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★今日のフレーズ:
「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド/日経BP社)より
『どこに線を引くかは人それぞれで、不思議なものだ。その線の中では自分の振る舞いがもっともらしく見えてしまうというのも、面白い。』(p250)
★解説:
敵を知り己を知れば百戦あやうからず。
孫子の兵法の、有名な言葉です。
では、敵や己の何を知ればよいのでしょう。
次のふたつは、著者の体験談だそうです。
貧困層の性病について調べている産婦人科医に、
患者の所得についても調べるよう勧めたところ、
「そんなプライベートなことは訊けませんよ」
世界銀行で所得調査を統べる担当者に、
調査票に性行為に関する項目も入れましょう、
と提案してみたところ、
「そんなプライベートな質問なんて無理だ」
立場や職責もあるでしょうが、ともあれ、
誰もが各々の「線」、行動原理を持っています。
兵法は、戦時や用兵に限る代物ではありません。
簡単な例として、たとえば人間関係。
特に仲良くしたい相手。その「線」の内側を、
無神経に蹂躙してまわれば、結果は自明です。
かといって、「線」にかすりもしない交流で、
相手の印象に残ることなど滅多にありません。
同時に、自分はどこに線を引いているか――
どこまでは許し、どこからは許さないか。
意識して把握していなければ、結果として、
自らの自立と尊厳をどこまでも失うでしょう。
戦なら、勝つかどうかと、戦うべきかどうか。
人間関係なら、付き合えるかどうかと、
そもそも付き合うべき相手かどうか。
その判断基準が、自分と相手の「線」。
言い換えれば、価値観の境界線がどこにあり、
更に換言すれば、何を真に大切にしているか。
理解し、活用できているとすれば確かに、
「百戦危うからず」なのではないでしょうか。
★今日の「ちょい足し」サプリ:
他人より、自分を知るほうが実は難しいよね。
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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
posted with amazlet at 19.03.21
ハンス・ロスリング オーラ・ロスリング アンナ・ロスリング・ロンランド
日経BP社
日経BP社
よい本をありがとうございます。