オーバーパワー申請の為の臨時検査 | 太公望が魚を求めて海へ山へ

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- たぬき丸の釣行記 -

 

今回は臨時検査の記事になります。

 

最近の記事で書いている通り現在は大幅な馬力アップの為に色々と面倒な手続きと検査をしています。

 

今日は有給を取って会社を休み、諏訪湖で臨時検査を受けて 法定備品のチェック ・ 乾舷測定 ・ 安全な航行速度の決定 ・ 性能試験 この4つをやってきました。

 

余裕を持って早めに家を出て検査地の諏訪湖に行きます。

 

しかし今日は天気が悪い・・・・・(泣)

天気予報では「雨で風速4m」と最悪な予報が出ています。

いくら内陸部の湖とは言え この気象条件での検査は辛い・・・・・

何しろ検査は1発勝負!天候も波も関係ない(泣)

 

しかもヨットハーバーが8:30解錠で中に入れるようになって、8:45から検査開始なので急いで用意をしないといけない。

 

とにかくヨットハーバーに入って受付をして利用料金800円を払います。

スロープの前に移動してボートを下ろして船外機を積んで・・・・・と大忙し。

 

 

 

 

 

 

 

法定備品は問題無しで「沿岸区域」登録 ・ 夜間航行はバッチリOK♪

というか申請書を送った時に自分のボートのレポートを作成して一緒に送っていたので既に法定備品の内容を把握されており、箱の中にあるのをチラッと見ただけで終わりました。

航海灯やライフジャケットなどは車から降ろす事もなくOKが出ました。

ま~以前から使っているものと変わらない上に送ったレポートの中に各法定備品の国土交通省型式認証番号などもシッカリ記載しておいたので、事前に検査の書類を書いてあったのだと思います。

祝砲代わりに「火せん」を空に打ち上げそうになりましたが我慢(笑)

 

乾舷測定も問題なし。

何しろ現在使っているヤマハの8馬力よりも新しいトーハツ9.8馬力の方がスペック上は2kgも軽いんです。

 

 

 

 

 

 

 

そして難題の航行検査です。

予報では風速4mで雨となっていましたが、実際には曇りで風速2~3mほどで波もなく余裕で走れました。

 

 

そして性能試験の試験項目を詳しく書くと

 

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A・最大水力による直進試験

 

・前方の視界が妨げられないこと

・波がない状態で船首の上下運動が増幅されるような危険な滑走状態にならないこと

・横揺れが小さく、船首が左右に振られるような不安定な滑走状態が生じないこと

・航行時に波の打ち込みがないこと

 

 

B・定常直進状態で急激に舵をきる∪ターン試験

 

・旋回に伴う内傾斜時に船内に海水が流入しないこと

・過度の横滑りや外斜をおこし、危険な滑走状態にならないこと

・180度旋回後容易に直進状態に舵角を取ることが出来ること

・艇の転覆又は操縦者の転落がないこと

 

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こうして詳細を書くと難しく感じますが簡単な話 速度表示のできるGPSを持った検査員さんを乗せて

 

最大速力で真っ直ぐ走る

検査員に指定された速力を維持したまま左右へ急旋回

検査員に指定された速力を維持したまま8の字走行

ある程度の速度でバック

 

これだけです。

 

安全な速度については速度表示のできるGPSを見ながら走って決めます。

 

基本的には25km/hで急旋回し28km/hで急旋回し、と段階的に速度を上げながら安全な速度を決めます。

例えば30km/hで走って急旋回した時に船体が横滑りしたり波の打ち込みがあったりすると危険と判断されます。

この様にして28km/hで安全に航行できた場合は28km/hがそのボートの出せる最高速度となります。

 

仮にアクセル全開で35km/h出るとして、その速度で急旋回して問題がなければ最高速度の35km/hが安全に航行できる速度の上限として設定されます。

アクセル全開で走って問題無いとしても速度制限はかかるので注意が必要です。

 

そして、例えばアクセル全開で50km/h出るのに安全な航行速度が25km/hと大幅な差がある場合は、安全のために一定以上アクセルが回らないようにするなどの機械的な処置を求められる場合もあります。

 

ちなみに今回の私のように大幅なオーバーパワー申請をして速度制限を受けた場合は

航行時にGPS等の速度表示の出来る機器の携帯

が必要になります。

 

ま~最近の釣り人はGPS魚探を積んでいるので速度表示の出来る機器は問題ないと思います。

 

今回乗ってみて実際に出た速度は

一人乗りでMAX・33km/h

二人乗りでMAX・30km/h

でした。

 

しかし、あくまでも検査の為にぶっつけ本番でやっただけなので、人間の乗ってる位置も変な位置で船外機のセッティングも勘。

荷物も適当に積んで速度を出す為の船体のバランスなどは無視して船外機のパワー任せで滑走させたので、恐らくは荷物の配置を変えてエクステンションハンドルで人間のポジションを前に持っていき、船外機のトリム角を調整すれば更に調子が良くなると思います。

そのうえ船体に対して十二分なパワーの船外機なので、プロペラのピッチを上げれば更に最高速が伸びると思います。

 

そして検査の結果、今回の私の場合は速力25km/h(約13.5ノット)が最大速力と認定されました。

 

しかし、あくまでも書類上で最大速力25km/h(13.5ノット)と記載されるだけで実際にその速度を守るかどうかはその人次第です。

 

実際問題 2馬力の免許不要艇が15km/h~20km/hで滑走していたら一発で「アレはおかしい」となりますが、9.8馬力を積んだ速度制限25km/hのボートが30km/hで走っていたとしても見た目では分かりませんし、警察のようにスピードガンみたいな物で正確に測定しているわけでもありませんし結局の所操船者次第なんですね・・・・・・・

 

 

 

コレは余談なのですが、航行検査を終えてヨットハーバーに帰る際にモロに向かい風だったのですが、向かってくる「さざ波」と風速3mの風で船首が上がってフルスロットルでも15km/hしか出ませんでした。

船首が上がっているので当然 滑走もせず速度も上がらない。

 

この程度の気象条件ならば8馬力でも余裕で滑走して最大速力近く出ていたので、この様な小型艇における「人間の乗る位置」・「荷物の配置」・「船外機のセッテイング」がいかに大事か改めて実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

検査終了後に買っておいた「お茶」を3本ほど検査員さんに差し上げたらお礼にJCIの安全タオルを貰いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて今週末に航行耐久試験をすれば9.8馬力で自由に走り回れるようになります。

一応 諏訪湖と海を耐久試験の航行区域として登録してあるので海で耐久試験もできるのですが、耐久試験ついでにアジとか釣ってはいけないのでしょうか?

う~ん今週末はどうしよう?

 

 

 

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