今回は自作したボートの排水システムを紹介します。
この船に乗っている方はご存知と思いますが、ケンマリン11のイケス付きのモデルは船首と船尾のデッキがイケス部分によって分離しているので、船内に水が入った場合に船首側と船尾側でそれぞれ別々に排水しなければなりません。
ビルジポンプを2機 装備するか、船首側のビルジを排水してからポンプを移動して船尾側を排水するしかないので微妙に不便です。
そこでイケス横の空気室を物入れに改造したついでに、船首のデッキと船尾のデッキを繋ぐパイプを入れました。
右舷の物入れの壁に穴を開けて、内径20mmの塩ビパイプを切って嵌めてからシリコンでタップリとコーキングして完成です。
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排水の様子をYouTubeにUPしたので興味のある方は動画でご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=0dMmBp8vqY4
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物入れの中の隅も防水の為に コレでもか!というほどコーキングしました。
やりすぎて見栄えが悪くなってしまいました・・・・・何事も程々が良いということでしょうか・・・・・?
しかしコレで船首側に打ち込んだ海水がパイプを通って船尾に流れて来るので、船尾右舷側に設置したビルジポンプから一度に排水する事が出来るようになりました。
船体を水洗いした時のために物入れの船尾側の下の方にも排水用のドレン抜栓を付けました。
これは「イケダ商会・スカッパードレン抜栓 A-00」になります。
電ドリで穴を掘ってからシャーシリーマという道具で穴を広げて取り付けています。
イケスの中にもドレン抜栓を付けて船首側のデッキ下の排水が出来るようにしましたが・・・・・・穴を掘ってから気付いたのですがセンターキールで船首と船尾のデッキ下が繋がっていました(泣)
海水が入った時にココからホースで水を流し込んでデッキ下を綺麗にするのに使う事にします・・・・・・(泣)
左舷側の物入れには更に2つドレンプラグが付いています。
コレが何かと云いますと 「可燃性の有毒ガス排出用の穴」 です。
実は左舷側の物入れにバッテリーを入れるつもりでいるのですが、、JCIに問い合わせた所「バッテリーからは有毒な水素ガス(可燃性)が発生するので、船体の物入れ等にバッテリーを収納する際は2つ以上の通気口の取り付けが義務付けられており、2つ以上の穴がないと船検が通りません」と言われました。
その際に「L 字型の小さな塩ビパイプを下向きに2本付けると通気口が2つ確保できる上に雨水等が中に入ることを防げるので一石二鳥な上に安価で出来ますよ」とのアドバイスも頂きました。
しかし私はシールドタイプ(密閉型)のバッテリーしか使わないので有毒ガスはほぼ発生しませんし、カートッパーなのでボートにバッテリーを積みっぱなしという事もありません。
そこで通気口として排水用ドレンを2つ付けて開放した状態で船検を通し、普段はドレンプラグで閉じた状態で使おうと思っています。
取り敢えず私の船の排水はこんな感じです。
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