広報力向上ブログ -174ページ目

地元紙の活用法(番外編)

先日PR会社時代の後輩から久々にメールが来ました。


彼女は結婚後、旦那さんの仕事の都合で海外生活をしており、現在はインドネシアに在住。同僚時代は爆弾娘の様な存在だったのが、今では子供にも恵まれようやく落ち着いたと安心していたところ。


その彼女から”面白い話がある”とのことで聞いてみると、自身の母校である日本の大学の卒業生と地元のインドネシアで懇親の場を設けたい、つまり面識ない人々を集めて忘年会をしたいとのこと。


その想いを地元紙に投稿しそれが掲載されて結局7名の卒業生から”いきなりの忘年会”に参加希望の連絡があったそうです。発想やバイタリティには敬服しますが、今ならTwitterやらSNSなど他にも手法はある筈。なのに公共のメディアを使うとは...。


しかしある意味、地元紙とはそんなもの。東京なり中央でいかに大きなニュースがあっても、その地元には無関係なモノであれば載ることはない。しかし小さなことであってもその地元に根差した、ジモティーが知るべき情報であれば掲載されるということ。あらためて再認識させられました。


私の保身のために申し上げますが、”公共メディアの私用化”は教えた覚えはありません。しかし”如何に金を掛けずに...”という感性は受け継いでしまったのかも知れません。そろそろ本当に落ち着いてくれることを望むばかりです。


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報道の手柄は誰のもの?

■報道された時の対応は?(2-1)


日頃皆さんは、社内を駆けずり回って広報素材の切り口を探し、現場担当者から情報を集め、苦労してニュースリリースを作成配布していることと思います。結果、幾つかの報道を得られれば当然嬉しいことと思います。


また新商品の発売や新サービスの開始などではなく、独自で切り口や契機を考えて取材を企画し、記者にも理解が得られそれが実際の記事になれば喜びは一入でしょう。広報担当者の醍醐味のひとつとも言えます。


これら一連の広報業務の成果は、運や外部環境などにも左右されますが、広報担当者のスキルに左右されることはいうまでもありません。良い記事が掲載されれば、ご担当者の成果でもあることは間違いありません。


しかし、中には状況や切り口によっては誰がやってもほぼ同じような結果になることもあるのも確かです。最初に記事を確認して喜んだ後は、冷静になって掲載記事の分析をすることが必要だと思います。


言いたかったことが書かれたか、逆にマイナス論調で書かれた理由は何か、レクチャーは十分であったか、自身の描いたイメージとの相違点は何か、記者独自の切り口や情報は何かなどを冷静に抽出する必要があります。


良い記事が出た際に、喜ぶことはもちろん重要です。ある意味それが担当者のモチベーションを維持する数少ないことでもあるでしょう。しかしそれよりも重要なのは、如何に次回につなげるかではないでしょうか。



■手柄は現場に!(2-2)


そもそも広報担当者だけでは広報活動は行えません。発信する情報は全てそれぞれの現場で発生しており、その現場担当者から情報を吸い上げなければどんなに広報担当者が有能であっても何もできないのが実情です。


つまり広報担当者はバイヤーであり、料理人でしかないということ。新鮮な素材がなければどんなに有能な広報担当者であってもそのスキルを生かす機会はなく、当然のことながら宝の持ち腐れで終わってしまいます。


ではどうするか。まず記事が掲載された際にご担当者が喜んだように、現場担当者にもその喜びを共有することが重要です。その際、どんなに苦労したとしても、現場担当者のお陰だという説明が必要でしょう。


専門的な広報担当者の苦労話をしたところで理解されることはまずなく、それよりは気持ちよく今後もタイムリーに情報が得られるようにすることの方が重要だと言えます。


記事にされることは、社会から評価されたことと同意。そして具体的にどこが評価されたのかも含めて説明してはいかがでしょうか?加えて説明の仕方などで課題があれば、その際に話をすると言い易いかと思います。


広報担当者が適切な評価を得ているかは正直難しい問題かも知れません。しかし如何に自身の評価をアピールするかよりは、社内の広報体制自体を変えることに注力した方が余程建設的なのではないでしょうか。



【ポイント】

1.記事が掲載された際には冷静な記事分析を
2.広報活動の成果は事業部門に!
3.目前の自身の評価よりも広報体制構築が結果的に早道

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記者は性格が悪い?

■性格が悪く思える理由(2-1)


皆さんが取材対応された際、あの記者は態度が悪いとか、性格が悪いな!と思ったことはありませんか?もちろん、記者も人間ですし色んな人がいることは確かです。しかし記者独特の特徴があるのも確かです。


十数年前ですが、大手一般紙での社長取材で記者が遅刻し着席と同時に足を組み、煙草を吸い始めました。昔、記者は特別な存在という様な感じでしたが、今では随分と礼儀正しく逆に独特の個性が薄れた感もあります。


性格については、記者独自の仕事柄から誤解され易いのではないでしょうか。言ったことを素直に受け取らない、疑ってかかる、質問を順序立てて聞かないなど、嫌なことを平気で聞くなどが多いのではないでしょうか。


単にこの例だけ聞くと性格が悪いと感じますが、実は非常に大きな理由があります。それは「確認」と「検証」という作業です。これは記者として最も重要な仕事であり、よって普段とは違う会話になるはないでしょうか。


記者は、常に話を聞きながら取材対応者が本当のことを話しているのかという確認と、その商品や活動自体が企業にとってどの様な意味を持つかのみならず、広く社会の中でどの様な意味を持つのかを検証しています。


その広報素材をできる限り多くの切り口で検証することによってニュース性を高めたいという前向きな作業でもあります。当然、発信者側のためでもあり、誤解することなく質問に対し誠実に答えることが必要と言えます。



■本当は広報担当者の仕事(2-2)


しかし広報素材の「ニュース性向上」という作業は、本来広報担当者の仕事です。記者に会った時に初めてその作業を行って頂くというのでは遅すぎると言えます。発信する前に広報担当者が行っておく必要がある訳です。


つまり記者が仕事を全うすると性格が悪いと思われるように、広報担当者も嫌われて初めて一人前と言えるのではないでしょうか。もちろん、敢えて嫌われる必要もなければ、もともと性格の悪い方は別です。


まず大事なのは現場担当者の言うことを鵜呑みにしないことでしょうか。誰しも自身の発信することを少しでも大きく言いたいという気持ちがあります。現場から業界一や業界初などと言われることはないでしょうか?


その際は、必ず2番手3番手確認することが重要だと言えます。その説明を含めて行うことで信憑性のある情報と言えます。単に「一番」や「初」というだけでは、本当なのかという疑問視されるのが一般的でしょう。


また現場からされる専門的な説明も大事ですが、大所高所の観点からできるだけ多くの切り口で説明できるように検証する必要があります。製品の能力のみならず、経済的にはどうか、環境への配慮がどうかなどです。


加えて製品を出せば消費者はどう変わるのか、業界や一般社会にはどの様な影響があるかなどを検証し、初めてニュース性向上ができます。根掘り葉掘り聞くことは望まれませんが、企業価値向上のためでもあります。



【ポイント】

1.嫌われようとも確認と検証は確実に
2.できる限り多くの切り口から検証せよ
3.社会的なキーワードとのリンクも重要

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