【留萌本線】わずか14.4kmの本線(後編・秩父別駅) | 『日本全国丸型ポスト』のブログ

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 北海道傷心旅行の最後は、秩父別駅で撮ることにしました。

 

 

 駅前通りをまっすぐ突き当り。現在の町のメインの通りとは1本ずれています。その分、昔の影を色濃く残している感じがしました。

 

 

 ホーム側から見た駅舎が、なんとなく旧深名線幌加内駅を彷彿させる気がして、気に入っています。下り列車用のワンマン乗車口の方面が増毛や留萌であった時も撮っているとは思いますが、今は当然石狩沼田になっています。

 

 

 チップは別にください。

 

 

 下り列車が来ました。背景に、現在のメイン道路が線路をオーバークロスしているのが見えます。希少な俯瞰の撮影ポイントにはなっていますが、素晴らしくよいというほどではありません。この列車を見送って、北海道での撮影を終了しました。

 

 

 さて、自由が奪われた今、2026年3月末の廃止の時に来ることができるのかすら不安ですが(日帰りでも来そうですが)、少なくともそれ以前にはもう来られないでしょう。しばらく前、「最低限、深名線と留萌本線さえあれば(北海道で)生きていける」という思いが湧いていましたが、いよいよそれらが完全に消滅してしまいます。それどころか、国土交通省はJR北海道に対して「赤字ローカル線の見直しを含む経営改善の取り組みが不十分」として3月に3度目の監督命令を出しています。政府は年間300億円規模の財政支援を行っていますが、スカスカになっていく北海道の交通網の責任は国が持つべきものではないでしょうか。

 

 なお、この日の午前、旧峠下駅(1954年築)が倒壊しているのが見つかりました。同駅を含む石狩沼田-留萌間が昨年3月末で廃止されてから丁度1年。積もった雪の重みでつぶれたらしいです。タブレットを扱う運転員がいた頃にはここで時々撮っていましたし、昨年の最終日にも撮った駅でした。

2024年4月1日