5/18プロミネンツ4年生トレーニングマッチ | フットプロム協会のブログ

フットプロム協会のブログ

一般財団法人フットプロム協会が運営している“1on1サッカースクール”及び“YHプロミネンツ”のブログです。

子ども達の成長や課題、コーチからのメッセージ、そしてフットプロム協会の情報についても記載していきます。

こんにちは、代表の藤間です。


今回はカルペソール湘南さんにお招きいただき、練習試合を行いました。

カルペソール湘南さん、ありがとうございました。


結果的には、前回に引き続きビルドアップをさらわれての失点が多く、悔しい結果になったんですが…。

コーチとしては、今日の試合では今までの積み上げを活かせてないなぁ、なんでだろ?って感じでちょっと消化不良な感じが残りました。

恐らくみんなも同じなんじゃないかと思います。


今回の対戦相手で言うと、それほど前からプレスをかけに来たわけではありませんでした。

なのでDFの2人は比較的持ち出せたってイメージでしたが、ゾーン2でしっかりとマークにつかれたことで出しどころがなくて、また普段の対戦相手とは異なりウイングの選手にもマークがついて来たのでサイドへの展開をかけにくかった印象でした。

なら大外まで行かずに真ん中の少し右、少し左、ハーフスペースって言うんですが、そこで受けるやり方が効果的です。

ただそれを途中で指示しても上手くいかなかった。


基礎技術の問題と、受ける意識の問題、2つ理由があったかなと思います。

特にセンターハーフの2人、トップ下とボランチの選手に課題が残りましたね。


こう言うのを選手達が自分で気づけることが理想ですし、その中で試してみること、その為にはコミュニケーションを取ってチーム内で共有すること。

その辺りが課題になってくると思います。


----


個別に言うと…。


ぺぺは、縦パスを引き出す動きが少なかったですし、ボールロストも多く、今日はチームにブレーキをかけてしまった印象でした。

このレベルでブレーキになっている様ではとてもとても、目指すステージには行けません。

受けて出す、もう一度受ける、縦を狙えるなら狙うって感じで常にボールに絡んでください。


ユウワは、ボランチで出てもらった時の課題は上に挙げたぺぺと同じ感じです。

縦パスや斜めのパスを引き出すイメージがなくて、持ってからドリブルで前へってイメージばかりになっていました。ドリブルが悪いわけではないですが、もっとパスを循環させて、その間も常に相手が嫌がるスペースを突いていくってことを意識しましょう。

ディフェンスの時は“出しどころがない”と感じることが多かったと思います。ここでのキーワードは“ボールの循環”ですね。出しどころがないなら、極端に言えばキーパーと5本とかパス交換してみましょう。ディフェンスの位置は必ず変わりますから、その都度前線の状況を確認して出せるタイミングで出す。

これ、ユウワにとってはかなり救いになる(奪われての失点が減る)んじゃないかと思います。

試してみてください。


オウスケは、ちょっとまだ元気がないままですね。

右利きで左サイドのことが多いですが、この時の身体の向きは課題です。

正面を向いてしまうと、少し右側にいるボランチやトップ下にパスを出す時に難しくなります。基本的に右足だと右側に出すのは難しいんです。

だから、身体の向きを中向きにして、右サイドにも出せる身体の向きで斜めのパスを入れるのが理想です。もちろん左足で出せる様に練習するのも大切なんですが。

ただこれ、思い出して欲しいのは2月に小雀公園でコーチがめっちゃ素晴らしい!と言ったぺぺに出した縦パスでのアシスト。あの時は出来ていたから、あの強いパスが出せたんです。

出来ていたことが出来なくなる。これってみんなの年代ではよくあることです。

ほんとちょっとの工夫で良いプレイになったりミスになったりするので、その辺りのチェックポイントを自分の中で持てると良いですね。


スバルは良かったと思います。

このところプレイのイメージが個人が活きることからチームで活きるって感じに変わって来た様に思うと前回のブログで書きましたが、今日もそのイメージでプレイしてくれてましたね。

シュウマからのパスで決めたゴールなんて正に、そう言う姿勢とニアへ走り込む意識が取らせたゴールだと思います。

恐らくここから先、もっと縦パスを収められる様になってくるでしょうし、もっとバンバン点を取れる様になって来ます。

その過程にいるので、今出来ることを確実に、少しずつでもレベルアップさせていきましょう。


ケイタは、良い形で受けられるシーンが少なかったですね。理由としてはシンプルに“(DFに)見られていた”シーンが多かったからです。

特にユウワやオウスケからすると「出しにくい(出せない)!」ってなっていた場面が多かった。

ただここは、ケイタにとって成長の為の良いチャンスを貰えたなぁと思います。

というのも、ベタ付きで全く自由にさせてもらえないレベルのマークだったかと言えばそうではないですよね?

受けようと思えば受けられるけどちょっと難しい、ってレベルのマークで、逆に言えばその程度で“消されちゃった”わけです。

タッチオブクラスで言うチェックの動き、動き出しや声出しのタイミング、ファーストタッチを置く位置など、ちょっとの工夫でかいくぐれるようになります。

夕方に行った“田んぼの田”でも、裏をやられ始めるとディフェンスは混乱して誰がどこに行くべきなのか分からなくなり、好き放題に回されちゃいましたよね?その感じをオフェンス側としてどう作るか、です。“田んぼの田”ではオフェンスはさして動けないですが、試合では動けるスペースは幾らでもあります。

工夫して色々チャレンジしてみましょう。


カズマは、ねらいが見える場面がだいぶ増えて来ていて、そこはとてもポジティブです。

特に縦パスを入れようとする意識はすごく感じますし、見えているところも良い、と感じます。運ぶドリブルも、チャレンジしてる感はすごく大切です。

技術的なミスで引っかかっちゃってる場面は引き続きありますが、良い成長をしてくれていると思いますし、「見えているのに(通るイメージがあったのに)ミスした!絶対通せたのに!」という方がより悔しいですよね。

となると練習にも身が入るでしょうし、成長スピードも増す筈です。

技術は今日明日では成長しないので、続けるしかないですが、確実に成長してくれていますしそれがまたモチベーションにもなると思うので、続けていきましょう。


シュウマは、むしろディフェンス面で課題が出ましたね。サイドで裏を取られるシーンが何度もありました。

これ、守り方としては2つあって、一つ目は途中で言った様にマークとボール両方見える位置にいること、二つ目は今日は伝えてませんが“絞る”(大外は捨ててしまって中央に寄る)ってことです。

今日のやられ方はユウワとシュウマの間を通されてる(シュウマの背中側をボールが通ってる)から問題なわけで、絞ってシュウマの前側を通されるなら(スルーパスではなく横パスって感じになる)、出てから寄せるとしてもあまり問題はないんです。

プロミネンツでは基本的には一つ目のやり方ですが、攻め上がった後とかだとどうしても間に合わないこともあります。その場合は二つ目の“絞る”に切り替える、のもアリですね。

それこそ“田んぼの田”で二人目のディフェンスはチャレンジに行かずむしろ下がって斜めのコースを切る、ってのと同じです。奪いに行くディフェンスとゴール方向に行かせないディフェンスを使い分ける、と言うか。

こう言うのっていわゆる“個人戦術”とされることで、柔軟に切り替える判断力がつくと失点は減りますし、選手としての評価も上がります。

一つの“学び”の機会だったと思うので、次回以降に活かしましょう。


アラタは、失礼ながらセンターハーフの時に予想以上に良かったです。囲まれてるのに抜きに行こうとするかな、と思ってましたが、簡単に周りを使おうという意図が感じられました。

けど、そこでのパスやトラップの質はもうちょっとですね。普段からアウトで出そうとして“インサイドで!”って言われることがありますが、やっぱり正確なインサイドキックが出来ないとミスの確率も上がってその分走らなきゃいけない様な場面が増えます。

3年生のうちにしっかり身に付けておかないと後々難しくなってきますので意識して練習しましょう。


ハルは、受けるところまでは良いですが、やはり強度が上がってくるとキツくなって来ますね。

あとはディフェンスでの距離の遠さと運動量も引き続き課題です。

オフェンス時については、やはりなるべく身体をぶつけたくはない(勝てない)ので、ボールを受ける前にキョロキョロしておくこと、ファーストタッチを動かすこと、何度も受ける動作をやり直すこと、この辺が課題ですかね。

ディフェンスでの距離の遠さについては、ここはもう繰り返し練習して意識していくしかありません。月曜のスクールでも取り組んでいる内容なので、トレーニングやフットプロムを通じてハルの中でのディフェンスの距離感(ここまで寄せれば奪える、と言う様な)を作っていきましょう。


----


残念ながら今日は正直、みんなが得るものが少ない練習試合になっちゃった印象でした。

成長の機会になったとすると頭の部分でしょうね。


個別に書いたことを意識して、より高いレベルに進める様に引き続きトレーニングしていきましょう。


ではまた!