分け自分の竿抜けポイントを求めて進むのですがカレントが激流となり魚の好まない環境になった所で引き返すことにしました。
あー、坊主確定したわ。
明日河口湖でガイド手配して釣りするから残業はありえへん。
車に戻ることとします。
ボサをかき分けるのも嫌でウエーディングでザバザバ水をかき分けて下りますと撃ってない所がありました。
ダウンで二回キャストしますがのーかんじです。
三回目コースを変えてもアカンな、・・・。これで上がりにしようと足元の激流にルアーを通過させてピックアップしようとしたらガツーン喰いよりました。
しっかりフッキング決めて強引に激流から巻いて寄せます。
段差もゴボウ抜きし真横でファイトさせます。
お前がほしかったんや。
ナイスデカ。
新しいランディングネットでは小さすぎて活きの良い魚がロケットしまくりでキャッチしてからの方があたふたしました。
ネットを胸に当ててダッシュで丘に走りましたわ。

もう何も言うことはないです。ラストキャストで上がりマスにして初信州川上村マスゲットです。
ありがとう信州川上村!
さあ、32年ぶりの河口湖へ行こう。