今回は船首部分の波除けを強化します。
これはフルアーマー/ケンマリーン完成への第1歩です(笑)
(フルアーマーによって上がるのは波に対する防御力です)
上の写真は去年の秋から試験的に使っているテスト品です。
確か去年テスト品を作った時に記事にした記憶があります。
写真の左側の端なんかは途中からプラ板が壊れてガムテで船体に止めて使っていました。
海に行く時は付いているのに帰りにはガムテが剥がれてバタついているという(笑)(笑)
ちなみに上の写真の状態は初期の状態から実釣時の使用を繰り返し、問題点を洗い出して改良を繰り返した最終段階の物です。
本当の初期はマジックテープでまるごと脱着出来るタイプでしたが、波の水圧に負けて剥がれたりして結局ネジ止めしたり形状を変えたり試行錯誤を繰り返しました(汗)
製作中の写真はボートがフンジャナフの脱皮中みたいになっていますが、まだ後ろ半分が封印されているのでお許しください(笑)
それでは制作します。
まずは長さ1m幅19mm厚さ1mmのアルミアングルを用意して、鉄ノコで片側に切れ目を入れます。
切れ目はバウデッキのカーブに合わせて調整しながら切っていきます。
片側に切れ目を入れる事でこの様に曲面にも取り付けができます。
この様に2セット作って怪我防止の為に鉄鋼ヤスリで角を取っておきます。
電ドリで3mmの穴を掘っておきます。
船体に付ける側は穴を少なめにして、外側は各切り離した部分毎に1つずつ穴を掘ります。
次に作業を楽にする為と隙間を埋める目的で船体に付ける側にはスポンジタイプの両面テープを付けておきます。
実際に3mmのステントラスで船体に取り付けるとこうなります。
何か金属パーツを付けるとカッコイイですね!
もうコレで完成にしておいた方が良いかもしれませんね~(笑)
プライヤーなどで外側を下に折り曲げて角度をつけていきます。
最初にプライヤーで付け根に折れ目をつけて、後は握力と指の力と根性で曲げます。
幅15cmに切った厚さ1.2mmのプラ板をガムテープで仮止めして曲面故に出来る余分な部分をハサミで切り取って形を整えて、取り付け位置を決めていきます。
プラ板は3分割してあり、一番前の部分は動くようになります。
位置が決まったら電ドリで穴を掘って、スポンジタイプの両面テープで仮止め&隙間止めしてからアルミアングルのステーにネジ止めします。
アルミアングルを取り付ける前に掘った穴はこの為の物です。
船首のハンドル周辺はマジックテープを使って開閉可能にします。
こうしないと出船・帰港時にウェーブガードが邪魔で船を持ち上げられなくなります。
試作品時には無理やり手を入れてハンドルを持って持ちげていましたが、そのたびにプラ板が手首にめり込んで痛かったです(泣)
何しろ釣行時には総重量が軽く130Kg超えのボートですから・・・・
プラ板自体が水圧で「たわんだり」してマジックテープが剥がれないようにマジックテーブ部分をアルミ平板で補強します。
先端部はこの様に左右のプラ板を交差させて真ん中で蝶ネジを使って止めているので簡単に外せます。
試作品時には2箇所に蝶ネジを付けてこの辺の部品がガバっと外れるようにしていましたが、外すのが手間で上記のように痛い思いをしながら無理やり手を突っ込んで持ち上げていました。
この方式にする事で大幅に手間が減ったので利便性が向上しました。
先端の蝶ネジを外すと後はマジックテープで止まっているだけなので、この様に簡単に開放できます。
そしてコチラが完成した姿です。
何やら追加の装甲を纏ったような見てくれになりました。
写真では微妙な見た目のような気がしますが、実際に見るとそれほど変ではありません(笑)
ちなみに試作品はバウデッキのサイドとガンネル直付けで真っ直ぐ下方向に付いていたので防ぎきれない波もありましたが、完成品は間にアルミアングルを咬ませて角度を付ける事でプラ板が少し外方向に開いているので、試作品では防ぎきれなかった波も防げるはずです。
簡単な話「ねずみ返し」の要領で前から来た波を下に押し戻す訳ですから。
この完成品・・・これまでテストを繰り返したので死角はないはずです。(笑)
強いて言えば先端の蝶ネジでの止め部がパカパカしている感じがするのでこの部分をアルミ板で補強してガッチリさせれば尚良しです。
これにてフルアーマー化第一弾は終わりです。
次は両サイドの脱着式ウェーブガードを作ります。
サイドのウェーブガードは制作に時間がかかると言うか記事が長くなるので2分割になると思います。
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