大河ドラマ第25作 『独眼竜政宗』を観る | (不肖)大河ドラマ批評家「一大河」の批評レポート

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海外ドラマより、韓流ドラマより、もっと面白いドラマがある。
日本でもっとも歴史あるドラマ、それが「大河ドラマ」である!
不肖・大河ドラマ批評家「一大河」が、古今の大河ドラマのレビューを
つづっていきます。

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『独眼竜政宗』OP



【キャスト】
伊達政宗…渡辺謙、藤間遼太、嶋英二
伊達輝宗…北大路欣也
豊臣秀吉…勝新太郎
徳川家康…津川雅彦
伊達成実…三浦友和
片倉小十郎…西郷輝彦
お東の方…岩下志麻
片倉喜多…竹下景子
めご姫…後藤久美子、桜田淳子
猫御前…秋吉久美子
鬼庭左月斎…いかりや長介
五郎八姫…沢口靖子
松平忠輝…真田広之
淀の方…樋口可南子
豊臣秀次…陣内孝則
石田三成…奥田瑛二
最上義光…原田芳雄
北政所…八千草薫
浅野長政…林与一
虎哉宗乙…大滝秀治


『梵天丸もかくありたい』(梵天丸)


タイトル:『独眼竜政宗』
放送:1987年(昭和62年)
平均視聴率:39.7%
オススメ:★★★★☆


【レビュー】
長らく更新の途絶えておりました歴代大河ドラマ批評。
復活の第一作として選んだ作品は、怪物大河『独眼竜政宗』
ござりまする。


『政宗』前年までの大河ドラマは、いわゆる近代三部作
申しまして、今では信じられないかも知れませぬが、大正・昭和の
近代史を舞台にした作品が放送されておりました。


一方、時代劇としての大河ドラマは「NHK新時代劇」として
水曜日に枠が作られました。


しかしながら、制作部の意図に反し、「NHK新時代劇」の
人気が思いのほか高く、当時五部作を予定されていた現代大河は
三部作で打ち切り。
ふたたび時代劇大河の復活と相成りました。


そして、復活の第一作となったのがこの『独眼竜政宗』であります。
平均視聴率39.7%という大河ドラマ歴代最高記録を叩き出した
ヒット作。


梵天丸(政宗の幼名)が不動明王を前にして言った
「梵天丸もかくありたい」はその年の流行語となりました。


また、レーザー光線と洒落た変わり兜の斬新なOP、
作品解説にCG処理を施すなど、様々な新しい演出が
試みられた作品でもあります。


この作品の見所は、戦国時代作品の華、合戦はもとより、
主人公政宗の知恵と才覚、そして関白秀吉の存在感
言えましょう。


若いころの政宗は、我々が抱くヒーロー像とはかけ離れた、
危なっかしくて乱暴な青二才。


実母に毒殺されそうになったり、政宗暗殺を企てた弟を
自らの手で殺害する
など、壮絶な下積み時代を送ります。


そんな、決して完璧でないヒーローを演じた渡辺謙氏が、
回を追うごとに主人公として役者として成長していくさまは、
この作品のひとつの楽しみと言えましょう。


奥州一帯を制した23歳の頃には、ようやく一大名としての
余裕を身につけたかと思いきや、立ちはだかったのは天下人、
羽柴秀吉
でありました。


その秀吉を演じたのは、大御所・勝新。
「猿」のイメージとはかけ離れた、ゴリラ肉食獣のような
秀吉が印象的です。


特に、政宗が百姓一揆煽動の疑いをかけられ、死に装束で
秀吉に弁明に行くシーンは、本作屈指の名シーン。


秀吉の面前で額づく政宗の首元を杖でピシャーン!(かなりいい音)と
叩き、「あともう少し遅かったらここが飛んでおった」
笑いながら脅してみせます。


画面に釘付けになってしまいました。
「格の違い」とはこういうことを言うのかと。
こりゃあ奥州の暴れん坊だって天下取りを諦める。


その他、徳川家康を演じる津川雅彦御父の、
『葵徳川三代』の家康とはまた違った演技も
見所です。


大河バブルの先駆けとなった怪物大河『独眼竜政宗』
ぜひともご覧いただきたい作品にござりまする。


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